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新入荷情報3

 今日は新入荷情報です。

[SF]「スラップスティック」カート・ヴォネガット/ハヤカワ文庫/昭58・初版
「チャンピオンたちの朝食」カート・ヴォネガット・ジュニア/ハヤカワ文庫/89・初版
「世界の中心で愛を叫んだけもの」ハーラン・エリスン/ハヤカワ文庫/97・6刷
「10月はたそがれの国」レイ・ブラットベリ/SFマーク創元推理文庫/71・11版
「スは宇宙のス」レイ・ブラットベリ/SFマーク創元すいり文庫/79・19
「星を継ぐもの」ジェイムズ・P・ホーガン/SFマーク創元推理文庫/88・30版・旧版
「宇宙戦争」H・G・ウェルズ/角川文庫/昭48・9版

[ミステリー]「アクロイド殺人事件」クリスティ/新潮文庫/昭51・30刷

[外国文学]「ザ・ロード」コーマック・マッカーシー/早川書房/08・初版
「新訳星の王子様」サン・テグジュペリ/倉橋由美子訳/宝島社/05/4刷
ブルックナーコレクション「嘘」アニータ・ブルックナー/晶文社/94・初版
ブルックナーコレクション「秋のホテル」アニータ・ブルックナー/晶文社/89/7刷
ブルックナーコレクション「異国の秋」アニータ・ブルックナー/晶文社/92/初版

[つげ]「ねじ式」つげ義春/小学館文庫/95
「無能の人」つげ義春/日本文芸社/平3
「貧困旅行記」つげ義春/晶文社/91/8刷/単行本

[ロック]THE BLUE HEARTS「1000の証拠」新装版/月刊宝島編集部・編/89・初版
「愛しあってるかい」RCサクセション/月刊宝島編集部・編/90・3刷

[今週の目玉]「なかよしデラックスアルバム キャンディ・キャンディ イラスト集」
      イラスト・いがらしゆみこ 原作・ポエム=水木杏子/講談社/77・11刷

      「なかよしデラックスアルバム キャンディ・キャンディ イラスト集PART2」
      イラスト・いがらしゆみこ 原作・ポエム=水木杏子/講談社/77・第1刷


[料理]「天然酵母で国産小麦パン」矢野さき子/農文協/95/20刷
「向附 さしみ・すのもの・ひたしもの」辻嘉一/婦人画報社/昭39・初版・署名本・函
「煮たり焼いたり喋ったり」池部良/中公文庫/95

[文芸]「父帰る・屋上の狂人」菊池寛/新潮文庫/昭52・34刷
「蒲団・重右衛門の最後」田山花袋/新潮文庫/昭和62・58刷
「牛肉と馬鈴薯・酒中日記」国木田独歩/平4・30刷
「阿房列車」内田百聞/旺文社文庫/83
「流れる」幸田文/新潮文庫/平16・64刷
「夏の終り」瀬戸内寂聴/新潮文庫/平25・93刷
「荒廃の夏」井上光晴/集英社文庫/昭55・初版
「きんぎょの夢」向田邦子/文春文庫/07・12刷
「夢十夜・草枕」夏目漱石/集英社文庫/93/2刷
「高野聖」泉鏡花/集英社文庫/93/2刷

[その他]「谷内六郎展覧会・春」谷内六郎/新潮文庫/昭57
「谷内六郎展覧会・冬新年」谷内六郎/新潮文庫/昭57
「全東洋街道 上・下」藤原新也/集英社文庫/88
「インド読本」藤原新也選/福武文庫/88
「夜のミッキーマウス」谷川俊太郎/新潮文庫/平23/4刷
「ひとり暮らし」谷川俊太郎/新潮文庫/平22
「星の林に月の舟」実相寺昭雄/ちくま文庫/91/初版
「誰が白雪姫を誘惑したか」金成陽一/大和書房/91/初版
「グリム童話 子どもに聞かせてよいか?」野村ひろし/ちくまライブラリー/91刷
「バスカビルの魔物」坂田靖子/早川書房/99/初版

