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国分寺ブックタウンプロジェクト2回目!

 昨日(8月30日・土)もとまち地域センターにて、2回目の国分寺ブックタウンプロジェクトのワークショップが開催された。今日はその報告を。

 雨が心配されたが、いい具合に晴れ間がのぞき、絶好のワークショップ日和となった国分寺。駅から少しばかり距離のあるもとまち地域センターまでの道のりを、街歩きを兼ねて参加者の半分ほどの人数が会場まで練り歩くという面白い始まり方でスタート。我がまどそら堂にも寄っていただいたようで、ありがたや、ありがたや。
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もとまち地域センター
 
 2回目は、講師として南陀楼綾繁(なんだろうあやしげ:ライター/不忍ブックストリート/一箱古本市発案者)さんを迎え、今年で10年目を迎えるという不忍ブックストリートにおける一箱古本市の成り立ちからその後の展開、また、全国での展開に至るまでの話を中心に、イベントの先にあるものと目指すものについての講義。
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 本好きの素人が段ボール一箱に本を詰めて売るという、シンプルにしてそれでいて深みのあるイベントを始めた経緯や、大家さん(軒先を貸してくれたお店)との折衝、道路交通法にかからないような店の位置取り、また、雨天でもできる場所選びなど具体的な取り決め・作業などについての話から始まり、マップ作りでの効果・効用、スタンプラリーなどのオプション効果、実際の一箱店主の工夫とユニークな展開などの話へと続く。実行委員会と助っ人(ボランティアの人)の効率的な動きこそが成功の秘訣だとも。要するにイベントにからむ人どうしの結びつきの如何によって続いていくかどうかが、わかれるところらしい。

 たしかに、続けていくモチベーションと実際に動く力のもとはそういった人同士の結びつきがなければうまくいかないだろうなと。幸いこのプロジェクトに集まった参加者たちの多くが、そういった意識を共有できるように見える気がして、国分寺での展開も上手くいくのではと、ひとまず楽観的な感想を持つ。
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 こうして不忍ブックストリートから始まった一箱古本市は、2006年頃から口コミで全国に広まり、今ではすでに7,80か所で開催されているという。先ほど述べた人同士の結びつきというものが薄ければ一過性のイベントとして消えてしまう懸念を含みつつも、地域での本好きを掘り起し、出会いと新しい人間関係を生み、地域でのネットワークを作り上げることができるこのイベントのちからは、国分寺でのブックタウンプロジェクトでの起爆剤になり得ると思う。

 被災地での活動、また全国での活動の紹介を経て、国分寺でのブックタウンの実現性について、中央線文化や国分寺独自の文化をからめ、新旧の世代を結びつけるイベントとして展開すべく、情報を持ち寄って、理屈より思いをもって関係性を作り上げて行くことなどの指標を示して講義は終了。その後いくつかの質問タイムを経て、場所を会議室から2階の体育館に移してワークショップへ。

 ワークショップでは30名前後の参加者を4班に分け各班で今回の講義、前回のワークショップでの成果(西国図書室で前回のまとめをプリントにして作ってくれていた)を踏まえ、国分寺での展開について意見を出し合い討議。各班独自の意見が出され、それぞれ発表。最後に南陀楼さんから講評をいただきワークショップ終了。
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 具体的な進行については西国図書室にアクセス。→国分寺ブックタウンプロジェクト3回目は9月20日。プロジェクトに具体性を持たせる討議の日。3回目からでも参加できます。参加申し込みは国分寺市協働コミュニティ課まで。(→042-325-0111)なお不忍ブックストリートは今年で10周年を迎えるそうです。10年間の活動を振り返る展覧会も企画されているそう。詳しくは不忍ブックストリートへアクセスしてください。→不忍ブックストリート

 夕方まだ早い時間にお店に戻ったが、建築家のあの藤森さんのタンポポハウスの前を通って帰った。もとまち地域センターのあたりといい、この辺には面白いところがけっこうあるね。駅まえ近くしか知らなかったんだなぁと。国分寺はいいとこだと思うよ。ブックタウンプロジェクト、楽しみですな!

 今日の国分寺は晴れ。もう雨は降らないのかな?

