ねむりひめの絵本を読んだことがありますか?
買取本の中に1967年版のねむりひめがあったんだけど、さすがに50年も前の本となるとヤケやシミが多化、カバーも茶ばんでおりました。見ただけでは売り物になりそうな風情も無さそうだったんですが、そのねむりひめという名前と絵に魅かれたページを括ると、そこには異世界がありました。
グリム童話が何か含みのある話なのかは置いておいて、この自由な線で描かれた絵と色に魅かれ、そして物語にも魅かれました。
絵本の中でも人気のある作だとは知っていましたが、実際読んでみるとやはり底力のある絵本だったというわけです。ラフに見える線にも力強さがあり、確かなデッサン力と物語の創造力がマッチして迫ってくるものがあります。
つたが絡まるお城の絵は、絵本ならではの表現であり、また、月夜のお城の絵では確かにその場所で月を背景にお城を眺めた気になります。月夜の晩がこれほど愛おしいと思えるほど好きな絵です。
物語は暗喩として何を表現しようとしているのか難しさもありますが、ただ単純にそのまま読めば子どももおとなもその不思議な物語に入ってしまいます。
このねむりひめ、きれいな新しい本で読むのもいいですが、この1967年版で読まれたらもっと響いてくるものがあるかもしれません。ねむり姫、おすすめです。
今日の国分寺は晴れ。いつもなら日曜日の投稿は新入荷情報ですが、データがパソコン内にあり、もうパソコンが動かないのでしばらくお休みです。今月中にはなんとかします^_^
今日流れているのはグレングールドです。