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入門百科シリーズ・怪獣編

 本日は小学館入門百科シリーズの97番、155番(共にウルトラマン)「決定版ウルトラ怪獣」と「ウルトラ怪獣大事典」の考察を。

 どちらかというと97番の「決定版ウルトラ怪獣」のほうが凝っているかな。巻頭に“迫力ひき出し名画 ウルトラ怪獣50ぴき大あばれ!!”という岡崎甫雄の気合満々の挿絵が。いまどきここまで描いたら、いくらくらいのギャラが出るのだろうかと考えてしまうくらいの、手間隙かかってます的な絵である。子どもはこういうのが好きなのである(といっても当時の子どもたち・・・いまどきのCGに慣れた子どもたちには素朴すぎるかもしれない)。

 ウルトラマンに倒された怪獣さんたちをしみじみ眺めていると、よくもまあこんなにたくさん怪獣を考えたものだと感心する。しょぼいデザインの怪獣さんもちらほらいるが、個性が際立つ怪獣さんも数多い。個人的にはジャミラとかダダとかキングジョーが好きだが、どちらかというとやっぱり恐竜系のシルエットの怪獣が多いから、人間チックだったりロボット系だったりする怪獣のほうが個性的でインパクト大。今だったら物体Xやエイリアン系のスライムみたいな涎をたらす怪獣さんが受けるのだろうか。

 実物のページを見ないことには伝わりづらいけれど、この97番には子ども向けなのに、どこかディレクターかレイアウトデザイナーのアート的主張が入り込んだようにしか見えないページがある。「合成写真で見る人気怪獣ベスト10」というページだが、通常の風景写真に怪獣が切り貼り状で合成されている。なぜかモノクロの風景写真に重なる、同じくモノクロの怪獣の一部に薄めのキンアカがさしてあって、妙にアートちっくな表現になっている。やってみたかった、という感じか。こういうところが好きだ。

とはいっても、なぜいまウルトラ怪獣の考察(考察ってほどでもない・・・)なのか?実はこの小学館の入門百科シリーズでは、7冊のウルトラ怪獣シリーズが出ている。その7冊をコンプリートして棚の充実をはかりたいために、こうして書いてみた。本のほうからひょこひょこ集まってきてくれるかも、という期待を込めて・・・といっていたら、1冊入荷した!しかし残念なことに、カバー欠だった・・・。

 今日の国分寺は晴れ。暑いね。

 今日流れているのはブライアン・イーノ。落ち着いています。
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by yoshizo1961 | 2014-04-08 16:10 | 本あれこれ | Comments(0)
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