 今日流れているのはマイク・オールドフィールド。「チューブラー・ベルズⅡ」です。

 

 

 
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by yoshizo1961 | 2014-08-31 14:58 | ブックタウンプロジェクト | Comments(0)

翼のジェニー

  もし私の背中に翼があったら・・・。空に舞い上がることよりも、そんなものが背中に生えているということに絶望するだろうか。

 「翼のジェニー」ケイト・ウィルヘルム(コバルト/「たんぽぽ娘」所収)では、そんな有翼人の恋の悩みが描かれる。そうきたか、というオチが待っているが、うら若き娘の背に6フィートもの翼が生えていたという設定でSFが書けるのが凄いね。

 翼ならまだしも、背中からスカイツリーとか太陽の塔とかが生えていたら嫌だよな。先日、用事で行った先の、駅前近くのドラックストアの入口あたりで化粧品の販促のために店頭販売していたきれいなマネキンさんは、背中に宣伝用の特大プラカードを背負わされていて、そのきれいな顔立ちと身綺麗なファッションとは真逆の、たとえばガメラにしか見えないその出で立ちが哀れで、見ていられなかったことを思い出す(なんのこっちゃ)。
 
 背中にランドセルなら小学生だが、翼のジェニーはヘンテコSF。とり・みき「SF大将」所収の「翼のジェニー」もヘンテコで笑える。こちらもそうきたか、という展開(なんだか最近、とり・みきにはまってきたぞ。脱線するが、「SF大将」の「ソングマスター」が泣けるので、早いとこ本家の方を読まねば!)。

 背中に翼があったら、寝る時つらそうだね。風呂入って洗うときも面倒くさそうだ。けれど、大空を飛べますがな。気持ちいいよ、たぶん。肩甲骨は翼の名残り?かもしれないけれど、肩こりがひどいのは大空を飛びすぎた太古の記憶なのだろうか。・・・んなわけないですな。

 今日の国分寺は晴れ時々曇り朝方雨。お知らせ:明日8月30日(土)は国分寺ブックタウンプロジェクトのワークショップに参加します。終日そちらに行っていますので、ブログはお休みさせていただきます。あー、お店は開いていますよ!副店長がいますから、よろしく!日曜日にまたご報告します。

 今日流れているのはイーグルス。ホテルカリフォルニアなどです。

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by yoshizo1961 | 2014-08-29 14:49 | SF・ミステリ | Comments(3)

新入荷情報26

 本日は新入荷情報です。ここ数日雨模様で、100均ワゴンや、100均箱を店内に入れていますので、狭いところがまた狭くなり申し訳ありません。どうぞ、かき分けてお探しください。なお今回の品出しは週末になります。よろしくお願いいたします。


 [コミックス]
「ナニワ金融道⑦⑪⑯⑰⑱⑲」青木雄二/講談社/1996年・11刷

[児童書]
「太平洋漂流実験50日」斉藤実 依光隆(画)/童心社/1981年・8刷

[文庫]
「宇宙への招待」藤井旭/河出文庫/1993年・改訂版初版
「ムツゴロウの絵本」1無人島の巻/畑正憲/文春文庫/1982年・1刷
「裏返しのインド」西丸震哉/角川文庫/昭和58年・再版
「今日の芸術」岡本太郎/講談社文庫/昭和52年・3刷
「伊勢物語」中河輿一訳注/角川文庫/昭和49年・34版
「超芸術トマソン」赤瀬川原平/ちくま文庫/1989年・5刷
「コン・ティキ号探険記」ヘイエルダール/ちくま文庫/1998年・1刷
「恐るべき子供たち」コクトー/角川文庫/昭和49年・改版9版
「王妃マルグリット」桐生操/福武文庫/1995年・1刷
「パリ 旅の雑学ノート 2冊目」玉村豊男/新潮文庫/平成4年・5刷
「旅する人」玉村豊男/中公文庫/1995年・初版
「骨董探偵手帳」骨董倶楽部編/光文社文庫/2000年・初版

