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虚空のスキャット

 数週間前の夜、NHKの番組で、(観た方もおられると思うが)砂漠に1週間だけ現れる街の話をやっていた。その時、番組を通じてバックでかかっていた曲がピンクフロイドだったので、妙に引き込まれて観てしまった(ピンクフロイドの他にザ・バンドの曲もかかっていたが)。

 かかっていた曲は、「狂気」に入っている”虚空のスキャット“(The Great Gig In The Sky)。ピンクフロイドの曲(とりわけインストゥルメンタルな)が効果音で使われていることはよくあるが、あの番組の雰囲気そのものには”虚空のスキャット”以外にはないと言いたいくらいピッタリはまっていた。

 それにしても好みでは「炎」がいちばんだが、この「狂気」(原題:THE DARK SIDE OF THE MOON)の完成度は群を抜いているので、セールス含めてピンクフロイド中No.1なのだろうと思う。アルバムの流れとしてはピンクフロイドっぽいインストはじまり(しかも心臓の鼓動音!)で、”タイム“までそれが続く。その後、”虚空のスキャット“が渋く流れる。レコード盤ではA面のラスト曲になり、B面は”マネー“から始まるが、CDはそのままつながっているのでこの絶妙な流れが微妙に伝わらない。

 それにしても”虚空のスキャット“の良さといったら!お店で流してる分には、おおっ、という感じだが、これがヘッドホンなんかで大音量で聴こうもんなら、その音のイマジネーションだけでトリップしてしまう。またおおげさな、って思うかも知れないけど、それくらい楽曲として完成されていていい曲なんですな、ほんとに。

 これは全くの余談になってしまうが、よく大音量でヒップホップ系とかダンスミュージック系の曲を流して走っている車があるでしょう?信号で止まった時とか、すごくうるさい車(笑)。ずいぶん前だったけど、道を歩いていたらこれ系の車が走って来て、うるせーなーって思いながらもよくよく聴いたらピンクフロイドの「原子心母」だった!(笑)。大音量で「原子心母」!こういうのは、許せる(笑)。

 話は逸れたが、ピンクフロイド、いいですな、やっぱ。何十年経っても永遠ですわ。

 今日の国分寺は晴れ。少し薄曇りかな。

 今日流れているのは、キャロル・キング。タペストリーです。

 「虚空のスキャット」は14分半ばあたりからです。

by yoshizo1961 | 2014-11-17 14:41 | ミュージックあれこれ | Comments(0)
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