ある日のこと。
デザイン系の学生さんだと思うんだが、70年代の広告集やロゴ集などを図録棚で熱心に探していて、たまたまその棚につげ義春のねじ式特集のガロが紛れ込んでいたのを見つけると、広告集そっちのけで連れの友達にねじ式について講釈を始めたのだった。
帳場から聞くとはなしに聞いていて、そんなにつげに詳しいならこれはどうだ!的にねじ式が最初に発表されたガロのつげ特集を奥から出してきて見せてあげると、おお!とばかりに興奮気味でつげとか他の漫画家さんの話をしてくれるのだが、こんな時は静かにかたわらで聞いているくらいにしておけばいいのに、これはこうだあれはこうだ的に話をしてしまうと、そっちの話で終始してしまいひと段落つくと、彼らは満足しきって、それじゃあと言って帰ってしまったのだった。
結局、広告集とかいいのか?ってことになり、黙っていれば図録の一冊でも売れたであろうに、結局余計なことしてるんじゃないか、と。学生さんと話をするのは楽しいんだけどね。
今日の国分寺は晴れ。
今日の気になる一冊は、これまた「月間漫画ガロ 6月増刊号 つげ義春特集」青林堂。あのねじ式が初めて発表された号。復刊ではなく当時のもの。今度の東京蚤の市の目玉で持っていく予定。
今日流れているのは、レディオヘッドです。