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少年ドラマシリーズのSF

 およそ40年前に、NHKで放映された「少年ドラマシリーズ」を知っていますか?

 1972年から放映され、中高生に絶大な人気を誇ったシリーズ。SF、ミステリー、文芸ものを原作とした続き物。部活が終わって、速攻で帰宅してなんとか間に合う時間帯だった(たしか6時をまわった時間)。「ネコジャラシの11人」や、「新八犬伝」などの人形劇をやっていた時間帯で、その後番組だったか、人形劇の次だったか記憶が定かではないけれど、テレビの前に陣取って、毎日楽しみに観ていた気がする。

 一番最初のドラマは筒井康隆原作の「時をかける少女」。ドラマのタイトルは「タイム・トラベラー」。番組冒頭で、ウルトラQばりの扇情的なナレーションと、なんとも不安げなタイトル曲があいまって、一気にその世界に引き込まれていった。

 このドラマシリーズでは、日本の代表的なSF作家の原作をもとにしたドラマが多かった。先ほどの筒井康隆をはじめ、光瀬龍とか眉村卓、星新一など。光瀬龍は、「暁はただ銀色」、「夕ばえ作戦」。眉村卓は「なぞの転校生」「まぼろしのペンフレンド」「明日への追跡」など。一番人気はやはり「タイム・トラベラー」と「続タイム・トラベラー」。「続タイム・トラベラー」は筒井が書いたものではなく、石山透の著作。最初の「タイム・トラベラー」も石山の脚色による。主人公の芳山和子、相棒のケン・ソゴルの名を聞いただけでグググッと思い出して身震いする方も多かろう(大げさ?)。

 これらの原作は鶴書房のSFベストセラーズにある。SFベストセラーズもいまやレアになりつつあるので、見つけたらすぐ購入したほうが良い!(⇔宣伝です)

 筒井もので「七瀬ふたたび」もドラマ化されているが、いまだに多岐川裕美をテレビでみると、七瀬に見えてしょうがないのは私だけでしょうか。
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 今日の国分寺は雨。寒いので、さすがに今日はドアを閉めて営業中!

 本日のBGMは、ジーナ。フランスの歌手。空耳アワーに出したら絶対採用されそうな曲が。
by yoshizo1961 | 2013-12-20 15:26 | SF・ミステリ | Comments(0)
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