「山怪」の参を読む。
山は侮ると怖い気がするので、これ系の不思議話にはリアリティーを感じるのだった。いわゆるお化けとかホラーの怖さとは違う、ちょっとだけ位相がずれた怖さ。
普段の日常の中で、目の前を白い服を着た女の人がフラ~っと歩いていても、異様な感じはしても固まることもないけど、誰もいなさそうな奥深い山の中に突然白い服を着た女の人が無表情で立っていたら相当怖い。
狐や狸が化かす話も同じような話が多くて、意外とありそうで不思議。山の中で迷う話はほぼ化かされてるんじゃないだろうか。つくり話とかウソじゃなく、ほんとかどうかわからないけど、こういうたぐいの話はほんとな気がする。
人玉の話もよく出てくるけど、僕も子どもの頃実際に人玉をみたことがあるので、ほんとだと思う。むしろ不思議なのは昔は人玉も出たのに、現代では出ないのはなぜなのかっていうこと。雨がしとしと降っている晩とか遅く帰宅した道すがらで人玉がゆらーっと…なんて話はいまどき聞いたことないし。人玉も現代社会では出にくいのかな(笑)。
夏にはもう少しだけど、夏の晩などに読むにはいいんじゃないかな?適度に涼しくなりそう(笑)。
今日の国分寺は雨時々曇り。明日は定休日です。また水曜日に。
お知らせ:本日は都合により17:00で閉店させていただきます。よろしくお願いいたします。
今日の気になる一冊は、おなじく「山怪 参」田中康弘。以前にも書いたので2度目だが、本文の流れで。実際に山関係で取材したものをまとめているので、つくり話みたいな本ではない模様。さて、次の四が出るのはいつかな・・・。
今日流れているのは、ピアノの曲です。