本は生きています

 ここ最近お店の前の道では人の流れがまばらで、大学も試験の最中だったりしたのかなと思うが、なんだか静か。そんな時こそお店の中をなんとか動かしてと思い、積んだままになっている古本タワーを取り崩し、“いま出せそうな本”と“引っ込めた方が良いかも本”とを仕分けする。

 といっても、ではいいかなと思って並べても何も反応なしだったりするし、引っ込めるとあの本はどこですかなんて言われたりする(笑)。もうバックヤードの奥深くに沈みこんで浮いてきません・・・的しまい方をしてしまうので、どうか引っ込める前にお買い求めください(笑)。

 でもどういうわけか、全然動かなかった本でもちょっと気にかけて触ってやったり移動したりすると、何故だか売れていくこともあるので、やっぱ本も生きているのかもしれないと思ったりする。休眠中には存在を消し、覚醒するとここだよー、ここにいるよーと叫び出す。

 本はいつまでも生きていて、どこかの本棚や机の上とかちゃぶ台の上に乗り、次に読んでくれる人を待っているのかな。読まれてこそ本冥利に尽きる・・・と思っているのかどうか。並べられてその威厳そのものの存在感だけで、どうよって言っている本もあるけど、やっぱ覚醒して読まれてナンボって思っている本は、どこか光っている。

 いま「ジェニーの肖像」っていうSFを読んでいるけど、内容もそうだけど、訳がなんともノスタルジックで、ああ、なんかニューヨークのこの時代感がよく伝わってくるなあ、と思いつつ本を手に取ってしみじみ眺めて見ると、やっぱ生きているのか光って見えるのでした。

 今日の国分寺は晴れ。

 今日流れているのは、クロノス・カルテットです。
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by yoshizo1961 | 2018-02-17 15:52 | 本あれこれ | Comments(0)
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