もうそろそろ店じまい・・・の時刻が近づくと、CDプレーヤーからレコードプレーヤーにスイッチして、昔の歌謡曲やフォークソングのレコードをかけてみる。
お客様もまばらになってもう誰も来ないかなって頃、レコード盤に針を落とすと、ひとときの静寂の後、針のノイズと共にふくよかな音が店内に満ちる。
歌謡曲やフォークソングは、感傷的になりたくてわざとかけているので、ひとときそんな気分に浸れれば気分も落ち着き、その後になにかまともな音源を聴きたくなるという、変なパターンができつつあり、そんなときいつも聴くのがビートルズ・・・。
ビートルズはやっぱビートルズであってもう何もいうことがない。解散後のポールのウィングスとかも大好きなんだけど、やっぱ初期のビートルズなどを夕暮れのしじまの中でまったりと聴いていると、いろんな気持ちになるのだった。
さっきユーチューブで見つけた、ポールがギター1本でソロで歌う『イエスタディ』。こんな若いポールだったんだなぁと、妙な感慨を抱きつつ、どこを見ているのかわからない泳いだ視線が気になるポールの顔のアップを、恥ずかしい感じで見ていると、この曲もほんと何度聴いたか忘れたくらい聴いているのにいつ聴いてもそれはイエスタディであり、イエスタディ以外の何物でもないという、わけのわからない感想になってしまうのだった。
今日の国分寺は晴れ。暖かな水曜日。
今日流れているのは、さっきからビートルズです。