カテゴリ:本あれこれ( 176 )

本は生きています

 ここ最近お店の前の道では人の流れがまばらで、大学も試験の最中だったりしたのかなと思うが、なんだか静か。そんな時こそお店の中をなんとか動かしてと思い、積んだままになっている古本タワーを取り崩し、“いま出せそうな本”と“引っ込めた方が良いかも本”とを仕分けする。

 といっても、ではいいかなと思って並べても何も反応なしだったりするし、引っ込めるとあの本はどこですかなんて言われたりする(笑)。もうバックヤードの奥深くに沈みこんで浮いてきません・・・的しまい方をしてしまうので、どうか引っ込める前にお買い求めください(笑)。

 でもどういうわけか、全然動かなかった本でもちょっと気にかけて触ってやったり移動したりすると、何故だか売れていくこともあるので、やっぱ本も生きているのかもしれないと思ったりする。休眠中には存在を消し、覚醒するとここだよー、ここにいるよーと叫び出す。

 本はいつまでも生きていて、どこかの本棚や机の上とかちゃぶ台の上に乗り、次に読んでくれる人を待っているのかな。読まれてこそ本冥利に尽きる・・・と思っているのかどうか。並べられてその威厳そのものの存在感だけで、どうよって言っている本もあるけど、やっぱ覚醒して読まれてナンボって思っている本は、どこか光っている。

 いま「ジェニーの肖像」っていうSFを読んでいるけど、内容もそうだけど、訳がなんともノスタルジックで、ああ、なんかニューヨークのこの時代感がよく伝わってくるなあ、と思いつつ本を手に取ってしみじみ眺めて見ると、やっぱ生きているのか光って見えるのでした。

 今日の国分寺は晴れ。

 今日流れているのは、クロノス・カルテットです。
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by yoshizo1961 | 2018-02-17 15:52 | 本あれこれ | Comments(0)

貸本屋さんの思い出

 うちの漫画棚には貸本落ちらしきアイテムが数冊あるんだけど、自分の記憶ではたとえば水木しげるの妖鬼伝みたいな貸本は、駄菓子屋にもあったような記憶が。

 貸本屋は昭和50年代くらいまでなら普通にあって(ていっても貸しているアイテムはリアルタイムの少年少女雑誌がメインで他にマンガなら新書版、他に古本屋みたいなアイテムの本・・・って感じで割と今まだあるスタンダードな古本屋の体裁に近かったような)。

 水木しげるとかミステリものの「影」とか、古い貸本って、駄菓子屋の本棚にあったような記憶があるんだけども。子どもには手の届かない上の方の棚に煤けてというか茶色い感じの、怖そうなおどろおどろ感と、子どもは読んじゃダメ的な雰囲気を醸し出していて、駄菓子屋に行くたびにじいっーと見つめていたような記憶があるのですな。

 そういう貸本って、まだ4,5歳の子どもには妙に気になるものでしたな。脳内で記憶の底に眠っている画像を呼び出してみると、瞬間的に棚の色合いとか空気がよみがえります。あの瞬間にタイムスリップできれば・・・。

貸本が可能だった時代・・・。今の便利さが無いっていうか、今見ると不便っていう事柄も、当時は当たり前のことだったわけで、一冊の漫画雑誌や本を、近所の子どもらから大人までが順番に読んでいたわけですな。本も雑誌も大事なものだったということです。

 今日の国分寺は晴れ。

 今日流れているのは、昨日と同じくキース・ジャレットです。
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by yoshizo1961 | 2018-02-10 14:56 | 本あれこれ | Comments(0)

パンク・ロック・イン・ロンドンはいずこに

 まどそら堂にあったあの本第2弾は、あの、あの、そうです、あの『パンクロック・イン・ロンドン』!

 いやー、今考えてみたら相当安めの値段で売ってしまったかも。だって今探しても全然出てこないアイテムになってるし(検索するとあるにはあった)。もっと寝かしてケタ一つ違うくらいの値段付けて売ればよかった(・・・という商売へたくそ未練たらたら音頭)。

 だって売ってしまってその後でニューヨークの超有名書店から問い合わせがあったんだよ!売ってくれって。当時この『パンクロック・・・』はこのブログでしか情報発信してなかったんだけど、ニューヨークで引っかかったってわけか?とにかくその本屋のディレクターみたいな人からメールが来て。

 ま、そんなもんだよね。で、もう一回入って来ないかなーなんて思ってみても、そんなわけないですよ!あー、手元に置いておけばよかった・・・ってそんなことやってると商売になんないんですが・・・。ま、いろんな矛盾を孕んではいますが、売らなきゃいけないし売ると無くなるし。やっぱその売り時と価格のこのタイミング!っていうのがあるんだろうなと。目先の利益だけ見てしまってもダメ、だからといってタイミングを外すともう売れない・・・。

 ま、この本はかならずまたゲットしたい!と、思っております。待ってろよー!

