「虎の穴」始まった!

 先日からお知らせしていた「国分寺まどそら堂Art虎の穴」が昨夜、まどそら堂で行われた。

 嵐のような風と雨の中、わざわざ参加していただい大勢の皆様に感謝・・・と言いたいところだが、参加者は店主含め2名だったので、差し向かいで珈琲などを飲みつつ、おごそかに始まったわけである。

 もうひとり、参加予定だった方がやむない事情で欠席となったので、テーマである「中二病」の核心をつくであろうその方の意見に期待していた分、少し肩透かし気味ではあった。が、ちゃんとテーマに沿って制作した互いの作品を前に、講評じみたやりとりをしてはみた。まあ、二人だけなので話はテーマからはずれていったが、それはそれで白熱した内容となり意義のある初回となった。
 
 ちなみに、参加者がひとりもおらず、店主一人だった場合はどうするか?さっさと帰り支度をするか、それとも傍らの石ころを拾ってきて、その石ころと対峙するか。月曜の夜、まどそら堂の真ん中で石ころと会話している店主を見ても怖がらないでください。

 とはいっても参加者の作品はまさしく「中二病」らしく見えた。「中二病」自体の定義が自分の中ではまだ曖昧なので、はっきりこうだという言い方は出来ないけれど、真摯に向き合った作品だとは言い切れる。そんなことを真剣にやったり考えたりすることに何の意味があるというなかれ。馬鹿馬鹿しくとも大真面目にやっていれば何か見えてくることもあるのだ。

 そんなわけで「中二病」がまだ未消化なので、次週(12月2日)も引き続き同じテーマで考察します。「中二病2」です。皆さんのご参加をお待ちしております(虎の穴の趣旨、参加に関する約束ごとなどにつきましては、11月19日付けのブログをご参照下さい)。参加希望の方は当日19:00にまどそら堂へお越し下さい。
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 今日の国分寺は晴れ。そんな寒くも無く良かったです。昨日もお知らせした通り、明日(水)と明後日(木)の2日間、連休させていただきますので、どうぞよろしくお願い致します。お店の角っこに「虎の穴」コーナーを設けました。お声をかけていただければ解説させていただきます。よろしくー!

 本日のBGMはビートルズ。初期の赤い二枚組。ポールはまだ日本にいるの?
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# by yoshizo1961 | 2013-11-26 17:03 | 虎の穴あれこれ | Comments(0)

古本で遊ぼう

 本は読むためにある。自明の理。

 けれども蒐集が目的ならば必ずしも読むとは限らないし、というよりたぶん読まない。もちろん積読だけではなく、しっかり全部読むという方もいるが。蒐集癖がつくと、読むか読まないかよりも、どうしても手に入れたいという気持ちの方が勝って、ついつい買ってしまうわけだ。しかも歳をとると記憶が曖昧になって、気になっていた本など何度も同じ本を買ってしまう。ダブリ本ならなおさら読まない。本、なのに読まない。それは一体どういうわけだ?

 というわけで、読まなくても機能する本とは?について考えてみた。まず、本は読まずとも枕代わりになる(不謹慎とは思いつつ・・・)。硬いからやったことないけど。本を壁に沿って積み上げれば断熱材になる(夏は暑いか)。物を乗せる台として使える。例えばうちのお店の机は、狭さゆえに折りたたみの簡易机を使っているが、椅子との相性があわず(高さが足りない)パソコンを使うと肩が凝って仕方ないので、パソコンの下に分厚くて古い洋書をかまして高さ調整をしている。国分寺書店のオババが生きていてこれを見たら、烈火のごとく怒るに違いない。が、お店の息絶え絶えのXPも、支えとなる古い洋書から立ち上る知力に突き動かされて毎日頑張っているので、肩こり対策以外にも効果はあるのだ。

 他にも例えば、もう分解寸前といった壊れ方をした洋書などをきれいにほどいて、絵を描く紙に使ってみたり(これも相当怒られそうだが、もうボロボロで廃棄処分というところまで行っている本だからお許し下さい)。昔の紙でインクや絵の具の乗りがいいものがたまにあるのだ。まあ、そんなことをせずとも、そして読まずとも、本は並んでいるだけでいいのであるという意見も正しい、と思う。

 そこで自分なりに、読まなくても楽しい本を作ってみた。作っていて楽しくなってきたので
これはひょっとしていけるのではと思っていたところに、妻が。

 「何してるの?」
 「みてみて、これ面白くない?」
 「何これ?」
 「こういうのいっぱい作って売ればガンガン儲かるぜ、へっへっへっ」
 「何で売れるの?」
 「中身を読みたくても読めないし、無理に読もうとすれば壊れてしまう・・・古本者の心をくすぐるから」
 「ふーん、そう・・・・・・そんなもん、売れるかー!まじめにやれー!ばっこーん!!」
 「ひゅーーーーん」(飛んでいった音)

