カテゴリ:お店あれこれ( 317 )

アーカイブス・ウィーク⑦時間を旅する本

 本日もアーカイブスです。今日は1年前くらいに書いたものです。


時間を旅する本:2016・2・23

 昔の黒っぽい本(戦前から戦後すぐあたりの)の中には、内容よりも本の装丁とか活字の文字とか紙質とかいい感じの本が結構あるので、書籍としての価値よりも、そんな雰囲気重視で並べているものもある。

 ただそんなに売れることはない。というよりほとんど出ない。カッコいいと思うんだが(笑)。たしかに読む気はしないというか、古語っぽくてというか旧仮名が読みにくいというか(笑)。

 でも装丁がいいなーというものは、たとえばお部屋のインテリアとして飾ったりとか、お友達へのプレゼントとかいいと思うんですが(笑)。いやいやわりとまじめに言っています。

 でもそれにしたって戦前からなら軽く100年くらい存在しているということで、いったいどうやってそんなに長い時間捨てられもせず人から人へ渡り歩いてこうして残っているということがすごいと。

 器物に宿るなんとかみたいに、こうした本にもなにかしら宿っているのかもしれないですな。けっして怖い系の変なモノじゃなくて、静かな精霊のような。一冊くらいいつもカバンの中に忍ばせておいて、時間のある時にそっと取り出して手の中でその精霊を感じてあげればきっとすばらしい幸運を呼んでくれるかも・・・。うちのお店の奥にある木箱棚の上あたりにある本がおすすめ(笑)。どうぞよろしく!

 今日の国分寺は晴れ。一日中、棚の整理・・・。

 今日流れているのは、サキソフォンの曲です。
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by yoshizo1961 | 2017-03-30 17:18 | お店あれこれ | Comments(0)

アーカイブス・ウィーク⑥星屑をすくってみた

 定休日明けの水曜日、本日もアーカイブスです。リアルタイムのブログも週末には再開できそうです。よろしくお願いいたします!


星屑をすくってみた:2014・6・21

 バックナンバーの日経サイエンス(2013・3月号)のある記事から、宇宙と今ここに関する想像を広げてしまった。

 その記事は、「ダイヤモンドの惑星」~地球とは科学組成があべこべの系外惑星が見つかった~。地球とは逆の組成の惑星といってもピンとこないが、主に炭素でできていて、惑星内部では圧力によって大量の炭素がダイヤモンドになっている可能性がある星の話。そんなダイヤモンドの星が、太陽系から40光年離れたところに見つかったという。

 炭素なんていくらでもあるもんだと思っていたが、地球での存在比は0.1%に満たないそうだ。この惑星の結晶ダイヤモンド層の厚みは、惑星の半径の3分の1に及ぶ。こうした炭素惑星の構成は、地球ができたのとはまったく異なる形成過程によるらしい。

 そんな惑星が太陽系から40光年のところにあるといっても、いったいどのくらいの距離なのか?40光年というのは、光の速さで40年かかるということ。光の速さは秒速で約30万km。1光年で9兆4千600億km進むので、40光年で、378兆4千億km。なので、太陽系から約380兆キロ先にダイヤモンドの星があるというわけだ。

 ちょっとばかり堀りに行こうと思っても、簡単には行けませんな。この記事を読んでいて想像したのは、ダイヤモンドではなく、なんでそんな遠くの星のことがわかるんだろう?ということから始まって、いったい宇宙の遠くまで行ってみたら地球はどうなっているのかな、と。

 もう無理っていうくらいまで、(花子みたいに)想像の翼を広げてみよう。地球を飛び立って、どんどん遠くへ飛んで行く。太陽系を超えて、銀河系も超える。銀河系が小さな砂粒くらいに見えるあたりまで飛んで行って、そのあたりで初めて後ろを振り返る。・・・・・・うーん、地球はどこだ?