[学術]
「歴史学の意義と方法論」清田義英/敬文堂/昭和54年・2刷
「大和言葉の起源」杉山治男/山手書房新社/1995年・1刷
「ユング心理学入門」河合隼雄/培風館/昭和55年・22刷
「嘔吐」サルトル/人文書院/昭和47年・改訂重版
「悪について」エーリッヒ・フロム/紀伊国屋書店/1984年・25刷
「エミシとは何か」中西進/角川選書/平成5年・初版
「現代美術界総覧」中央美術編集部編/大正7年・初版
「タイムマシンをつくろう!」ポール・デイヴィス/草思社/2003年・1刷

[その他]
「ユリイカ」特集:梶井基次郎/青土社/1973年・2月号
「美術手帖」茶の湯の美/美術出版社/2009年・11月号
「イクストランへの旅呪師に成る」カルロス・カスタネダ/二見書房/昭和59年・9版
「この地球を受け継ぐ者へ」石川直樹/講談社/2001年・1刷
「酔っぱらい読本 壱/肆」吉行淳之介編/講談社/昭和53年・2刷
「100年の中の『現代』」草柳大蔵ダイヤル社/昭和45年・1刷
「自給自足カフェの本」第一プログレス/2007年
「おしゃれバッグ」学研ジュニア実用百科/学研/1979年・初版
「お江戸ガールズライフ」江藤千文・おおたうに/ブロンズ新社/2005年・初版
「ナンバー ベスト・セレクション3」文芸春秋/1998年・2刷
「ゴジラVSメカゴジラ」宇宙船文庫/朝日ソノラマ/1993年・1刷


今日の国分寺は雨。結構寒いね。明日は定休日ですので、お休みします。また金曜日に。ごきげんよう、さようなら。

今日流れているのはカーペンターズのトリュビュート盤。カーペンターズの曲で、空耳アワーに出したい曲があります。♪Your guiter~が♪夜~汽車~って聞こえる曲、わかりますか?
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by yoshizo1961 | 2014-08-27 15:05 | 入荷情報 | Comments(0)

イーグルス「デスペラード」

 今日はミュージックあれこれ。イーグルスの「デスペラード」を。

Desperado
Why don't you come to your senses
you've been out riding fences
For so long now
Oh you're a hard one
But I know that you got your reasons
These things that are pleasing you
Can hurt you somehow

なんかそんな気分ですな。数々の苦難を乗り越えてきたというほどでもないけれど。そりゃ楽しいときばっかりじゃなくてその裏に苦しいことだってあるわな。

 世の中、うまいこと行くなんてことの方が少ないよ。そりゃそうだ。

 イーグルスだったら「ホテル・カリフォルニア」だろうけど、イチオシというかおススメは「デスペラード(ならず者)」ですかな。厭世的な歌詞かもしれないけどきらいじゃないな。もちろん歌えないけど、歌えたらきもちいいだろうなと思う。そんなバラード。「ロックはブリティッシュものに限る」信望者だけれど、アメリカものでもイーグルスは特別扱いってことにしている。

 いまの10代、20代の人はイーグルスなんて聴くのだろうか?イーグルスの面々ももう年寄りだ(そんなこというと怒られるぞ)けれども、ハートはまだまだ熱そうだ。

Open the gate
It may be raining
But there's a rainbow above you

デスペラード、おすすめです。

 今日の国分寺は雨時々曇り。涼しいのか蒸すのか・・・。

 今日流れているのはイーグルスではなくて、ボストン。ボストンですよ、ボストン。

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by yoshizo1961 | 2014-08-26 15:11 | ミュージックあれこれ | Comments(2)

Hanakoで香港

  最近、香港の特集をする雑誌が少なかったところに、ドドーンとHanakoがやってくれましたな。ちょっと前にananが台湾特集やってくれたが、今度はHanakoが香港特集。えらいぞ、Hanako!

 しばらく香港おあずけ状態だから、最新の香港の記事を読めるのがうれしい。ちょっとばかりハイソなお店が多く載ってる気がするけど、お粥やエッグタルトを見るだけで、ほんこーん!と叫んでしまふ・・・。あの猥雑とした雑踏のなか、五香粉の香りと二十四味茶の苦味を味わいながら歩きまわりたい!そして今度はあのB級朝飯マカロニに挑戦してみるか!?

