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あのときかかっていたカセットテープ

 昨日の高校時代の夏の記憶の話スピンオフ。ひたすら描いている時にかたわらでかけていた曲の話を。

 当時はカセットテープが主流の時代。カセットテープは何度も録り直しできるので、色々な曲が上書きされているわけです。しかもラジオのFM局から録音することが多かったので、あらかじめ録音ボタンを押し一時停止状態にして、曲がかかるタイミングでポーズを外すと、録音ボタンのガチャっていうノイズが録音されなくなるという、涙ぐましいテクで録音してたりしていたわけです(エアチェックとポーズボタン!)。

 ちなみに普通に録音するときは録音ボタンと再生ボタンの2か所を同時押し。指をピース状態にしてタイミングはかってグッと押す。懐かしいですな。

 そんなことを繰り返しているので、前に録った曲が唐突に出て来たりするわけです。特にテープの最後の方で。たしか10ccとかラジオでエアチェックしてそれをよく聴きながら描いていたんだけど、そのテープの下に残っていたのが因幡晃(当時流行っていたシンガーソングライター)。因幡晃もそんな類でFMで録音してたんだと思うんだけど、聴きたい曲を録ったテープの終りの方でこの因幡晃の「貴方のいない部屋」が残っていたと。

 自画像を描いていた時この曲が流れていたのが妙に記憶されていて、たまたまYouTubeで見つけて聴いてみたらもうその時のことがバーっと甦ってきたというわけですな。あの頃の夏の匂いとか、朝のしんとした空気とか。それであの自画像の話とか書いたというわけ。

 ほんと音楽っていうのは、こうして記憶再生装置にもなるのですごいなーと。ここでこの曲を張りつけたいところですが、今はそういうのもしづらいのでみなさんYouTubeでチェックしてみてください。皆さんもそんな思い出の曲がひとつふたつありますよね。良き思い出です。

 今日の国分寺は晴れ。お知らせです。明日の日曜日(9日)は、所用のため臨時休業いたします。ブログもお休みします。また月曜日に。

 今日の気になる一冊は、「バイロン詩集」チヤイルド・ハロウド、土井晩翠譯。金竜堂書店。昭和14年の本。バイロンさんはイギリスの詩人。名前は有名なのでみなさん知っているかと思うけど、実際読んだことありますか?じつは僕も読んでないです(笑)。でもこの本、すごくかわいいんですよ!ジャケ買いですな(笑)。本の魅力っていろいろですから、こうして存在感のある本ていうのもいいものです。

 今日流れているのは、リュートです。
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by yoshizo1961 | 2018-09-08 14:57 | ミュージックあれこれ | Comments(0)
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