 次回、別枠でヴィンテージ・コミックスの新入荷情報をお知らせいたします。

 今日の国分寺は晴れ。寒いです。

 本日のBGMはまたまたブライアン・イーノです。今日はPCの調子悪いです。
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by yoshizo1961 | 2013-11-30 17:21 | 入荷情報 | Comments(0)

ちいさなお客様2

 先日のフェイスブックページでのちいさなお客様をこちらでもお話ししたいので、本日は「ちいさなお客様2」です。

 www.facebook.com/madosorado
 
 いまにも雨が降り出しそうな午後、「こんにちはー」と元気な声がして、ちいさなお客様がお店に飛び込んできた。雨降りの日は、いつも外に出してある100円均一本の平棚や、箱に詰めた絵本などをお店の入り口脇に寄せて置いているが、ちいさなお客様は入って来るなり目ざとく100円均一本の平棚の下に置いてあった絵本の箱を見つけ出し、もぐりこむ様にして絵本を引っ張り出すと、その脇に座り込んでさっそく読み始めた。

 ママはあとから入って来られて、床に座り込んだ娘さんに、こっちにクリスマスの絵本があるよーとかいろいろ話しかけるけど、ちいさなお客様は絵本に夢中。ママの方を見るわけでもなくお返事も上の空。こんな風に本に集中できるのがうらやましくさえ思えるその情景に、つい微笑んでしまう。そうだ写真を撮らせて貰おうと思ったが、いきなり写真を撮らせてと言うのもはばかられ、逡巡しているとママに促されて立ち上がってしまったので、あーだめかと。

 その後クリスマスの絵本を買って頂いたが、そのやりとりの間にすっと元に戻って床に足を投げ出してまた絵本を読み始めた。もう今しかないとママに頼み込んで了解を頂き写真を撮った。写真を撮ろうが、ママが話しかけようが絵本に夢中。ほんと、可愛くていい風景でした。

 純粋に絵本の世界に没入出来るその感受性が羨ましい。この年頃は何でも素直に入ってきてまたそれを自分の中で膨らませて取り込むことも出来る。そのまま記憶に残るから大きくなっても鮮明に憶えていたりする。一生は長いけれど、この時期にインプットされたものが自分のバックボーンになることさえあるから、多くの本(本ばかりではないけれど)に接してその感性を広げてほしい。ヘルメットのちいさなお客様、また来てねー!

 床に座り込んで読む姿が可愛いといっても、ちいさなお客様の話ですからね、大人のお客様は立って読んでくださいよー。よろしくー。

 今日の国分寺は晴れ。少し風が冷たい?

 本日のBGMはキース・ジャレット。ケルンコンサートです。
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by yoshizo1961 | 2013-11-29 15:50 | ちいさなお客様 | Comments(0)

「虎の穴」始まった!

 先日からお知らせしていた「国分寺まどそら堂Art虎の穴」が昨夜、まどそら堂で行われた。

 嵐のような風と雨の中、わざわざ参加していただい大勢の皆様に感謝・・・と言いたいところだが、参加者は店主含め2名だったので、差し向かいで珈琲などを飲みつつ、おごそかに始まったわけである。

 もうひとり、参加予定だった方がやむない事情で欠席となったので、テーマである「中二病」の核心をつくであろうその方の意見に期待していた分、少し肩透かし気味ではあった。が、ちゃんとテーマに沿って制作した互いの作品を前に、講評じみたやりとりをしてはみた。まあ、二人だけなので話はテーマからはずれていったが、それはそれで白熱した内容となり意義のある初回となった。
 
 ちなみに、参加者がひとりもおらず、店主一人だった場合はどうするか?さっさと帰り支度をするか、それとも傍らの石ころを拾ってきて、その石ころと対峙するか。月曜の夜、まどそら堂の真ん中で石ころと会話している店主を見ても怖がらないでください。

 とはいっても参加者の作品はまさしく「中二病」らしく見えた。「中二病」自体の定義が自分の中ではまだ曖昧なので、はっきりこうだという言い方は出来ないけれど、真摯に向き合った作品だとは言い切れる。そんなことを真剣にやったり考えたりすることに何の意味があるというなかれ。馬鹿馬鹿しくとも大真面目にやっていれば何か見えてくることもあるのだ。

