秋の風が吹くこの場所で

 お客様が一人入って来られてしばらくして何気に出て行かれた。こうして今日も古本屋をしているけれど、この秋の風が吹くこの場所で、本を売りつつ生きる算段をする・・・。そんな日常。

 お客様の気にいる本が無かったのだろう。そんなことはいつものことだが、すべてのお客様が一冊以上必ず買ってくれるのなら古本屋はいい商売ということになるんだろうな、と。現実はそんなわけもなく、こうして外を見つめつつ。

 隣の補強工事に理不尽さを感じつつ,しかしそれを憂いてもどうにもならない世の中のどうしようもない理に辟易しながら、心頭を滅して帳場に座っている。言えば愚痴にしかならないということはよくわかってはいても、胸の奥に澱む呪詛めいたものが自分の心を歪めてしまうので、自分のこころの許容量の狭さ故だとは承知していても、モヤモヤ感は消えない。

 昨日の工事の仕方の暴挙に驚きつつ、安全面での対応ができないために昨日は急遽臨時休業したが、その後家に帰り、出直して出かけたさきの古本屋で本を爆買いし憂さをはらすという・・・。本に集中して気持ちもおさまってきたが、財布はすっからかん、売り上げはゼロ。

 再度気を取り直し副店長と西武球場へナイターを観に行き、サッカー好きなのに野球観戦で大声出して気を持ち直す。それでもまだ黒い雲が湧きおこるというていたらく。

 それでも今日はタイミングよく無心を実践する人からの電話があったりして、思わずこころが安らげたのでよかった。自分自身でどうにかできるよう無心な人になりたいが遠いなー、と思いつつ今日という日常に戻ってゆく。

 外の100均箱をしげしげと見て、手に取って抱えてくれたお客様がいらっしゃるので、あー、よかったと思ってまた見ると本を置いて帰ってゆく・・・これもまたいつもの日常。さて本の整理をしますかね。

 今日の国分寺は曇り&雨。

 今日の気になる一冊は、「太陽の帝国」J・G・バラード。国書刊行会。映画でも観たし、リアルタイムで読んだ。映画のサントラも持ってたな・・・。SFじゃないけどバラードらしいところもあるし。ってバラードだからあたりまえか。

あたりまえか 今日流れているのもリュートです。
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# by yoshizo1961 | 2018-09-20 14:13 | お店あれこれ | Comments(0)

本日は臨時休業

 こんにちは。

 今日お店に来てみると、隣の店舗の補強工事が始まっており、お店の前に重機が入って作業をしております。ご迷惑をおかけしますが本日は臨時休業とさせていただきます。

 お店の前及び周辺にも保安員もいない状況なので安全面を考えやむなくの臨時休業です。申し訳ありません。

 店主
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# by yoshizo1961 | 2018-09-19 13:36 | お店あれこれ | Comments(0)

緩慢な死と唐突な死

 人は何で生きているのか・・・などという青臭いテツガク上の問いなどには答えたくもないが(と、エラそうに言ってるけど答えられるわけじゃないw)、人間は結局、死に向かって生きているのだということを漫然とでも意識さえできればそれでいいのかな、と。

 緩慢な死。生きているという自意識はバリバリあって、細胞は新陳代謝して生まれ変わっているというのに、自分という本質は、ていうか肉体も精神も再生しながらも死に向かって歩いている。

 結局死ぬわけで、それがいつなのかわからないだけ。否、死ぬことがわかっている場合もある。でも日程を組んで死ぬわけでもないし(自殺以外は)、何で人は死ぬのかなーなんて考えているうちに死がやってくる。

 唐突に死がやって来る場合もある。事故や急性の病気で。心構えもなく、うそっ?って言っている間に死んでしまう場合だってあるわけだ。死んだ本人も周りもわけがわからずうろたえる。思考停止して社会の手順に沿ってことを進めるだけしかできないが、こんな耐え難いことがあるのかとしか思えないだろう。

 緩慢な死と唐突な死。どちらもこの世からいなくなる。何で死ぬのか?周りの人もましてや自分自身もどちらかでもって死んでゆく。人間は何で生きているのかっていう問いは、何で死んでゆくのかと同じ。

 ただ言えることは、死について考えておくということ。こわいからいつも避けてばかりいたけど、自分自身が死に向き合ってそれってどんなもんなのかと思考しておいたほうがいい。そして周りの人とその思考を共有しておいた方がいい。それってあたりまえなことなのかもしれないけれども、今頃になってそう思う。ていうか今頃になって気が付いた。

 自分自身の死を思え。いちばん考えたくないテーマだな。

 今日の国分寺は晴れ時々曇り。雨は降らなかった。明日は定休日です。また水曜日に。

 今日の気になる一冊は、「よふかし文庫 No.2」本×小金井プロジェクト。フリーペーパーなんだけどおもしろい。やりたいことをやっているんだなーという感じが伝わってくる。いいな。チラシコーナーに置いてあります。

 今日流れているのもリュートです。
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# by yoshizo1961 | 2018-09-17 17:03 | 虎の穴あれこれ | Comments(0)