 振り返って眼を凝らせば星屑だらけだ。プラネタリウムみたい。いやいや、本物の星屑だ。両手でかき集めて胸の前にためたら、片手で一握りしてみる。すくい上げた手のひらから星屑がこぼれてしまう。こんな遠くまできて地球なんてどこかわからないし、砂粒くらいの星屑だらけの宇宙で、いったい、星の組成よりなんでこんなに星ばかりなんだろうと思ってしまう。

 地球は、すくった手のひらのなかの星屑のなかに埋もれているかもしれない。けれどそんな小さな砂粒程度の星なのに、その星の表面にへばりついて、コロンビア戦には絶対勝たなければならないとか、今夜のごはんは何かなどと考えたりしている人間の思考というものはそもそも何なのだ?と。いったいそれを誰が見ているのか?宇宙で誰かが理解してくれているのだろうか?だーれもいない宇宙だったら、そもそも何で何のために考えているのか?宇宙の端っこの銀河系のまた端っこの太陽系の小さな青い惑星の土の上で、あーでもないこーでもないと考えている自分そのものとは、いったい何であるのか?

 ・・・・・・わからん。遠い宇宙から地球を見たら、表面にいるのかいないのかわからないくらい小さな人間。けれどもひょっとしたら「フェッセンデンの宇宙」みたいにどこかで誰かが見ているのかも。そんな想像をしてしまった。

 この記事の最後で、もしこの惑星に生命がいるとして、求婚されたときにダイヤモンドを贈られてもうれしくないだろう、と。そりゃそうだね(笑)。科学の記事にしてはウイットに富んでいて、面白かったです。

 今日の国分寺は晴れ。まだ風は冷たいですな・・・

 今日流れているのは、クリンぺライです。
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by yoshizo1961 | 2017-03-29 12:44 | お店あれこれ | Comments(0)

アーカイブス・ウィーク⑤夏の終わりに見る夢は

 本日もアーカイブス・ウィークです。夏の話なので季節感ズレズレですが・・・


「夏の終わりに見る夢は」:2016・9・5

 
 もうすぐ秋だというのに、こうクソ暑いと妄想も暴走する。

 あまりの暑さに朦朧としたまま夜道をフラフラ。いつ店を出たのかどこをどう歩いたのかもわからず。いつのまにやら頭の上に電信柱の裸電球がひとつ。電信柱と寄りそうようにすすけた板でできた昭和な塀。塀の奥、路地の向こうに、一軒の古本屋が・・・。

 こんなところに古本屋なんてあったっけ?開けっ放しの引き戸。昭和30年代にあったような木造平屋。こんなレトロな建物でしかも古本屋?いぶかりながらも古本に引き寄せられるように敷居をまたぐ。なんだか梶井基次郎の檸檬に出てくる本屋のよう。

 平台にはヤケがきつい古本が並び、壁の棚もほとんど骨董だし、いや、ここは昭和、それも30年から40年代のリアルといってもいいレトロ古本屋だ。それにしてもよくできてるなあと見まわしてみると奥の帳場にまん丸の銀縁眼鏡をかけた店主らしき男が居眠りをしている。かたわらにおなじく居眠りする猫。

「すみません・・・」かすれた声で訊いてみる。ここはいつから?
いままで居眠りしていた丸眼鏡の主人がむっくりと顔を上げる。 
「・・・・・・?」
あ、その。
「・・・ああ、申し訳ない、眠ってしまったようです。誰も来ないのでつい」
「こちらはいつからここに?いままでまったく気が付かなかったものですから」
「うちですか?いつからって・・・かれこれ3年前くらいですかね。昭和36年の5月からですから・・・」
「はい?昭和36年?」
「ええ」

 まだ居眠りから覚めていない主人に合わせて、ああ、そうですかとひとりごちながら、ゆっくりと店内を見渡す。ほんとによくできている。使っている什器は骨董で揃えられるけど、この壁や柱、天井などのエージングはハンパじゃない。ここまでレトロに仕上げる技術は相当のもんだよ・・・。

 平台に目を向けるとどこかで見たような本が・・・。ん?これって。
そこにあったのはどこをどう探しても出てこない栗田信の『発酵人間』!まさか・・・。
驚きを超えて妙に冷静な面持ちで手に取ってみる。本物だ。しかも美本。こんなレア本がなぜ・・・。
「あ、あの、これはいくらですか?」恐る恐る訊いてみる。
「ん?あ、ああ発酵人間ね。値付けしてなかったっけ?そうだね、じゃあ60円でどう?」
「・・・60円?」
うそだろ、やっぱりこのオヤジどうかしてるよ。帯付き美本なんだよ、相場で40万円はするのに!