 普通、香港旅行の場合3泊4日が定番だが、せめて1週間くらいは行っていたいもんだ。通常の街歩き以外に、島に行ったり、深圳近くの田舎をまわったりしたらそのくらいは必要だ。毎日美味しいご飯が食べられて、寒くもなく、なんていいところなんだー!(ちょっと興奮し過ぎ)

 なんでそんなに興奮するのかわからないという向きには、行ってみればわかります、と言うしかありませんな。香港フリークの人ならわかってくれるであらう、この気持ち。あの空気を吸ったらわかりますとも。そしたらみんなで香港行きましょう。中華料理はたくさんで食べるほうが美味しいし、人数多ければいろんな種類の料理が食べられるし。

 しかし、実際には時間と先立つものが無い!という私たちにも、行った気にさせてくれる香港特集をどうもありがとう、Hanakoさん。またやってくれよ!何なら「古本屋が巡る香港」なんて特集はどうですかな?いつでも行きまっせ、言ってくれれば。よろしくー。

 今日の国分寺は晴れ。朝は雨降ってたね。夜も雨かな?

 今日流れているのはクロノス・カルテット。物静かです。
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by yoshizo1961 | 2014-08-25 14:34 | 本あれこれ | Comments(0)

夏も終わり

 今年の夏ももう終わりですな。あと一週間で子どもたちも学校だ。宿題あるのかなー?あってもやってないね、たぶん。それでもオッケー!残り一週間、遊びまくってくれたまへ。

 それにしても今年も暑かった。営業の人は大変だね、スーツで。ワイシャツだけでも暑いものは暑いからね。電車の中で見た光景だけれど、片手にバッグを抱えて、片手で扇子を扇いでいたサラリーマン風のおじさん(といっても自分より若い人)、小ぶりの扇子を目にもとまらぬ高速でパタパタしていたが、あれだけの高速運動したら手首だけの運動だったとしても、後から絶対汗が出ると思うんだけど・・・。涼しい風がくる昔ながらのうちわで緩やかに扇ぐくらいなら、消費する熱量も少ないし、涼しさの方が上回ると思うが、あれではなぁ・・・。

 このくそ暑い昼間の炎天下で缶ビールをプシュッーとあけて、ぐびぐびやってる人をたまに見かけるが、ひとくち目のあののど越しと冷たさの魅力は何ものにも代えられないという気持ちはよくわかるが、もう、すぐ後から暑さが百万倍返しでやってくるというあの苦しみを、どう捉えているのか聞いてみたい。

 何はともあれ、もう夏も終わる。過ごしやすい秋がもうすぐそこに!秋こそ読書の秋ですがな、みんなまどそら堂で本を買って読書の秋はどうですかな?確かに図書館で借りて読めば事足りるし、大型新古書店にいけばいっぱい本があるしね。けれども、けれども聞いてほしい、自分の身になる本っていうのは、いつも傍らに置いて慈しむのが一番ですがな。そんな本置いてるのかって?・・・まあ、そこはそこですな。けれども性に合う本っていうのもあるもんです。秋はうちのお店のドアを開けて、あなたの本を見つけてね(いつもドア開けっ放しですがな)。

 要するに、夏よ、さようなら、ということですな。明日くらいから涼しくなるよ、たぶん。今日はおまけで画像2枚アップ。・・・あでゆ、夏。

 今日の国分寺は晴れ。幾分涼しい気もする。

 今日流れているのはクラフトワーク。なんとなく今日にあっています。
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by yoshizo1961 | 2014-08-24 16:18 | お店あれこれ | Comments(0)

こんな夢をみた

 一昨日、見た夢。

 大海原の上を飛んでいる。羽根があるわけでもないのに、グライダーみたいに緩やかに空を飛んでいる。はるか遠くに海面がある。飛行機くらいの高度をひとりで飛んでいる。

 見えるはずもないのに、海面がクリアに見える。この高さなのに、マクロで眺めているようにディティールまではっきり見える。ああ、おれは死んだのだ、と自覚する。死ぬと、何もかもがこんなにクリアに見えるのだと驚愕する。