 そんなわけで「中二病」がまだ未消化なので、次週(12月2日)も引き続き同じテーマで考察します。「中二病2」です。皆さんのご参加をお待ちしております(虎の穴の趣旨、参加に関する約束ごとなどにつきましては、11月19日付けのブログをご参照下さい)。参加希望の方は当日19:00にまどそら堂へお越し下さい。
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 今日の国分寺は晴れ。そんな寒くも無く良かったです。昨日もお知らせした通り、明日(水)と明後日(木)の2日間、連休させていただきますので、どうぞよろしくお願い致します。お店の角っこに「虎の穴」コーナーを設けました。お声をかけていただければ解説させていただきます。よろしくー!

 本日のBGMはビートルズ。初期の赤い二枚組。ポールはまだ日本にいるの?
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by yoshizo1961 | 2013-11-26 17:03 | 虎の穴あれこれ | Comments(0)

古本で遊ぼう

 本は読むためにある。自明の理。

 けれども蒐集が目的ならば必ずしも読むとは限らないし、というよりたぶん読まない。もちろん積読だけではなく、しっかり全部読むという方もいるが。蒐集癖がつくと、読むか読まないかよりも、どうしても手に入れたいという気持ちの方が勝って、ついつい買ってしまうわけだ。しかも歳をとると記憶が曖昧になって、気になっていた本など何度も同じ本を買ってしまう。ダブリ本ならなおさら読まない。本、なのに読まない。それは一体どういうわけだ?

 というわけで、読まなくても機能する本とは?について考えてみた。まず、本は読まずとも枕代わりになる(不謹慎とは思いつつ・・・)。硬いからやったことないけど。本を壁に沿って積み上げれば断熱材になる(夏は暑いか)。物を乗せる台として使える。例えばうちのお店の机は、狭さゆえに折りたたみの簡易机を使っているが、椅子との相性があわず(高さが足りない)パソコンを使うと肩が凝って仕方ないので、パソコンの下に分厚くて古い洋書をかまして高さ調整をしている。国分寺書店のオババが生きていてこれを見たら、烈火のごとく怒るに違いない。が、お店の息絶え絶えのXPも、支えとなる古い洋書から立ち上る知力に突き動かされて毎日頑張っているので、肩こり対策以外にも効果はあるのだ。

 他にも例えば、もう分解寸前といった壊れ方をした洋書などをきれいにほどいて、絵を描く紙に使ってみたり(これも相当怒られそうだが、もうボロボロで廃棄処分というところまで行っている本だからお許し下さい)。昔の紙でインクや絵の具の乗りがいいものがたまにあるのだ。まあ、そんなことをせずとも、そして読まずとも、本は並んでいるだけでいいのであるという意見も正しい、と思う。

 そこで自分なりに、読まなくても楽しい本を作ってみた。作っていて楽しくなってきたので
これはひょっとしていけるのではと思っていたところに、妻が。

 「何してるの?」
 「みてみて、これ面白くない?」
 「何これ?」
 「こういうのいっぱい作って売ればガンガン儲かるぜ、へっへっへっ」
 「何で売れるの?」
 「中身を読みたくても読めないし、無理に読もうとすれば壊れてしまう・・・古本者の心をくすぐるから」
 「ふーん、そう・・・・・・そんなもん、売れるかー!まじめにやれー!ばっこーん!!」
 「ひゅーーーーん」(飛んでいった音)

 
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 今日の国分寺は曇りのち雨、なんか暗い。今日はちょっとゆるいですねー。こういう日もあります。ところで、今夜は「虎の穴」ですよ。お近くの方来ませんかー?
そういえば早めにお知らせしときますが、今週の水曜日、また古物商の講習会がありますのでお休みにします。木曜日は定休日なのでお店もブログも水木(すいもく)と連休します。連休なんて久しぶりですが、どうぞよろしく!明日はやってますよー。

