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時間と時間のはざまに宮沢賢治を見る

 こないだ午前中に日食があったね。忘れていて見れなかったけど。

 太陽は地球から1万5千キロくらい離れているんだっけ?あ、違うわ、1億5千万キロ!全然違う(笑)。1万5千キロくらいだったら地球丸焦げだ(笑)。太陽の光が地球に到達するのに約8分かかるので、8分前の過去を今リアルで見ているということになる。過去しか見えない。太陽ならまだすぐそこだけど、はるかかなたのアンドロメダ星雲とか、ウルトラの星とかを見上げてみてもそれは何万年も前の光なので、はるか昔の過去を見ているわけだ。もちろん今ウルトラの星が爆発しても見えなくなるまでには何万年もかかるというわけで、俺たちはいったい何を見ているのか。ていうかどんな時間配列の中で生きているのか。うーむ・・・。

 たとえばだけど、宮沢賢治が銀河鉄道の夜を書いていた時に、夜空を見上げて構想を練っていて、ちょうどその時宇宙のはるかかなたでガンマ線バーストみたいな超強力な光がレーザーみたいに直進して地球に降り注ぎ、偶然にもその光子が宮沢賢治の瞳にぶつかり、宮沢賢治は銀鉄の構想でウルウルしていたのでその光子がまた反射して宇宙のどこかにまっすぐ飛んで行ったとしよう。

 宇宙のどこかの鏡面な星にまたぶつかって、そのまままた反射して、何十年もかけて地球に戻ってきて今日帰りに夜空を見上げた自分の瞳にその光子がまたぶつかったら、僕は賢さんの瞳を見られるのだろうか?

 ま、ありえなくとも、きっと見られると思い込んで今夜は空を見上げて帰ろうかな・・・。

 今日の国分寺は晴れ時々曇り。寒すぎて・・・。

 今日の気になる一冊は、「月影ベイべ 9巻」小玉ユキ。集英社。結局、最終巻も、読んでしまった。余韻が残る作品だったな・・・。

 今日流れているのは、ブライアン・イーノです。
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by yoshizo1961 | 2019-01-10 14:25 | SF・ミステリ | Comments(0)
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