 空気の粒子さえ見える気がする。はるか眼下の海に落ちれば、柔らかな海にのみ込まれてまた死ぬかもしれない。けれどもこの高さから落下すれば、海の表面は相当固くて、落ちるというよりぶつかるという感じなんだろうなあと、夢の中で冷静に考える。

 地球に海があって、その上に大気がある。空を飛んでいるおれはその空気をかき分けて浮かんでいるわけだ。海は空気よりも密で、触れるけれど実体感が無い。相転移して氷に変われば塊としての実体感が生まれるが、水のままだとすくってもこぼれてしまう。

 考えてみればこの海の水も、空気も以前はおれの体に取り込まれて、栄養分を搾り取り生きていたわけだ。体に必要なミネラルやビタミン、たんぱく質などの栄養は、すなわち地球のどこかで生まれた、またはもともとあったものであって、そう考えれば地球の一部を体に取り込んで、排せつするという行為と、顔の周りにある空気を吸い込んで吐き出すという行為が生きるということだったのか、と海面を見下ろしながら思う。

 結局、地球の一部分だったおれは、こうして死んで意識だけになっている。体も感じられるんだけど(夢なんで)、水みたいに実体感がない。もっと遠くからおれを見れば、おれと言う実体は地球と重なって存在しているのかいないのかわからないだろうなと思う。スペースシャトルから見る地球の表面みたいに大地と海と雲は見えるが、おれどころか世界中の生命はおろか建物だってあるのかないのか、まったく見えない。

 意識がにぶってちからを入れ直したら海は自分が生まれた故郷の海に変わっていた。海べりを走る高速道路と海と湖をまたぐ大橋を空から眺めている。いつのまにかその風景は子どもの頃よくトンボをとった爆弾池に変わる。

 あさ、目覚めたらかなりはっきり覚えていて、久し振りのリアルな夢だった。夢の中であれこれ考えて疲れた。クリアに物事を視られれば、これに越したことはないが、まだ死にたくないですな。

 今日の国分寺は曇り。いつ雨が降るのか・・・。昨日お知らせしましたが、今日の営業は5時迄です。明日は通常営業です。「ほろ酔い夜話」ー酒と朗読の宵ーのお知らせをフェイスブックのイベントコーナーで立ち上げましたのでそちらもご覧ください。

 今日流れているのは押尾コータロー。戦メリが入っているアルバムです。
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by yoshizo1961 | 2014-08-23 15:01 | 虎の穴あれこれ | Comments(0)

アール・ヴィヴァンが懐かしい

 80年代初頭は、西武の時代であった。といっても、プロ野球の話じゃなくて(笑)。西武が世の中の文化的雰囲気をリードしていた時代があった。

 池袋や渋谷の西武のここかしこに、糸井重里のコピーと、山口はるみのポスター。「不思議、大好き。」に踊らされて、テクノカットで歩く。もうそんな若者だらけであった。ややあざとい戦略が見え隠れする広告代理店風雰囲気に呑まれて、何でもかんでもあたまに「ニュー」をつければ、カルチャーなんだと思っていた時代。

 しかし西武はアートに関しては本気だった(と、思う)。ちゃんと世界の最先端のアートを紹介し続けていたし、その発信地としての場所も持っていた。百貨店というのはお客を呼び込むために、なるべく階上のスペースで人気のある展覧会を催す。そうすれば展覧会を見に来た客は、帰りがけに階下の売り場を回ってついでに買い物をする。けれども集客が目的の展覧会が普通の百貨店の中で、西武はちょっとばかり違っていた。

 池袋の西武の最上階に西武美術館があった80年代初頭。アートの世界はニューペインティング一色で、西武美術館もイタリアやドイツ、ニューヨークなどのニューペインティングの作家を紹介して、現代美術とはこういうものだ的な展覧会を続けていた。まだまだ現代美術がそんなに理解されていない頃の話だから、一般客にとって印象派みたいな絵とは真逆の絵画を観に行くのは、そんなになかったんじゃないかと思われる。だから集客というより、現代美術一筋の意志のもとに展開していたんだと思う。

