人気ブログランキング |

懐かしい本

 人それぞれ懐かしい本ていうのがあって、お店に来たお客様が、そんな懐かしい本を見つけると小躍りして興奮したりするわけである。

 たしかに何十年も前のかすかな記憶のさらにまた埋もれていた本の記憶など、現物に出会わない限り思い出さないだろう。なにせ子どもの頃読んだ本で、ああ、あれまた読みたいなーとかいつも思ってたりしないけれど、そんな記憶の断片がふと浮かび上がるところが古本屋だったりするわけだ。

 それでも意外と記憶もいい加減だったりするので、思い込みと違ってこんなんだったっけ?なんてこともある。大人の本だとばかり思っていたら児童書だったとか、赤い表紙だと思い込んでいたのに黄色だったとか。

 子どもの頃よく読んだ動物図鑑で、巻末に人類の流れが図示されていたのがあって、いつもそれを見るたびにほんとに人間てこんな風に進化してきたのだろうかって不思議に思っていたことや、モグラだったかビーバーだったか定かではないけど穴を掘った断面図が描かれていて、なぜこの土は下に落ちないのだろうと悩んでいた記憶がある(断面図なので穴を掘った道がドーナツ状になっていて真ん中の土の部分がなぜ落ちないのか考えても考えてもわからなかった)。

 そんな本にまた出逢えたらうれしいはず。そして出逢ってしまった人を見るのもうれしい。古本屋のいいところです。

 今日の国分寺は晴れ。

 今日流れているのは、ジュディ・シルです。

懐かしい本_b0304265_15035768.jpg


# by yoshizo1961 | 2021-04-16 15:04 | 本あれこれ | Comments(0)

本日も晴天なり

 本日も晴天。でも少し肌寒い。

 先日から元の猫さんのところで耐震工事が始まり、大騒音。耐震工事なのに振動と騒音でマンションが崩れそうw。おまけに上階のどこかでリフォーム工事をやっているようで、その工事車両が砂をぶちまけつつお店の前の駐車場に止まっている。武骨なトラックの違法駐車と砂だらけ通路をどうしてくれるのだという憤りが沸々と湧き上がるが、いつもこんな些細なことでイライラするから胃が悪くなるんだろうと思いなおし気にしないことにする。

 砂の掃除などしていかないだろうとは思うが、して行けばよし、して行かなかったら文句を言ってやる・・・なんてことは考えず、むしろその反対で自分が後から掃除して差し上げよう・・・なんて考えることが自分にはできるだろうかと思案してみる。一瞬考えてみたけど、他人の仕業を何の関係もない自分がその後始末をするなんて、そんなことをしたら俺はなんてエライんだ!と。徳を積みまくれるではないか・・・ってあほくさいけどそんなことを考える。

 それだけのことなのにこんなに引っかかっているのだから、まだまだ器が小さいのである。小さくて小さくてノミぐらいだ。ってノミにわるいか。ノミは器じゃないし。ま、そんなことをつらつら書いていたら気分もスッキリしてきたのでそろそろ棚の整理に戻るとしよう。昨日はあんな天気だったからお客様も少なかったが、今日は晴天なのでそこそこいらっしゃる。本日は晴天なり!なのであった。

 今日の国分寺は晴れ。

 今日流れているのは、ピンク・フロイドです。
本日も晴天なり_b0304265_15242003.jpg

# by yoshizo1961 | 2021-04-15 15:24 | お店あれこれ | Comments(0)

記憶は宇宙の彼方

 ブログのレポートっていうのがあって、毎日何人のアクセスがあって何が読まれたかわかるんだけど、読まれたブログのタイトルを見て、あーこんなの書いたなとかこれなんだっけなんてことが毎日ある。

 たまたま見ていたら、以前書いた“梨木香歩「雪と珊瑚と」読んでみた”をどなたかが読んでいて、もちろん書いたことは憶えていたけどどんなことを書いたっけなーとそのページに行って読み返してみると、書いたことは憶えているんだけど、肝心の「雪と珊瑚と」の内容がまったく思い出せない、ていうか憶えていない!

 雪と珊瑚が人の名前だと書いてあるけどそうだったんだーなんて感想文を読み返しながらそんな話だったかなんて思いつつ、ラストがこうなるから泣けるとか書いてあって、何だか読んでみたくなるじゃないかって・・・自分で書いたんだろう!って。

 まったく内容が思い出せない・・・ここまで読書記憶が消えているとは思っていなかった。確かにある程度の歳になってからというもの読んだ本の内容は読んだそばから消えていくけど、これほどとは・・・。

 10代や20代に夢中になって読んだ小説の内容はしっかり憶えている。登場人物の名前も、読んだ当時のシチュエーションすら思い出せるのに、最近の読書に至ってはほぼ霧散してしまって宇宙の果てに消えてしまう。悲しい・・・。

 ま、記憶能力なんてものは人それぞれだし、年齢による差も当然あるに違いないが、読書が蓄積されず消費で終わってしまいそうで、なんというかどうしたもんか・・・。

 これからはもっと記憶力が低下していくだろうから記憶するというより読書体験そのものを体で覚えるようにしないとな、と。若かりし頃の感受性は戻ってこなくとも・・・。

 今日の国分寺は雨時々曇り。

 今日流れているのは、マイク・オールドフィールドです。

記憶は宇宙の彼方_b0304265_14114418.jpg

 


