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エンターテイメント忍者

 和田竜の「村上海賊の娘」が本屋大賞になったね。この本が出た直後、速攻で読んだっていう若い女性のお客様がいたのを思い出す。ちょうど「のぼうの城」の話が出たときのことだった。私も速攻で読みたかったけど、結局まだ読んでない。

 和田竜は「のぼうの城」、「忍びの国」、「小太郎の左腕」の作者。どれも時代物で、のぼうは殿様、忍びは忍者、小太郎は鉄砲撃ちの話。今回のは村上水軍の娘の話かな?

 時代物といってもスタンダードな時代物の雰囲気でもなく、それこそエンターテイメントそのものの小説だ。なんとなくジジむさい時代劇の小説ではないのである。「のぼうの城」は映画にもなったからみなさん知っている方も多いだろうが、「村上・・・」を除き、店主イチオシは伊賀忍者の無門が大活躍する「忍びの国」。めちゃくちゃ面白い。

 最近(というか以前から)おすすめ本の話を書くと、なんでもかんでもめちゃくちゃ面白いと書くので、常套句のようになってしまっているが、本当に面白いので仕方がない。この「忍びの国」は話の展開にリズム感があり、忍者もののスペクタクルもありで、しかも恋愛小説としても1級品なのである。

 エンターテイメントだから、ある意味重たくないので電車本などには最適。新学期、新入社員の人は通勤通学の電車で読めば、自然とつま先立ちになって網棚にヒョィと飛び乗ったり、胸元からスマホをとりだして、手裏剣と間違えて投げてしまったり・・・するかもね。
 
 「村上海賊の娘」については、またいずれ読んでから書きますね。たぶんこっちも相当面白いだろうから、書きたくなると思うので。楽しい本がいっぱいあっていいねー!

 今日の国分寺は晴れ。ほんとあったかい。

 今日流れているのはYASUAKI SHIMIZU and SAXOPHONETTESの「CELLO SUITES 1/2/3」。清らかです。
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by yoshizo1961 | 2014-04-15 13:47 | 本あれこれ | Comments(0)
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