 
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 今日の国分寺は曇りのち雨、なんか暗い。今日はちょっとゆるいですねー。こういう日もあります。ところで、今夜は「虎の穴」ですよ。お近くの方来ませんかー?
そういえば早めにお知らせしときますが、今週の水曜日、また古物商の講習会がありますのでお休みにします。木曜日は定休日なのでお店もブログも水木(すいもく)と連休します。連休なんて久しぶりですが、どうぞよろしく!明日はやってますよー。

 本日のBGMはエディット・ピアフ。アンニュイな暗い雨の日にぴったり。
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# by yoshizo1961 | 2013-11-25 16:36 | 本あれこれ | Comments(2)

扉は開かれているか

 めっきり寒くなってきましたね。

 もうすぐ12月。うちのお店でもクリスマスの展示などして、だんだん年末ムードになって来た。師走ともなるとなにやらせわしい気がして、必要以上に忙し感を醸し出してしまうもの。とは言っても暇そうにしていると、何だか取り残された感を感じたりして、まあ12月はせわしない。

 学生さんなら、年明け少ししたら、進学とか就職とか世間に出たりしなければならない時期の少し手前で、ちょっと複雑な心境の12月。もう働いている大人の人も来年に向けていろんな計画や意気込みを感じている12月。みんなそれぞれ生きているが、そんな人々に対して皆に平等に、世界の扉は開かれている。

 だが、問題は世界の扉ではなくて、うちのお店の扉である。比喩ではなく、玄関についている扉。開店当初から扉は一日中開けっ放し。小さい店だから開けてないと閉塞感を感じるし、お客様も気軽に入って来られるようにと開けたままなのだが、ここにきて寒くなってきたので閉めようかなと。

 台風の時や凄い風の時など、扉を閉めて営業したことはあるけれども、ほんの数日だ。ほこりや車の排ガス対策で透明ビニールを吊るしているから完全オープンというわけでもないが、完全に扉を閉めるのに抵抗感を感じてしまう。けど、寒い。開けたままでエアコンの暖房をつけているので電気効率も悪い。今月の電気料金の明細を見て目玉が飛び出そうになったし。ずっと開けっ放しだから、たまたま扉を閉めていたら、お客様に「扉つけたんだー?」なんて言われるし。扉くらいついてますよ、ふつう。

 まあそんなわけでもっと寒くなったら扉は閉めて営業します。まどそら堂の扉が閉まっていても、世界の扉は開いていますから、みなさん、がんばって今年を乗り切りましょう。私もがんばります!

 今日の国分寺は晴れ。明日は雨?あしたは「虎の穴」(11月19日のブログ参照)がありますよー。よろしくー!

 本日のBGMはジョージ・針寸(面白いのでそのまま)。「オール寝具スマストパス」(こちらもそのまま)2枚交互にかけてます。
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# by yoshizo1961 | 2013-11-24 15:55 | お店あれこれ | Comments(0)

伝説の人が・・・。

 先日少し触れたが、伝説の人がまどそら堂に来店された。

 といっても芸能人とかアーティストではなく、ごくごく普通のご婦人である。年配のご婦人ではあるが、たまたま寄っていただけた。もったいぶらずに言うとそれは、椎名誠の「さらば国分寺書店のオババ」に出てくるオババの店で働いていた方なのである!オババは既に他界されているが、こちらのご婦人はお元気なのである。

 懐かしげに棚を見やる姿に、なにやら只者ではないオーラが。それとなくお声をかけ、会話の中からそんな話しが出たのでびっくり。実は先日いらした男性の年配のお客様から、こちらのご婦人の話を聞いたばかりだったので、そのタイミングの妙にうなってしまった。オババも凄かったらしいが、こちらのご婦人もかなり凄かったらしい。相当面白いエピソードも聞いていたので、それとなくこの年配の男性の話を向けたら、しっかり記憶されていた。

 ご婦人の話によれば、オババは相当きびしかった方で、棚にチリでもあろうものならかなりきつく叱ったそうだし、お客が本の上に荷物など置こうものなら、凄い剣幕でどやしつけたらしい。本に対する愛情故のことだが、うちのお店の棚などみたら相当叱られそうな気がする。

 せっかくだからサインしてくれとせがんだら、一笑にふしてそれはしてくれなかったが、そんな話しはしてもいいとお許しを貰った。そしてひ孫さん?のために絵本を買っていただいた。お元気そうなのでまた来ていただけると嬉しいが、今年の夏に椎名誠特集をした時お見えになっていたら、もっと盛り上がっていたに違いない。

 伝説の古本屋「国分寺書店」のDNAを、うちのお店にもほんの少し落としてもらえたかも。ありがとうございます。

 今日の国分寺は晴れ。クリスマスフェアの飾りつけでてんてこ舞い。まだしっかり出来ていないのでちょっとゆるく始めています。まだ長いし。

 本日のBGMはクラフト・ワーク。「ショールーム・ダミー」が耳蛸です。
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# by yoshizo1961 | 2013-11-23 18:27 | お店あれこれ | Comments(0)

「まどそら堂で恋を探そう」

 あー今日もいいお天気。お洗濯が済んだらすぐにお出かけしよっと!今日はどこに行こうかな?