 本日のBGMはエディット・ピアフ。アンニュイな暗い雨の日にぴったり。
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by yoshizo1961 | 2013-11-25 16:36 | 本あれこれ | Comments(2)

扉は開かれているか

 めっきり寒くなってきましたね。

 もうすぐ12月。うちのお店でもクリスマスの展示などして、だんだん年末ムードになって来た。師走ともなるとなにやらせわしい気がして、必要以上に忙し感を醸し出してしまうもの。とは言っても暇そうにしていると、何だか取り残された感を感じたりして、まあ12月はせわしない。

 学生さんなら、年明け少ししたら、進学とか就職とか世間に出たりしなければならない時期の少し手前で、ちょっと複雑な心境の12月。もう働いている大人の人も来年に向けていろんな計画や意気込みを感じている12月。みんなそれぞれ生きているが、そんな人々に対して皆に平等に、世界の扉は開かれている。

 だが、問題は世界の扉ではなくて、うちのお店の扉である。比喩ではなく、玄関についている扉。開店当初から扉は一日中開けっ放し。小さい店だから開けてないと閉塞感を感じるし、お客様も気軽に入って来られるようにと開けたままなのだが、ここにきて寒くなってきたので閉めようかなと。

 台風の時や凄い風の時など、扉を閉めて営業したことはあるけれども、ほんの数日だ。ほこりや車の排ガス対策で透明ビニールを吊るしているから完全オープンというわけでもないが、完全に扉を閉めるのに抵抗感を感じてしまう。けど、寒い。開けたままでエアコンの暖房をつけているので電気効率も悪い。今月の電気料金の明細を見て目玉が飛び出そうになったし。ずっと開けっ放しだから、たまたま扉を閉めていたら、お客様に「扉つけたんだー?」なんて言われるし。扉くらいついてますよ、ふつう。

 まあそんなわけでもっと寒くなったら扉は閉めて営業します。まどそら堂の扉が閉まっていても、世界の扉は開いていますから、みなさん、がんばって今年を乗り切りましょう。私もがんばります!

 今日の国分寺は晴れ。明日は雨?あしたは「虎の穴」(11月19日のブログ参照)がありますよー。よろしくー!

 本日のBGMはジョージ・針寸(面白いのでそのまま)。「オール寝具スマストパス」(こちらもそのまま)2枚交互にかけてます。
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by yoshizo1961 | 2013-11-24 15:55 | お店あれこれ | Comments(0)

伝説の人が・・・。

 先日少し触れたが、伝説の人がまどそら堂に来店された。

 といっても芸能人とかアーティストではなく、ごくごく普通のご婦人である。年配のご婦人ではあるが、たまたま寄っていただけた。もったいぶらずに言うとそれは、椎名誠の「さらば国分寺書店のオババ」に出てくるオババの店で働いていた方なのである!オババは既に他界されているが、こちらのご婦人はお元気なのである。

 懐かしげに棚を見やる姿に、なにやら只者ではないオーラが。それとなくお声をかけ、会話の中からそんな話しが出たのでびっくり。実は先日いらした男性の年配のお客様から、こちらのご婦人の話を聞いたばかりだったので、そのタイミングの妙にうなってしまった。オババも凄かったらしいが、こちらのご婦人もかなり凄かったらしい。相当面白いエピソードも聞いていたので、それとなくこの年配の男性の話を向けたら、しっかり記憶されていた。

 ご婦人の話によれば、オババは相当きびしかった方で、棚にチリでもあろうものならかなりきつく叱ったそうだし、お客が本の上に荷物など置こうものなら、凄い剣幕でどやしつけたらしい。本に対する愛情故のことだが、うちのお店の棚などみたら相当叱られそうな気がする。

 せっかくだからサインしてくれとせがんだら、一笑にふしてそれはしてくれなかったが、そんな話しはしてもいいとお許しを貰った。そしてひ孫さん?のために絵本を買っていただいた。お元気そうなのでまた来ていただけると嬉しいが、今年の夏に椎名誠特集をした時お見えになっていたら、もっと盛り上がっていたに違いない。