# by yoshizo1961 | 2021-04-14 14:12 | 本あれこれ | Comments(0)

新入荷情報240



 本日は入荷情報です。よろしくお願いいたします。

【いろいろ】

「山の音」川端康成/新潮文庫/平成24/98

「カブールの園」宮内悠介/文春文庫/2020/1

「パークライフ」吉田修一/文春文庫/2016/19

「「助けて」が言えない」松本俊彦/日本評論社/2019/4

「その女、ジルバ①~⑤」有間しのぶ/小学館/2019/4

「メタモルフォーゼの縁側①~④」鶴谷香央理/角川書店/2018/7

「短歌鑑賞・批評用語」田島邦彦/本阿弥書店/2007/1

「おいしく食べて体に効く!クスリごはん」リベラル社/2011/再版

「マタギ」矢口高雄/ヤマケイ文庫/2017/初版5

「西洋菓子店 プティ・フール」千早茜/文春文庫/2019/1

「たのしい写真」ホンマタカシ/平凡社/2014/8

「笑って!小屋作り」文:中山茂大/写真:阪口克/山と渓谷社/2019/初版

「夏の見える家」長井宏/角川書店/平成13/初版

「たのしいムーミン一家」ヤンソン/山室静訳/講談社文庫/昭和56/11刷※旧版

「ムーミン谷の彗星」ヤンソン/下村隆一訳/講談社文庫/昭和56/8刷※旧版

「ムーミン谷の仲間たち」ヤンソン/山室静訳/講談社文庫/昭和56/6刷※旧版

「ムーミン谷の夏まつり」ヤンソン/下村隆一訳/講談社文庫/昭和55/4刷※旧版

「ムーミン谷の冬」ヤンソン/山室静訳/講談社文庫/昭和60/11刷※旧版

「ムーミンパパ海にいく」ヤンソン/小野寺百合子訳/講談社文庫/昭和56/2刷※旧版

「ムーミン谷の十一月」ヤンソン/鈴木徹郎訳/講談社文庫/昭和55/1刷※旧版

「可愛い子ちゃん」富島健夫/実業之日本社/昭和56/初版

「かぎ針で編む色あわせが楽しいモチーフ・レシピ」ハマナカアメリ―で編み物を楽しむ会編/日東書院/2019/初版

「楽しく暮らせる はじめての部屋づくり」成美堂出版/2009

「犬のことば辞典」きたやまようこ/ポチ監修/理論社/2005/7

「ダーシェンカ」プチグラパブリッシング/2007

「ヨーロッパのレース手帖」BOOKLUCK/ピエブックス/2008/2

「好きな布で作る、私だけのステーショナリー」ピエブックス/2009/初版

「高峰秀子との仕事 忘れられないインタビュー 2」斎藤明美/新潮社/平成23

「銀の匙」中勘助/角川文庫/平成24/27

「からくりからくさ」梨木果歩/新潮文庫/平成21/21

「マイ・ロスト・シティー」スコット・フィッツジェラルド/村上春樹訳/中公文庫/昭和61/7

「ぼくが電話をかけている場所」レイモンド・カーヴァー/村上春樹訳/中公文庫/1989/

11

 

 今日の国分寺は晴れ。お知らせ:明日の月曜日は終日出かけていますのでブログはお休みさせていただきます。お店番は副店長です。翌火曜日は定休日ですので、また水曜日に。


 今日流れているのは、イエスです。

新入荷情報240_b0304265_14462874.jpg



# by yoshizo1961 | 2021-04-11 14:46 | 入荷情報 | Comments(0)

どう答えるべきか

 先日の話。

 ある日の午後、誰もいない店内に花が咲いたかのような可愛らしい女子が一人ご来店。うれしそうに棚から棚を移動して本を眺めている。ジロジロ見るわけにはいかないけどチラ見すると、ラフに後ろで縛った髪の後姿と横顔がどこか広瀬すずといった感じ。

 お店の中を全部見終わると、いったん外に出てしまったので、ああ、お帰りですか…って感じだったんだけど100均ワゴンをチェックしに行ったみたいでまた戻ってきた。そしてそのまま帳場まで来ると、本はこれだけですか?ほかにもっと見られますか?と訊いてくる。

 質問の意味がよく解らず、?という顔をしてしまったけど、倉庫にはまだ本がありますけど、いま見られる本はここにあるだけですと答える。するとニコッとして軽く会釈して帰っていった。

 さて、彼女の質問の意味はどうだったのかということはさておき、こういう質問をされたときに、くそマジメに、ていうか普通に答えてしまう自分の余裕のなさ(ていうか面白くなさ)がちょっと哀しいかなと。そこでウィットに富んだ答えができればよかったのに・・・と後で思うのだった。

 ここで村上春樹の小説だったら、・・・たぶんあなたが一生かかっても読みつくせない本がバックヤードに積まれていますが、あいにく今日はバックヤードのカギを預けているネズミがどこかに行ってしまってまだ帰らないのです。・・・えっ?ネズミ?・・・・・・これが僕と彼女の出会いだった・・・なんて話になりそう(ならないかw)。

 そうでなくてももうちっとウィットに富んだ答えがしたい。と思って色々考えたんだけど、当意即妙に出てこない自分の当り前さが哀しい・・・。アメリカの小説を読むとそんな会話ばっかりなんだけども。村上春樹もその辺をきっちり自分のものにしたんだろうなー。うらやましい。

 今日の国分寺は晴れ。

 今日流れているのもサキソフォンのバッハです。

どう答えるべきか_b0304265_14443496.jpg


# by yoshizo1961 | 2021-04-10 14:44 | お店あれこれ | Comments(0)