 
 国分寺に引っ越してきて初めての休日。ご近所には慣れてきたけど、まだ知らないお店がいっぱいあるし、探検しなくちゃ。そうだ、今日は南口に行ってみよ。たしか中央線のガードをくぐれば行かれるはずよ。
 
 へぇー、こんな感じなんだ。あっ、かわいいお店発見!パン屋さん?キィニョンっていうんだ。かーわいい!帰りに買って行こ。ふーん、お隣のお店は?あー、ブティックかしら、なんかおしゃれ。セレクト系?ちよっと覗いてみよ。やだ、ダンディなおじさまがいるわ、ここのご主人かしら。alvaっていうんだ、このお店。すてきだわ。

 結局ダンディなご主人と話し込んじゃって、この辺りのお店も教えて貰っちゃった。かわいい古本屋さんってこっちでいいのかな?あっ、バス停、やだ、ここじゃない。わー、ちっちゃーい。でもかわいいー。へー、こんなお店もあるんだ。

 「こんにちはー」
 「いらっしゃいませー」

 わー、ほんとに三角なんだー、おもしろーい。なんかかわいー。わたしの好きそうな本はあるかなー?

 手前にあった絵本を手に取りながら、店内を見回したわたし。すると衝撃的なことが。わたしのうしろに素敵な男子が立っていて、微笑みながらわたしを見ている。

 「どきん・・・」

 やだ、わたしったら。どうしちゃったの、手のひらに汗・・・わたし思わず目をふせちゃった。それからゆっくり顔を上げると・・・えっ、いない・・・。

 「あっ、あのぅ、いまここにいた人は?」
 「えっ?いま?今っていっても、さっきからお客さんと私しかいませんけど・・・」
 「いえ、いまここに確かに素敵なひとが・・・あっ、いえいえっ、素敵って、あの」
 「あーわかりました。ハハハ、あれでしょ、そこのドアのガラスに映った私を見てそう思ったんじゃないかな、いやー、素敵ってほどでも・・・ハハハハハ・・・」

 あーやだ、ここのご主人なんか変、感違ってる?話しかけるの、よそ。それにしてもおかしいわ、まぼろし?そんなことってほんとにあるの?

 
 あれから一週間。毎日あの店で逢った幻の彼のことで頭がいっぱい。もしかしてこれって、恋?とにかくこのままモヤモヤしてられない。確かめに行かなくっちゃ、あのお店、まどそら堂へ。

 「こんにちは」
 「いらっしゃいませー」

 こないだと同じ。ご主人とわたし以外に誰もいないことを確かめると、またあの時の様に絵本を手に取ってそおっと辺りを見回してみる。うしろをゆっくり振り返って、持っていた絵本を思わず落としそうになる。「いた・・・」

 またわたしを見てる。あの時と同じように微笑んで・・・。しっかりして、しっかりするのよ、わたし。今日こそ声をかけるのよ。

 「あっ、あのっ、わたし、あのっ、」
 「?」
 「あの、先週ここでお会いしましたよね、あ、つまり、あのっ・・・」
 「先週?うーん、まあ、先週というより僕はいつもここにいるけど?」
 「えっ?いつもって?」

 えっ、ちょっと待って、いつもここにいるって、やっぱりここのご主人だったってオチはだめよ。そうじゃなくて・・・その時わたしの足元に一冊の本が棚から落ちてきた。拾いあげようとしたら、いつの間にかご主人が横にいて本を拾い上げた。

 「またこいつか。あっ、ごめんなさいね。足元大丈夫だった?いやぁね、たまに出て来るんだよ。悪いやつじゃないんだけどね、っていうよりすごくいいやつなんだけどさ」

 そう言うとご主人はその本を元々あったところへ戻そうとした。

 「あの、その本見せてください」
 
 結局わたしはその本を買った。有名な本だったけど、まだ読んだことなかったし、それにご主人から手渡されたその本の表紙に彼がいたから。残念ながらわたしのうちにきてからは彼はまだ出てきてくれない。まどそら堂のご主人はちょっと困った顔をしていたけど、彼に逢いたかったら、彼に気持ちを寄せて読んでごらんって教えてくれた。だからいつかわたしの前にまたでてきてくれると思ってる。

 この街が好きになりそう。楽しい出逢いがたくさんありそうだし。もしくじけそうなことがあったら、またまどそら堂に行こう、恋をさがしに。


 今日の国分寺は晴れ。さっきからお店の前のバス停でずっといちゃいちゃしているカップル(高校生?)が。あーやっと乗ってくれたか。二人の話が聞こえてきて耳がダンボになってました。しかし、こんな長々と書いている場合ではないのですが。明日からクリスマスフェア2013「私の上に降る雪は」と題して、クリスマスギフトの雑貨、手作り作家による作品の展示・販売が始まります。よろしくー!

 本日のBGMはクロノス・カルテット。たまにはしっとりと。

 
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# by yoshizo1961 | 2013-11-22 17:25 | 創作 | Comments(0)