新入荷情報134

 本日は入荷情報です。よろしくお願いいたします。

【いろいろ】
「渚にて―人類最後の日―」ネビル・シュート/SF創元推理文庫/1981年/35版
「武器製造業者」ヴァン・ヴォ―クト/創元推理文庫/1980年/16刷
「夜の言葉」アーシュラ・K・ル=グイン スーザン・ウッド編/サンリオSF文庫/1985年
「裸のランチ」ウィリアム・バロウズ/鮎川信夫訳/河出書房新社/1997年/15刷
「夢野久作全集4」夢野久作/三一書房/1985年/9刷/※「ドグラ・マグラ」
「家畜人ヤプー」沼正三/都市出版社/昭和45年/10刷
「黄色い皇帝」芝木好子/文藝春秋/昭和51年/1刷
「新東京風景」井出孫六・文/戸井昌造・画/徳間書店/1985年/1刷
「銀河鉄道の夜 新修宮沢賢治全集第十二巻」筑摩書房/1980年/初版
「グリムどうわ きんのくつ」学級文庫/一、二年生/日本書房/昭和29年
「夜叉綺想」唐十郎/新潮社/昭和49年
「私の台所」沢村貞子/昭和57年
「シチューの本」エリーゼ・ケネディ/婦人画報社/昭和47年/16版
「Grimms Marchan」Die schonsten/PESTALOZZI VERLAG/1976年
「バイロン詩集」チヤイルド・ハロウド/土井晩翠譯/金竜堂書店/昭和14年/4版
「ドブネズミ漂流記」きだみのる/中央公論社/昭和36年/初版
「おはなしグリム」童心社/昭和53年/13版
「グリム童話 ねむりひめ」フェリクス・ホフマン・え/せたていじ・やく/福音館書店/2004年/59刷
「別冊太陽 若冲百図」平凡社/2015年
「支度」宮地智子/砂小屋書房/2013年/初版
「、そうして迷子になりました」ブリングル/思潮社/2012年
「生の泉」中村剛彦/ミッドナイト・プレス/2010年/初版
「詩人のラブレター」有働薫/ふらんす堂/2012年/初版
「オルガン」江口節詩集/編集工房ノア/2012年
「樹念日」壱岐梢詩集/花神社/2012年/初版
「恋文みたいに」峰岸了子/ふらんす堂/2002年/初版
「私の神は」詩・峰岸了子/画・峰岸伸輔/ふらんす堂/1997年
「いつしか風になる」峰岸了子/書肆山田/2012年/初版
「詩集 月夜の晩」くりはらすなを/西田書店/2013年/初版
「トンボ消息」手塚敦史/ふらんす堂/2011年
「もんしろちょうの道順」柿沼徹/思潮社/2012年
「にげかすもきど」南原充士詩集/草場書房/2013年
「長老の愛した女たちの季節」安川登紀子詩集/七月堂/2013年


 今日の国分寺は曇り時々晴れ。今日、ポラン書房さんにご来店いただきました。ありがとうございます!

 今日の気になる一冊は、お休みです。

 今日流れているのもリュートです。
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# by yoshizo1961 | 2018-09-16 15:07 | 入荷情報 | Comments(0)

本日はアーカイブス:「またしても自問自答する」

 本日はアーカイブスです。カテゴリは虎の穴あれこれ。2016年4月20日に書いたものです。


「またしても自問自答する」

 スギがおさまったかと思えば続いてヒノキ花粉が飛びまくって鼻腔はメタメタだけれども、分厚い服を着なきゃいけなかったくそ寒い冬もとうの昔に終わり、すぐさま花粉の春も終わり、いやもう終わったな、と思えば気も軽くなるかと思えば、そうでもなし。

 毎日毎日生きてゆくためにあれやこれやと考え動き、子どもの頃なら遊びが仕事だったので今と同じくあれやこれやとあったと思うが、それでもそんなに責任を持って遊んでいたわけではなく、どうでもいいことも大事なことも一晩寝ればリセットされるような毎日だったような気がするが、大人になってそれもいい歳になり、ほぼ最終コーナーまで見えるようになった今、一晩寝てもまったくリセットされない毎日が、つらいようでそれでいていつか成るようになるとほかしている自分。

 あーあ。と投げやりに嘆いていればどうにかなるならいくらでも嘆いてみせるが、そんなわけもなく、どうにもならないことはいつまでたってもどうにもならず。嘆くよりもその時間を動くしかないのであると、こうして書き連ねるなかでやっと気づくというていたらく。

 みんなそれぞれ悩みや問題を抱えていても、それでもはたから見れば普通な顔で生活しているように見えるわけである。なんでもかんでも上手くいって、問題なしリア充な人なんていないと思うが、人間を生きてゆくうえでどうにか乗り越える、または、ぶち破らないといけない壁が毎日毎日目の前に立ちはだかると、思考停止状態寸前まで崩壊しがちな脆弱精神になり、時として逃避しようとしてもいずれ対峙しなければならない現実からは避けられず、また、避ける気もないしとうそぶいて見せる自分の中の自分だけが頼りで、ま、何を言いたいかというと、とにかく目を見開いて倒れるまで前進!ということなんでしょうか・・・。

 弱気と強気が交錯してもつれあい、重ね合わせ状態。自分の中にある希望という生き物は死んでいるのか生きているのか。否、そのどちらでもなくどちらでもある。重ね合わせそのものが自分自身なら、生きているのか死んでいるのかはフタを開けて見て見ないことには確定せず、それでも生きている方に確定したいので、とにもかくにも動きを止めずどうにかなるまでバタバタしていようと。

 とても私的な自問自答の一日でした。

 今日の国分寺は雨。

 今日の気になる一冊はお休みします。

 今日流れているのは、リュートです。
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# by yoshizo1961 | 2018-09-15 12:51 | お店あれこれ | Comments(0)