 今日の国分寺は雨。夜から雪だって・・・

 今日流れているのは、YMOです。
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by yoshizo1961 | 2018-02-01 15:57 | 本あれこれ | Comments(0)

まどそら堂にあったあの本

 まどそら堂アイテム懐かしシリーズ。

 まどそら堂が今までに売った本の中で、特に思い入れがあった本などを懐古してみよう企画です。今回は、SFトリオで仲良く面陳にしていた3冊。「たんぽぽ娘」と「カエアンの聖衣」、「猫城記」。

「カエアンの聖衣」「猫城記」の2冊はまだ売れておらず、お店のSF棚にあります。偉そうに面陳していた頃、「カエアンの聖衣」はハヤカワ文庫から再版されてレア度がグッと下がってしまい泣きそうになったけど、「猫城記」はまだ何とかレア感を保っています。っていっても昨今のサンリオSF文庫への関心度も下がる一方のような気がして、いまいち熱気を帯びず・・・。

 そして「たんぽぽ娘」はちびまど時代に売れてしまったけど、いまだにまどそら堂の看板娘として認知したいと願うアイテム。だからどこかで見つけたら入手しなければと。買取で入って来ればうれしいけど、そうもいかないアイテムだし。

「たんぽぽ娘」も復刊されて読めるようになってしまったけれど、あの集英社のコバルト文庫版がうちの看板娘なので、見つけ次第確保(笑)。ま、そうはいってもそうそうないしね。ていうかあそこにもあるここにもあるって知ってるんだけど予算がね(笑)。

 もう一度コバルト版で読み返したいなー。たんぽぽ娘は面白かった。ちびまど時代を思い出す・・・。

 今日の国分寺は晴れ。明日は定休日です。また水曜日に。

 今日流れているのは、フィリップ・グラスです。
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by yoshizo1961 | 2018-01-29 16:27 | 本あれこれ | Comments(0)

「最大の素数」電撃入荷!

 みなさん、素数ってなんでしたっけ?ていうか勉強した記憶もない?そうですよね、ふつう・・・。

 素数って言われてもピンとこないけど、あるんですよ、素数っていわれている数が(笑)。何かって?あのですね、1とその数字自身以外では割り切れない数のことですよ。たとえばですね、

 5÷1=5

 5÷5=1

 ってなもんですよ。こんな感じでやっていくと、

 2,3,5,7,11,13,17,19,23,29,31・・・って続いていくわけです。数が大きくなればその間も大きくなっていくので、もういくつまで素数あるの?ってことになってですね、それが昨年の末にこれまでの史上最大の素数が発見されたわけですよ。その桁が、2324万9425桁!

 もうどうにかなりそうな数ですが、その最大の素数を本にしたやつがいた!どういう動機でそんなことしたのかってところですが、世の中には変わっている人がいるもんだというか、ま、ぶっ飛んだ人っていうか、本、作っちゃったんですね(笑)。虹色社(なないろしゃ)っていうオンデマンド出版。

 売れっこないよね、って思うでしょ?それが、ハフポスト日本版で取り上げられたら、あれよあれよという間に注文殺到。アマゾン売れ筋ランキング(本日)80位!

 たぶんもうちょっとしたらもっと話題になってフィーバー(古っ!)しそう。アマゾンのほうは品切れ状態(ま、すぐ出荷されるみたい)で、リアル書店では紀伊國屋書店新宿本店と梅田本店にあるのみという、超狭き門状態。

 それがですね、なんと、なんとですよ、まどそら堂に5冊もあるんですよ!紀伊國屋新宿店でも10冊らしいのに、なぜかうちに5冊も電撃入荷してます!リアル書店、天下の紀伊國屋書店さんに続いてまどそら堂に!

 もう、とにかく早いもん勝ちです。多摩地区、国分寺界隈特典!すぐにでも欲しい人はまどそら堂へ!お待ちしております!(大フィーバーで手に入りにくくなる前にゲットしよう!)

