イエスタディ

 もうそろそろ店じまい・・・の時刻が近づくと、CDプレーヤーからレコードプレーヤーにスイッチして、昔の歌謡曲やフォークソングのレコードをかけてみる。

 お客様もまばらになってもう誰も来ないかなって頃、レコード盤に針を落とすと、ひとときの静寂の後、針のノイズと共にふくよかな音が店内に満ちる。

 歌謡曲やフォークソングは、感傷的になりたくてわざとかけているので、ひとときそんな気分に浸れれば気分も落ち着き、その後になにかまともな音源を聴きたくなるという、変なパターンができつつあり、そんなときいつも聴くのがビートルズ・・・。

 ビートルズはやっぱビートルズであってもう何もいうことがない。解散後のポールのウィングスとかも大好きなんだけど、やっぱ初期のビートルズなどを夕暮れのしじまの中でまったりと聴いていると、いろんな気持ちになるのだった。

 さっきユーチューブで見つけた、ポールがギター1本でソロで歌う『イエスタディ』。こんな若いポールだったんだなぁと、妙な感慨を抱きつつ、どこを見ているのかわからない泳いだ視線が気になるポールの顔のアップを、恥ずかしい感じで見ていると、この曲もほんと何度聴いたか忘れたくらい聴いているのにいつ聴いてもそれはイエスタディであり、イエスタディ以外の何物でもないという、わけのわからない感想になってしまうのだった。

 今日の国分寺は晴れ。暖かな水曜日。


 今日流れているのは、さっきからビートルズです。
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# by yoshizo1961 | 2017-04-05 17:04 | ミュージックあれこれ | Comments(0)

ZINEコーナーあります

 まどそら堂入口入ってすぐの右側の棚の上段と2段目が、地域雑誌とジンのコーナーになっている。

 上段の地域雑誌はおなじみの「き・まま」。はけ(国分寺崖線のことです)周辺の地域誌で、暮らしや、面白そうな場の紹介、さまざまな視点の特集満載で、はけ周辺に住んでおられる方にとって、身近な話題と情報に触れられる絶好の雑誌。最新号の6号にはまどそら堂も載っている(うれしい)。

 2段目のジンコーナーでは、西国の地域雑誌でクルミド出版の「そういえばさぁ」をはじめ、一箱古本市界隈でおなじみの「イモヅル」1号・2号、かなりプロな「1/f エフブンノイチ」、女子系インタビュー誌「Colors」、オノツバサさんの作品集2点と画家の玉川宗則さんの作品集と缶バッチ、西田陽子さんの版画カレンダー、同人誌の「無文芸」など。

 ジンていうのは、個人で作るミニコミ誌みたいなもので、いわゆる商業誌と比べて予算も規模も小さいところでできているけど、内容自体は各自気合いが入っているのでフィーリングが合えば(フィーリングって死語ですかね?)、ハマってしまうわけですな。

 さまざまな表現を見ていると、自分でもなにか作りたくなってくるね。旧店舗時代に「まどそら堂通信」っていうペラで葉書きサイズのお知らせペーパーを作ったことがあったけど、Vol.1で終わった(笑)。もうちっとましなVol.2を作ってみるかな・・・。

 古本でこれぞというのが見つからない時は、入り口そばのこのコーナーで、よさげな雑誌などを探してみてください。きっといいものありますよー。

 今日の国分寺は晴れ。明日は定休日です。また水曜日に。

 今日流れているのは、エリック・クラプトンです。
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# by yoshizo1961 | 2017-04-03 15:31 | 本あれこれ | Comments(0)

リリカ!

 お久しぶりでございます。まだバタバタしておりますが、リアルタイムのブログ再開です。

 一週間ぶりの今日は、あのリリカの話。

 1976年、サンリオから創刊された「リリカ」。創刊号を含め、初めの頃の号が8冊入荷。

 もちろんとっくに廃刊になっているので、露出も少ない雑誌。リリカっていう名前がいいな。サンリオが気合いを入れて作った感がありありの雑誌。なんと全ページオールカラー!しかも左綴じで文字は横組み。これは英語版を作るためだったとか。

 分類としてはマンガ雑誌なんだろうと思うが(ていうかそうなんだけど)、スタンダードなマンガ雑誌というにはぶっ飛んでいるというか、少女系イラスト雑誌っていうか。ま、この時代の華やかさがふんだんに感じられる誌面になっている。

 だいたい執筆陣がすごかったりする。手塚治虫を筆頭に水野英子、山岸涼子、ちばてつや,長島慎二に樹村みのりなど。当時の売れっ子先生がズラーっと。他にも宇野亜喜良や高橋真琴のページまである!いま見ると凄いことになっているわけである(笑)。

 しかし時代の趨勢に合わなかったのか、予算がなくなったのかわからないが、79年、廃刊に。さいごの方は紙質も落ち、白黒ページになっていったもよう。それでもこういう雑誌を作ろうという気概というかマニアックさというか、よく作ったもんだという感じ。こういう熱情がいま薄くなっているような気がするし(熱情そのものがうとまれるのか?)、シャープでシンプルなものばっかりの文化だけではなんだかさびしいので、リリカみたいなはみ出したものが今あってもいい気がするのだった。

