夏の夜のくらやみ、蛍が乱舞する

 昔、書いたことがあるかもしれないけれど、蛍の話。

 中学生の頃。夏休み。夜、夕食後に友達3人くらいで集まって、チャリで学校まで行く。グラウンドの金網を乗り越えて横にあるプールを目指す。夏の夜、暗闇の中、プールで泳ぐ。宿直の先生がいるのかいないのか知らないが、音を立てずにそおっと入って背泳ぎしながら星を眺め、いけないことをしているやましさを打ち消す。

 見つからないうちにプールを出て脇の隙間みたいなところで着替えて脱出。道路わきに止めていたチャリにまたがり、やった、やったーと笑いながらペダルを踏む。中坊のたわいもない挑戦。

 そんなことを何度かして、学校までの周りが田んぼしかない夜道をチャリで走った。夜、外で遊んでいることの不良的快感と、夏の夜、風を受けて走る、文字通りの体感的快感。そして周りの田んぼに漂う無数の蛍、そしてその光。

 いまどきは清流が流れるところにしかいないのかもしれないが、当時は田んぼの畔辺りに無数に光る蛍が乱舞していた。田んぼしかないので遠くの端っこまで蛍だらけだった。暗いけれども見通しのいい夜道、蛍が飛び交う中をチャリで走るあの空気感が、いまでも忘れられない。暑かったけど、今のようには暑くなかった昭和の夏。

 いまでは学校の周りはひとつの田んぼもなく新興住宅だらけ。どこでも似たようなものだと思うが、あの乱舞する蛍の群れをもう一度見てみたいと思っても無理な話。国分寺でもお鷹の道には蛍が飛ぶそうだが、スケールが違い過ぎる。

 タイムトラベルしてまたチャリで走れたらいいね、って思うだけで我慢しておく。今夜も暑い。

 今日の国分寺は曇り。お知らせ:13日(月)・14日(火)の2日間、連休させていただきます。ブログもお休みです。また水曜日に。

 今日の気になる一冊は、「一体化現象」堀尾翔太。虹色社。この本が生まれるまでの間でちょっとばかり関わって、いまこうして目の前にあることの不思議さに静かに驚いている。まだ未読なので、読むのが楽しみ。お店にも数冊置いています。

 今日流れているのはピアノの曲です。
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by yoshizo1961 | 2018-08-12 15:28 | お店あれこれ | Comments(0)
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