 そういった気概が感じられた西武美術館の横に、画集や美術本と現代音楽を扱う「アール・ヴィヴァン」というショップがあった。ブライアン・イーノやテリー・ライリーなどのミニマル系がいつも流れていて、本を売っているのに照明は暗く、静謐な空間演出がなされた店内では、これまたそれらしいアーティスト系の人々が画集をめくっていたりした。あの頃ってまだCDじゃなかった?(よく覚えていないが、カセットテープとかレコードだったような)

 まあ、とにかく高価な画集ばかりで買うこともできず、ひたすら眺めるだけだったが、最新のアートニューズやそのたぐいの最新のアート誌がいつもあったのでチェックしたり(現在は大きな書店や美術館や大学の図書館では普通に閲覧できるが、当時は海外のアート雑誌を読めるのはアール・ヴィヴァンくらいしかなかった)。

 あのアール・ヴィヴァンの雰囲気って、よかったなーと思う。うちのお店ではアート系の本や画集を意識的に置いていないので、ヴィジュアル的にあの雰囲気を作るのは無理そうだが。 お店にあるその名残が、西武美術館が発行していた月刊誌の「アールヴィヴァン」。美術館の会員になると毎月送られてきて、美術の情報というより、当時は知的スノビズムのために読んでいたような気がする。
 
 今でもお店でブライアン・イーノをかけるとき、ふとあの空間を思い出す時がある。たまにはあの静謐感をうちのお店でも演出してみたいけど(無理?)。

 今日の国分寺は晴れ。暑いのはあとちょっと。なんとかしのぎましょう。おお、それからお知らせです。明日23日(土)は午後5時までの営業です。脱走しますので、御用の向きは5時までによろしく!日曜日は通常営業です。

 今日流れているのは、YASUAKI SHIMIZU and SAXOPONETTESの「 BACH BOX」です。
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by yoshizo1961 | 2014-08-22 15:04 | 美術あれこれ | Comments(0)

「溺れた巨人」バラードvsとり・みき

 何だか普通に不条理な小説、J・G・バラードの「溺れた巨人」。淡々と描写される対象は、海辺に流れ着いた巨人の死体。ウルトラマンサイズの巨人。千葉の海辺あたりに流れ着いたらやっぱり見にいくだろうか。

 夏の夜の読書にはもってこいの小説だ。SFだけど、SF縛りのなかで読まなくてもいける。残暑でへたった脳みその活性化と、エンタメ系の小説に少し食傷気味なら、なお良いかも。ただ淡々とこの世界にはまってみよう。

 カフカの「変身」のような不条理とはまた違う。普通の日常に、ポンと投げ出された巨人。その不条理さに目を向けないところが不条理であるわけだが、それはそれとして話は進む。疑うことのないこの普通さがいいね。そこがこの小説のツボなんだけど。短編だから、寝苦しい夜に、寝床で寝っ転がって読んでもすぐ読めてしまうよ。

 こういった設定の話って、たとえば安部公房の「砂の女」もそうだけど、なんかいいですな。普通から少しだけ位相がずれた世界。ほんのちょっとだけ違うだけなのにね。内容に触れたいけど、これから読む人には情報過多になってしまうから触れずにおこう。

 さてさて、バラードに相対するのは、とり・みきの「SF大将」所収の「溺れた巨人」。もう、漏れる笑いをこらえながら読んでしまった。この小説の淡々とした静謐感を、セリフ無しのコマだけで見事に表現している(笑)。本家バラードの「溺れた巨人」を読んでからでないと通じないけどね。だからこの2冊をバラード版→とり・みき版の順で読めば、このくそ暑い残暑の夜にはもってこいというわけですな。2014年の夏は、バラードを読んだなーという読書記憶がずっと残ることでしょう。おすすめです。

 今日の国分寺は酷暑。まだまだ暑い。陽は短くなってきたけど。一昨日のブログでお知らせした酒と朗読の宵「ほろ酔い夜話」。フェイスブックページの方でもお知らせしています。どしどしご参加ください。といっても秋口の話ですけど。それと、明日は定休日なのでお休みします。では金曜日にお会いしましょう。

 今日流れているのは、キャロル・キング。「つづれおり」です。
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by yoshizo1961 | 2014-08-20 15:01 | SF・ミステリ | Comments(0)

