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名画座で映画を

 いまやミニシアターにしてもシネコンにしても、きれいな空間にゆったりとした椅子、きれいなトイレに落ち着いたロビーがあたりまえ。椅子は列ごとに少しづつずれていて、床は緩やかに斜めになっているから前のひとの頭で見えにくいということもない。そうでなければ客も来ないのかな。子どもの頃は、怪獣が見られれば前が見にくかろうが、椅子がボロかろうが気にならなかったけど。

 ハリウッドものや、エンターテイメント系など現在の映画はさておき、いわゆる名画といわれるようなむかしの映画を観てみたいなぁ、のんびりと。しかも、ちょっとくたびれた名画座で。「ツィゴイネルワイゼン」とか「陽炎座」とか、わりとマイナーなやつを。監督誰だったっけ?
 今、都内で名画座っていっても、10館あるかないかってとこだろうから、そういった雰囲気のあるところで観たい映画を観ること自体難しいことになってる。

 いまどきは、ブルー霊(この変換は笑えたのでそのまま)やDVDで観ればなんでも観られるから問題ないのだが、名画座のような特別の場所でゆったり時間を過ごすと、凝り固まった脳もほぐれるし、色々考えられていいのにと思う。今は時間が取れなくなって行ってないけど、高田馬場に近い早稲田松竹とか飯田橋のギンレイホールとか、良いですよ。そういえば国分寺にもむかし映画館あったね、北口に。あれはエロ系でしたか。

 むかしの映画館って、いまでは信じられないけれど、みんなたばこプカプカふかしてその紫煙で見えにくいし、饐えたにおいがしてた。禁煙だったんだろうけど、なんかゆるい時代だったんだろうか。トイレも汚かったなぁ。けれども「ぴあ」の映画欄を端からはしまでチェックして観たかった映画を見つけると一人でよく観に行った。「2001年宇宙の旅」とか「宇宙からの物体X」などのSF系から、「狂い咲きサンダーロード」や「神田川淫乱戦争」など今からすれば、かなりぶっ飛んでいるやつとか。「サード」などの文藝系のアンダーグラウンドな映画を観たりするとどうも影響されて、それっぽいことをいかにも自分の言葉のように話してみたり。

 お店にある映画のパンフレットの紹介をしようと思っただけなんだけど、結局懐かし系の話になってしまいました。若いお客様にはピンと来ないでしょうね。今後気をつけます。けれどうちで録画した映画など観ないですね、結局。時間とって映画館に行くのがいいです。若い方達はやっぱりデートでしょう。、そおっと、手を握ったりしちゃって。いいですねぇ。どうせ私たちははあれですよ、夫婦割引とかシニア割引とか。そんなんです(何のはなし?)。

 今日の国分寺は雨。暗いですね。

 本日のBGMは90年代ブリティシュ・ロック。ポール・ウェラー、オアシスなどです。
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by yoshizo1961 | 2013-11-15 16:31 | 本あれこれ | Comments(0)
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