 伝説の古本屋「国分寺書店」のDNAを、うちのお店にもほんの少し落としてもらえたかも。ありがとうございます。

 今日の国分寺は晴れ。クリスマスフェアの飾りつけでてんてこ舞い。まだしっかり出来ていないのでちょっとゆるく始めています。まだ長いし。

 本日のBGMはクラフト・ワーク。「ショールーム・ダミー」が耳蛸です。
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by yoshizo1961 | 2013-11-23 18:27 | お店あれこれ | Comments(0)

「まどそら堂で恋を探そう」

 あー今日もいいお天気。お洗濯が済んだらすぐにお出かけしよっと!今日はどこに行こうかな?

 
 国分寺に引っ越してきて初めての休日。ご近所には慣れてきたけど、まだ知らないお店がいっぱいあるし、探検しなくちゃ。そうだ、今日は南口に行ってみよ。たしか中央線のガードをくぐれば行かれるはずよ。
 
 へぇー、こんな感じなんだ。あっ、かわいいお店発見!パン屋さん?キィニョンっていうんだ。かーわいい!帰りに買って行こ。ふーん、お隣のお店は?あー、ブティックかしら、なんかおしゃれ。セレクト系?ちよっと覗いてみよ。やだ、ダンディなおじさまがいるわ、ここのご主人かしら。alvaっていうんだ、このお店。すてきだわ。

 結局ダンディなご主人と話し込んじゃって、この辺りのお店も教えて貰っちゃった。かわいい古本屋さんってこっちでいいのかな?あっ、バス停、やだ、ここじゃない。わー、ちっちゃーい。でもかわいいー。へー、こんなお店もあるんだ。

 「こんにちはー」
 「いらっしゃいませー」

 わー、ほんとに三角なんだー、おもしろーい。なんかかわいー。わたしの好きそうな本はあるかなー?

 手前にあった絵本を手に取りながら、店内を見回したわたし。すると衝撃的なことが。わたしのうしろに素敵な男子が立っていて、微笑みながらわたしを見ている。

 「どきん・・・」

 やだ、わたしったら。どうしちゃったの、手のひらに汗・・・わたし思わず目をふせちゃった。それからゆっくり顔を上げると・・・えっ、いない・・・。

 「あっ、あのぅ、いまここにいた人は?」
 「えっ?いま?今っていっても、さっきからお客さんと私しかいませんけど・・・」
 「いえ、いまここに確かに素敵なひとが・・・あっ、いえいえっ、素敵って、あの」
 「あーわかりました。ハハハ、あれでしょ、そこのドアのガラスに映った私を見てそう思ったんじゃないかな、いやー、素敵ってほどでも・・・ハハハハハ・・・」

 あーやだ、ここのご主人なんか変、感違ってる?話しかけるの、よそ。それにしてもおかしいわ、まぼろし?そんなことってほんとにあるの?

 
 あれから一週間。毎日あの店で逢った幻の彼のことで頭がいっぱい。もしかしてこれって、恋?とにかくこのままモヤモヤしてられない。確かめに行かなくっちゃ、あのお店、まどそら堂へ。

 「こんにちは」
 「いらっしゃいませー」

 こないだと同じ。ご主人とわたし以外に誰もいないことを確かめると、またあの時の様に絵本を手に取ってそおっと辺りを見回してみる。うしろをゆっくり振り返って、持っていた絵本を思わず落としそうになる。「いた・・・」

 またわたしを見てる。あの時と同じように微笑んで・・・。しっかりして、しっかりするのよ、わたし。今日こそ声をかけるのよ。

 「あっ、あのっ、わたし、あのっ、」
 「?」
 「あの、先週ここでお会いしましたよね、あ、つまり、あのっ・・・」
 「先週?うーん、まあ、先週というより僕はいつもここにいるけど?」
 「えっ?いつもって?」

 えっ、ちょっと待って、いつもここにいるって、やっぱりここのご主人だったってオチはだめよ。そうじゃなくて・・・その時わたしの足元に一冊の本が棚から落ちてきた。拾いあげようとしたら、いつの間にかご主人が横にいて本を拾い上げた。