新入荷情報25

 本日は新入荷情報です。SFが多く入りました。よろしくお願いいたします。


 [SF・ミステリ]
「ランダウの幻視星」光世紀パトロールシリーズ/石原藤夫/徳間書店/1981年・1刷
「光世紀パトロール」石原藤夫/徳間文庫/1986年・初版
「銀河を呼ぶ声」石原藤夫/徳間文庫/1981年・初版
「コンピュータが死んだ日」石原藤夫/徳間文庫/1983年・初版
「機械神アスラ」大原まり子/早川書房/昭和58年・初版
「夏への扉」ロバート・A・ハインライン/ハヤカワ文庫/昭和55年・5刷再入荷
「ハンターズ・ラン」ジョージ・R・R・マーティン/ハヤカワ文庫/2010年・初版
「スターダンス」スパイダー&ジーン・ロビンス/ハヤカワ文庫/昭和62年・初版
「風の十二方位」アーシュラ・K・ル・グィン/ハヤカワ文庫/2003年・13刷
「プタヴの世界」ラリイ・ニーヴン/ハヤカワ文庫/昭和58年・初版
「サターン・デッドヒート」グラント・キャリン/ハヤカワ文庫/昭和63年初版再入荷
「ソラリスの陽のもとに」スタニスワフ・レム/ハヤカワ文庫/昭和54年・5刷再入荷
「重力が衰えるとき」ジョージ・アレック・エフィンジャー/ハヤカワ文庫/1989年初版
「禅銃ゼン・ガン」バリントン・J・ベイリー/ハヤカワ文庫/昭和59年・初版
「時間衝突」バリントン・J・ベイリー/SF創元推理文庫/1989年・初版再入荷
「永劫回帰」バリントン・J・ベイリー/SF創元推理文庫/1991年・初版
「創世記機械」ジェイムズ・P・ホーガン/SF創元推理文庫/1991年・再版
「ドグラ・マグラ 上」夢野久作/講談社文庫/昭和52年2刷
「大きな森の小さな密室」小林泰三/創元推理文庫/2012年・7版

[コミックス]
貸本まんが復刻版「墓場鬼太郎①」水木しげる/角川文庫/平成20年・7版
「宇宙を作るオトコ」倉多江美/サンコミックス/昭和57年・6版
「薔薇とばらの日々」陸奥A子/集英社文庫/1996年・1刷
「粉雪ポルカ」陸奥A子/集英社文庫/1996年・1刷
「天使も夢見るローソク夜」陸奥A子/集英社文庫/2005年・1刷

[児童書・絵本]
「不思議の国のアリス」ルイス・キャロル/河出文庫/2010年・12刷
「星の王子さま」サンテグジュペリ/集英社/2007年・12刷・池澤夏樹新訳版
「なぞなぞライオン」佐々木マキ/理論社/1998年・14刷・再入荷
「ブレーメンのおんがくたい」え:ポール・ガルトン/童話館出版
「なにしてるなにしてる」多田ヒロシ/こぐま社/1994年・33刷
「しょうぼうじどうしゃ じぷた」こどものとも傑作集/福音館書店/1989年・60刷
「白い虹の伝説」ウル・デ・リコ/小学館/1997年・1刷
「青い鳥」メーテルリンク/金の星社/2007年・初版
「ろばのウインドミル」マイケル・ボンド/ほるぷ出版/2001年・37刷

[文芸]
「鉄塔武蔵野線」銀林みのる/新潮文庫/平成9年・初版
「はやりうた読本」竹田青嗣/福武文庫/1990年・1刷
「うらおもて人生録」色川武大/新潮文庫/昭和62年・初版・再入荷
「離婚」色川武大/文春文庫/1987年・3刷
「ムーン・パレス」ポール・オースター/新潮文庫/平成13年・1刷
「山猫」ヴィスコンティ秀作集3/ルキノ・ヴィスコンティ/新書館/1981年・2刷


 今日の国分寺は晴れ。暑いですなー。かんかん照りです。

 今日ながれているのは、ビートルズ。「Sgt.Pepper's Lonely Heart Club Band」です。
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by yoshizo1961 | 2014-08-19 16:03 | 入荷情報 | Comments(0)