 リリカは5月の東京蚤の市に出品する予定です。

 今日の国分寺は晴れ。朝はClean国分寺に参加。南口駅前から国分寺跡までゴミ拾いしながら歩きました。朝の風はまだ冷たかったけど、いい天気だったので気持ちよかったです。国分寺跡には野良ネコちゃんがたくさんいて連れて帰りたくなりました(笑)。

 今日流れているのは、ボブ・ディランです。
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# by yoshizo1961 | 2017-04-02 15:11 | マンガあれこれ | Comments(0)

アーカイブス・ウィーク⑨山口はるみ、パルコの時代

 アーカイブス・ウィーク最終日です。明日から通常ブログ復活です。よろしくお願い致します。


山口はるみ、パルコの時代 :2013・10・28

 80年代の若者が、ファッションやサブカルの聖地として崇めていた渋谷。その中でも渋谷パルコ周辺では、最先端のかっこいいお兄さんやお姉さんがしゃかしゃかと気取り顔で闊歩していた。どうも気後れするが、学生の頃からパルコの壁画描きの仕事をしていたので、渋谷に来ざるを得ずなるべく隅っこを歩いてパルコに通った。当時の渋谷一帯は今のように尖り気味な空気は無く、しかしダサい人お断り的な雰囲気を併せ持つ、おしゃれ優先・見た目勝負の街であった。そして、当時のパルコの雰囲気やイメージを絵に例えると、それはまさしく、山口はるみなのであった。

 山口はるみは、パルコをはじめとした数々の広告ポスターなどで知られるイラストレーター。エアーブラシの技法で描かれた女性像といえば、彼女の作品の代名詞でもある。作品を見れば、ああと頷く方も多いだろう。描かれた女性像同様、ご本人もきれいな方である(といっても会った事ないけど)。

 話は逸れるが、彼女のエアーブラシの技法で描かれた絵はスーパーリアリズムといって、1950年代くらいにアメリカで生まれたアートである。高校生の頃、こうした表現が流行って(高校がデザイン科だった)何かとグラデーションや陰影をつけたがり、山口はるみ風にするものが多かった。といってもエアーブラシなど誰も持っていないので、みな目の細かい金網に毛足を短く切りそろえた専用の筆を擦り付け、画面にその飛沫を飛ばし、似非っぽい絵を作っていた。けれども皆ヘタクソなので人物の陰影など出来る筈も無く、たいがい球や直方体などの単純な絵柄で満足していた。元々そういった表現は不得手であり、する気も無かったので、自分はしなかったが「なんちゃってエアーブラシ」が皆好きであった。

 塗装以外に、エアーブラシを使った表現が今時どうなのかよく知らないが、70年代から80年代にかけての山口はるみはその技法と共に記憶される。ただ、新聞小説の挿絵などエアーブラシに拠らない絵を見ても、絵が描ける人だと思うので、やはりちからのあるイラストレーターなのである。

 今日の国分寺は雨時々曇り。

 今日流れているのは、エラ・フィッツジェラルドです。
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# by yoshizo1961 | 2017-04-01 14:36 | お店あれこれ | Comments(0)

アーカイブス・ウィーク⑧古本屋の一日

 本日もしつこくアーカイブスです。通常ブログは明日か明後日には再開しますので、よろしくおねがいします!


古本屋の一日:2016:7:15

 定休日明けの金曜日、実は今日が週の始まり。さてさて、古本屋の開店時間だよ・・・まずは玄関前の掃き掃除。何もないように見えてチリ、埃は毎日積もるのでササッと掃いてゆく。

 100均ワゴンと100均木箱などを店頭に並べ、玄関横のコンセントに裸電球を差し込む。暗くなる前くらいから点灯するため。店内も掃き掃除してそのあと雑巾がけののち、本にはたきをかける。

 レジの準備をしてパソコンを立ち上げて準備完了。さあ、開店です。

 続いて未整理の本などを仕分けしたり棚に本を入れたり。買取した本を拭き、値付けしたりしながらフェイスブックやらツイッターやらをチェックしたり書き込んだり。

 最近はお昼の12時前に開けていることが多いので、お昼になったらお弁当を。食後は眠くなるので舟をこぎながら接客。さすがにマズいので外に出て新鮮な空気を吸い眠気を覚ます。ブログを書いて、一休み。

 夕方近くなると調子も上がって来てお客様と話し込んだりすることもあるが、真剣に今後の行く末を考えながらも腹減ったーなーと。ま、夜7時をまわって、そろそろ片づけるかなと思う頃にお客様が来て延長。

 朝の準備を逆回転で片づけてシャッターを閉めて閉店の時間。なんだ楽勝だなーと思ってるアナタ、ま、そうかもしれません(笑)。・・・古本屋やりたくなりましたか?ほんとのところ上記は見た目をなぞっただけで、合い間合い間でクソつらい仕事も挟まってるしきついこともたくさんありますよ(笑)。ほんと、楽な商売なんてありませんな・・・。

 今日の国分寺は曇り時々雨。

 今日流れているのは、トム・ウェイツです。
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# by yoshizo1961 | 2017-03-31 15:33 | お店あれこれ | Comments(0)