 「またこいつか。あっ、ごめんなさいね。足元大丈夫だった?いやぁね、たまに出て来るんだよ。悪いやつじゃないんだけどね、っていうよりすごくいいやつなんだけどさ」

 そう言うとご主人はその本を元々あったところへ戻そうとした。

 「あの、その本見せてください」
 
 結局わたしはその本を買った。有名な本だったけど、まだ読んだことなかったし、それにご主人から手渡されたその本の表紙に彼がいたから。残念ながらわたしのうちにきてからは彼はまだ出てきてくれない。まどそら堂のご主人はちょっと困った顔をしていたけど、彼に逢いたかったら、彼に気持ちを寄せて読んでごらんって教えてくれた。だからいつかわたしの前にまたでてきてくれると思ってる。

 この街が好きになりそう。楽しい出逢いがたくさんありそうだし。もしくじけそうなことがあったら、またまどそら堂に行こう、恋をさがしに。


 今日の国分寺は晴れ。さっきからお店の前のバス停でずっといちゃいちゃしているカップル(高校生?)が。あーやっと乗ってくれたか。二人の話が聞こえてきて耳がダンボになってました。しかし、こんな長々と書いている場合ではないのですが。明日からクリスマスフェア2013「私の上に降る雪は」と題して、クリスマスギフトの雑貨、手作り作家による作品の展示・販売が始まります。よろしくー!

 本日のBGMはクロノス・カルテット。たまにはしっとりと。

 
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by yoshizo1961 | 2013-11-22 17:25 | 創作 | Comments(0)

むらのまさのり展ファイナル

 本日、むらのまさのり展の最終日です。

 わずか11日間の展覧。あっという間に経ってしまった。16日の夜のイベントはかなり良かったし、お店に来れなかった方から、どうだったか聞かれることも多かった(11月17日のブログ「音羽亜図美登場!」参照)。

 最近、乾燥しているからなのか、レシートがこころもち丸まっている。それはそれで表情がついて、いいのかも知れない。ひとつひとつ描かれたレシートを丹念に見ていくと、結構、描きこんでいるものが多いのに今更ながら驚く。さらっと描いているようでも、格闘のあとが見受けられる絵が多いのだ。なにしろ一日中彼の絵の中にいるので、見ていないようでも視覚のなかに入ってくるわけで、その時そのときでしばし考えるというわけだ。

 なにやら溜まった思いのたけを、そのままぶつけたような絵もあるし、うちに帰ってきて、ごろんと寝っころがって描いた様なゆるいものもある。たぶんボールペンをいつもポケットに忍ばせていて、買い物をした後そのレシートに、たとえば電車の中や、道端で描いているものもあるのかも知れない。
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 なにはともあれ、毎日ではなくともルーチンワークと化す行為は、ともすればマンネリ化して自己模倣を繰り返すこともある。けれども作家本人が、いつも新鮮な眼で世の中を見ていればその懸念もない。むらのさんはまだ若いし、そうした眼で周りを捉える才能もあるだろうから、これからの展開に期待している。

 少し経って、落ち着いてまた、彼の作品とこの場所での発表についてのまとめをしたいと思う。いまこの時間、どこかでレシートに何か描いている人がいたら、それはむらのさんかもしれないよ。

 今日の国分寺は晴れ。乾燥してます。

 本日のBGMは押尾コータロー。ギターの音色は、いろいろな想い出を呼び覚まします。
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by yoshizo1961 | 2013-11-20 14:57 | 展覧会情報 | Comments(0)

「まどそら堂ART虎の穴」始めます

 お知らせです。

 「まどそら堂ART虎の穴」と題して、アート全般、または(アートではなくても)時事に関するあらゆる題材を掘り下げて考察する会を、まどそら堂にて始めます。 

 あらかじめひとつのテーマを決め、それに沿って参加者自らが考え、或いは制作し、表現します。考察の仕方や表現の方法はひとそれぞれで良しとし、表現されたものを参加者同士で講評します。物事の本質にせまることで自らの感性を磨き、思索のスキルを身につけることを目的とします。他者の表現と自らのそれをすり合わせたり、または反発したりしながらディスカッションします。