 今日の国分寺は晴れ。

 今日流れているのは、ピアノの曲です。
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by yoshizo1961 | 2018-01-25 14:46 | 本あれこれ | Comments(0)

今年こそ並べてみたい本はこれ

 駅からお店までの歩道の雪はすっかり溶けて(ていうか除雪されて)、長靴でなくても歩けるのでよかったよかったと。歩きづらいと来てもらえないもんね。

 昨日は定休日でほぼうちにいたんだけど、ちょっと用事で出かけたとき外でウロウロしてた時間が長くて、クソ寒かったせいか薄着だったせいか、また風邪をひいたかも。ほんと免疫力が低下しているというかどん底というか。メーターゼロですかね・・・。

 というわけでちょっとばかしテンション低いんですが、今年またまた並べたい本などたくさんありますのでそのあたりを。ま、いつものごとくかわいい系の古絵本とか、B級だけど変な本とか、わー、懐かしい!系の本とか、なんだかわからないけどインパクトのある本とか。

 レアです、とか、資料的価値ありとか、立派な初版本です、とかそんな正統派の古本はとりあえず置いといて、とにかく古カワイイ・おもしろい・お手頃な本を並べたいと。

 ま、その辺りを標榜していきますが、ただ、この一冊は店主の趣味と思い入れをねじ込んで並べてみたいと思っているものがありまして、それは何かといいますと、そうです、あの、その、あのー、なんだ、あのー、そうです、あの!あの「発酵人間」!

 へっ?って言わなくても(笑)。いいじゃないですか、一冊くらい変なのがあっても。って別に変じゃないし。知る人ぞ知る本ですが、一応今の古書価格はウン十万円!誰が買うのかって?わかりません(笑)。

 ま、うちなんかがまともに仕入れられるわけないので、歩いてたら落ちてたとか(あるわけないし!)、いらんからやるわ、って誰かがくれるとか(もっとない!)。とにかく奇跡が起こって、まどそら堂に、「発酵人間」が並んでいたらいいなーと。

 ま、正月ボケの続きでまだ夢を見ているのかもしれませんな。というわけで発酵人間、あったら見せて(笑)。

 今日の国分寺は晴れ。

 今日流れているのは、ピアノの曲です。
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by yoshizo1961 | 2018-01-24 14:16 | 本あれこれ | Comments(0)

目下の読書本は・・・

 年末のあれやこれやが少しずつ片づけられてきて、年の瀬のせわしなさが少し緩んできたかも。パソコンも修理してもらって快調に動いてます。

 あとは30日までお店の営業をつつがなく続け、来年6日から新たなはじまりと。来年の予定は30日当たりにお知らせしますね。いろいろイベントありますよー。

 年末と言えばお掃除ですが、お店は床拭き・窓ふきなど念入りにしましょうかねってくらいですかね。煤払いなども。すすなんてないけど(笑)。問題は家の方ですがな・・・。いつやるの?今でしょ!って言えませんなー。スルーですかね(笑)。埃っぽくたってどうってことないですよ。って言ってこの治らない鼻風邪はホコリアレルギーだったりして・・・。

 ていうか落ち着きのない時間の流れだったので、まともに読書ができずにいたけど、いまスター・トレックを読書中。好きなんですよ、スタートレック。まだ読んでないのがあったので。阿部智里の八咫烏シリーズを全部読み終えてしまったのでその喪失感からスタートレックへ。意味わかんないですかね。なんとなくシズル感が似てるんですな。

 八咫烏シリーズといえば、外伝があるとあとがきに書いてあったのでちょっと前のオール読物探して見つけました。これはまだ本になってないので。正月休みの楽しみにとっておきます。

 硬そう系の本も読みますが、いまはエンタメ系でないときつい脳構造となっています。硬そう系本ではないけど、こないだ太宰を再読してたらもう途中で眠くなる・・・。近代ものしか受けつけない時もあるんですが(笑)。

 新刊本もたまに読むけど、なにか、これは!っていうのはありますかね。、お店ではこれがいいですよーなんてオススメしたりしてるくせに、すすめられると、そう?って感じで食指が動かなくなるひねくれものなので、いわゆる読まず嫌いでもあるんですよねー。

 来年はいろんなジャンルの本を読み倒して、やっぱ本屋だったんだねーと言ってもらえるようにしましょうかね(笑)。みなさんも正月休みに読書はいかがですか。

 今日の国分寺は晴れ。

 今日流れているのは、ボブ・ディランです。
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by yoshizo1961 | 2017-12-27 15:12 | 本あれこれ | Comments(0)

『村上朝日堂』ふたたび

 村上春樹の本で、昭和59年に発行された『村上朝日堂』という本がある。

 安西水丸が挿絵を描いて、村上春樹が短文のエッセイを書いている。若かりし頃の村上春樹が、普段の暮らしから出会った人、好きなこと嫌いなこと、その他諸々について書き連ねているが、国分寺でジャズ喫茶を開くくだりのエッセイが目をひく。

