一昨日の日曜日はプライベートな用事で田舎に帰った。お店は副店長が仕切ってくれた。
東京駅ではどんよりとした曇り空だったが、熱海を過ぎたあたりで激しい雨に変わり、あー今日は一日中土砂降りかと思ったら、静岡過ぎたら晴れてきた(笑)。日本はやっぱひょろ長くて、雨が降ってるところもあれば晴れてるところもあるわけですな。
持ってきた文庫本も佳境に入って面白いところなんだけれども、相変わらずの眠気でしばし眠りこける。それにしてもなんだか今日は新幹線がムチャ込みで幸い座れているけれど、立っている人がこんなに多いのは盆暮れぐらいかなと。田舎のそばの駅でイベントがあるらしくそこに出向く若者たちでいっぱいだったみたい。
新幹線から東海道線に乗り換え、目的地に到着。いい天気とは言えないが花曇りの中にたまに陽が射すくらいか。とぼとぼと歩く道の脇には小さな田んぼ。東京では都下なら畑はごろごろあるし、緑もいっぱいあるけれどもさすがに田んぼはないので、こうしてまじかに田んぼを見るとうれしくなる。
あぜの端っこから覗くと、水につかった稲の根元の辺りにカエルがへばりついていたり、糸トンボが舞っていたりと、子どもの頃と変わらない風景に胸が熱くなる。稲の間から草いきれのような、また、湿気を帯びた土のような懐かしい匂いがする。いつも嗅いでいた匂い。
何事もなく用事は終わり、また駅まで歩く。おなじ田んぼの脇をゆく。秋の風と遠い空がなんだかこそばゆい。何十年もの時間が過ぎていた。電車に乗っていくつかの駅を過ぎ、もうひとつの用事を済ませ帰京する。
きっとずっと、田んぼの匂いは大好きです。
今日の国分寺は曇り。時々雨。ここ数日は秋雨ですかね・・・
今日流れているのはレディオヘッド。パブロハニーです。