 もちろん学校のゼミでもサークルでもありませんから、レポート提出といったような堅苦しいスタイルではなく、調子が良くなければ見学だけでもかまいませんし、あらかじめ何かを制作して来なくてもその場で即興で表現することもOKです。また、考える事も、作ることもはじめから括りを設けず、あらゆる可能性の上で表現できればと思いますが、飲酒・喫煙、大きな音を出すとか、暴力的な振る舞いとか、思想信条を強要するものなどはNGですのであらかじめご了承ください。

 先月(10月2日)に83歳で亡くなられた文芸評論家の秋山駿さんは、一つの単語を定義するのに3時間かかると言われたそうです。また、道端から拾ってきた石ころを机の上に置き、いろいろな問いかけをしたそうです。一貫して「本当の言葉」を求め続け、自分で定義した言葉だけで表現し、欧米の借り物の理論を排し、実感を掘り下げるように作品を論じた(11月18日付け毎日新聞記事より抜粋)そうです。実際、表現とはそういうものかもしれません。

 とりあえず来週の月曜日の夜(11月25日)、19:00より会を開きます。それ以降の予定はその時点で決めて行きます。会費500円です。簡単なお茶(珈琲)、お菓子などはご用意いたします。店主も参加しますが、男女の大学生二人が進行役を務めます。興味のある方は当日の夜お店においでください。最初のテーマは、「中二病」です。

 借り物の言葉ではなく、自らの言葉を紡ぎたいあなたのご参加をお待ちしております。

 今日の国分寺は晴れ。今日、伝説の人が来店された。詳細はまた後日、お楽しみに。今夜は少し営業時間を延長して9時頃までやってます。

 本日のBGMはマイク・オールドフィールドの「プラチナム」。いい感じです。
 
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by yoshizo1961 | 2013-11-19 17:30 | 虎の穴あれこれ | Comments(0)

「棚」

 棚の本はきれいに整理して並べるべきか、否か。

 ジャンル別、もしくは関連する書物で分類して棚を作っているが、著者の50音別で並んでいる棚に慣れているお客様には、こうした並べ方に戸惑う方もいらっしゃる。うちのお店の棚は少し特殊で、小さなボックス状になっているので連続して同じ系列の本を並べていくには無理があり、大雑把に文庫、単行本、雑誌などに分類してギューギューに詰め込んでいるという感じ。

 お店の入り口寄りは少し間口に余裕があるので、お客様は入り口あたりの棚を中心に見て行かれ、奥の棚には近づいて来ることが少ない。狭いところに、床に箱を置いて並べだしたので、お店の奥の棚には物理的に寄って来づらくなっている。

 当初から入り口手前寄りに文庫本をまとめて並べているが、最近もっと混ぜこぜにしたほうが面白いかもと思う様になった。というより、前述の理由から手前側の空間の方がより購買力が上がるので。

 けれども新しく入荷した本を入れたり、棚の整理を始めると、どうしても隣の棚に派生してそれが芋づる式に伝染し、結局手に負えない状況へと追いやられる。でもきれいに整理されているより、しっちゃかめっちゃかに積み上げている様なパターンがお好きなお客様も少なからずいらっしゃるので、多少救われる気もするが、うちのお店で床に積み上げるとほとんど立つ場所が無くなるので、それだけはしない様にしている。

 いつも新鮮な棚でありたいと思っているが、実際そうもいかないのが現実。けれどもまず第一に棚作りが大事なので気をつけなければと思っている。たまに目茶苦茶になっていて、なんでここにこんな本が、ということもありますが、わざとではなく店主の単なる力不足によるものです・・・。

 今日の国分寺は晴れ。意外に古物の講習会が長引いてお店を開けるのが遅くなりました。早い時間に来てくれたお客様がいましたら、申し訳ありませんでした。

 本日のBGMもイーノです。
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by yoshizo1961 | 2013-11-18 18:33 | お店あれこれ | Comments(0)