 その名もピーターキャットというジャズ喫茶(ピーターというのは村上春樹が飼っていたネコで、ペルシャと虎猫の混血の、犬みたいに大きな雄猫だったそうな)。当時バイトで貯めたお金と借金とで500万円用意して開店。引っ越すまでの間、国分寺でお店をやってたんですな。

 そのピーターキャットがあったのは、なんと、まどそら堂のある国分寺マンションのはす向かいのビルの地下。すぐそこにあったわけですな。ていう事は、どっちの歩道を歩いて通っていたのかはわからないけど、村上春樹が住んでいたのは駅のそばだから、テケテケこの前の道を歩いていたわけですよね。

 時が重なっていたら、村上春樹が歩いているのを見ることができたのかもね。当時まどそら堂があったら寄ってくれたかな(笑)。たまに、村上ファンにピーターキャットはどこ?って聞かれることがあるけど、そういう時は外まで出て行って、あそこあそこって教えてあげると、みんな喜びます(笑)。

 というわけで上記の情報は、みな『村上朝日堂』から。現在はもちろん文庫で読めますが、当時の息づかいを感じられるヤケた単行本でどうぞ。

 今日の国分寺は晴れ。さむいですな。

 今日流れているのは、エディット・ピアフです。
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by yoshizo1961 | 2017-12-09 15:55 | 本あれこれ | Comments(0)

素敵な本がいっぱい

 (突然ですが)本っていいですよね。特に時間を経た古本って。

 本は情報の集積物という側面だけじゃなく、何やら不思議なちからを持つモノだったりするので、自分にフィットする本に出会えればそれだけで運気も増す気がするわけです。手元に置いて愛でて慈しんだり、たえずカバンに入れて持ち歩いたりすればこころも豊かになります。

 たくさんの本の中から自分に合う本を探すって楽しいことです。もちろん新刊本でもいいんだけど、時を経た古本の中には、妙にパワーを増していたりして宿っていたりする本もたまにあるのでそんな本に出会うとつられてパワーが増します。ほんとですよ。

 稀少性ってわけでもなく、たとえ世間での評価はB級でも、自分にピッとくる本は必ずあります。レアアイテムばかりに気を奪われていると、目の前にある唯一のその本を見落としてしまいますよ。お客様にとってのかけがいのない本だったりするその運命の本をいっしょに探してみませんか?

 まどそら堂の棚にはそんな本がいっぱい・・・ていうかなんか誘導っぽい、怪しげな宣伝風に書いてみました(笑)。最近この手の宣伝が多くていやですよね・・・って(笑)。ま、いい本はいい本ですけど(笑)。

 今日の国分寺は曇り。

 今日流れているのは、レディオヘッドです。
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by yoshizo1961 | 2017-11-15 14:27 | 本あれこれ | Comments(0)

お店の本たち

 遅くなりました。今日は色々と外仕事が続き、今、帰還。

 帰って来て落ち着いて店内を眺めると、元々こんなにいっぱい本無かったよなーと自分で自分に言ったりして。始めた頃はもっと少なかったのにいつのまにやら増えていった本たち。

 買取させていただいているんだから本が増えるのは当たり前だけど、自分のキャパを越えているので自分の頭の中の在庫表から漏れてしまった本たちに申し訳ないと。何なにの本ありますか?と聞かれてなんか見たことありますが、あったっけなーなどと言いつつ記憶されていないので結局すみませんということに。そのあとバックヤードから出てくるなんてことはしょっちゅうで、かといってそのお客様がまたすぐ来てくれるわけでもなく。

 ちゃんと一冊一冊在庫管理しておけよって自分に言ってますが、これがね・・・。もちろん冊数とかはわかっているんだけど、アイテムすべての顔は覚えきれなかったりする・・・。いかんですな。意外と覚えられるタイプなんですよ、実は(笑)。それでもやっぱ多すぎて。

 データっていうより、一瞬でも見れば何となく頭のどこかにストックされてるんだけど、あとで検索するときその入力した時の状況(たとえばカレーの匂いがしていたりとか)と掛け合わせで入力されていたりするので、状況が突飛であればあるほどよく覚えていられるというわけです。それでも買取が続くと同じような状況ばかりでうろ覚えになってきたりするんですな。

 年をとってもパソコンには負けたくない・・・ていうか最初から負けてますかね(笑)。

 そんなことなど考えながら、さて、もう一仕事です。

 今日の国分寺は晴れ。明日は火曜日なので定休日です。たぶん、ていうか明日はほぼちびまどで作業してます。

 今日流れているのは、クロノスカルテットです。
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by yoshizo1961 | 2017-11-13 18:07 | 本あれこれ | Comments(0)