 たったの60円ぽっちで何も知らない主人をだまして買ったような気にもなり、良心の呵責を感じはしたが『発酵人間』の魅力には抗えなかった。両手で抱えながら来た路地を戻る。おぼろな月明かりがあやしく足元を照らす。いやな汗が背中を伝う。

 路地をさ迷いながらもと来た道をたどろうとするが、進めば進むほどどこを歩いているのかわからない。おれはどうしてしまったんだろう。『発酵人間』をしっかり胸で抱え直す。これだけは落としてはいけない・・・。

 どこをどう歩いて帰ってきたのか自分でも判然としないが、なんとかお店の帳場まで戻ってきた。やれやれ。変な夜だな。大事に抱えてきた『発酵人間』を机に置こうとして、手に何もないことに気づく。え?

 足元に朽ちかけた葉っぱが一枚ひらひらと舞い落ちる。あー、ばかされたか。それとも時空の狭間にはまって昭和の時代の夢でも見ていたというのか。

 何事もない、誰もいない店内で、ああ、そうだ、おれはいまそんなことを考えていただけなんだと気付く。朦朧とした意識で妄想していただけ・・・?そういえばあの古本屋のおやじ、誰かに似ていたな。誰だっけ?   

 今日の国分寺は雨のち晴れ。明日は火曜日なのでお休みです。また水曜日に。

 今日流れているのは、キース・ジャレットです。
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by yoshizo1961 | 2017-03-27 15:32 | お店あれこれ | Comments(0)

アーカイブス・ウィーク④チップス先生さようならの記憶

 本日はアーカイブス・ウィーク4日目です。まだ続きます。今日は「チップス先生さようなら」。


「チップス先生さようなら」の記憶 :2014・6・1

 多感だった10代の頃に読んだ本は、今でもあらすじが浮かんでくる。それは、若いために記憶容量が多くて、しかもまだ細胞も新鮮で、びっちりと記憶できたからだろうか。歳をとってから読んだ本は記憶にはもちろんあるけれど、あらすじすらうら覚えになってしまっているのは、ただ単に脳が劣化しているからなのだろうか。今日みたいに暑い日には、いくらのんびりと読んでみても全然あたまに入ってこない。みんなもそんなもん?

 読んだ本の内容は忘れてしまっても、その本を読んだときの状況や季節は妙に覚えていたりする。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を読んだときのあの夏の夜、窓から見える月と星、耳をすますと聞こえてきそうな汽笛。美しい記憶ばかりではなく、仕事もせずにフラフラして、やることもないから図書館に入り浸っていたとき読んだ東野圭吾。だからこの作家がその後、超売れっ子作家になってからもその記憶が絡まってどうも後ろめたくて読みづらい。

 そういう意味で自分の中で完全にタブーになっている本もある。シェリー夫人の「フランケンシュタイン」。フランケンシュタイン自体が問題ではなく(むしろ異様さがイメージ出来すぎてのめりこんで読んだけれど)、当時悲しい出来事があって、そこから逃避するために何でもいいから読んでみた本だった。中学生の頃の話だけれど、今でも避けてしまう。家にはあるけれど、お店には置いていないし。

 「チップス先生さようなら」もそんなたぐいの記憶が絡まった小説。イギリス文学の名作で、ヒルトンの代表作。この本も中学生のとき読んだもの。いま見るとこんなに短い小説だったかと驚いたが、当時感想文を書いたら褒められて、図書館に飾られた。みんなにすげーなぁーと言われたが、この本もつらいことから逃避したくて読んだ本だったのでそんなに嬉しくなかった。むしろ悲しかった。

 本には色々な記憶が絡まっているよね。皆さんもそうでしょう?「チップス先生さようなら」も雰囲気だけ覚えていても、あらすじなんかはすっ飛んでいる。でも当時の記憶はよく覚えているよ。ほんと、タイムスリップするスイッチになるね。最近忙しいからって本を読めなくなってる。これじゃあ記憶もできなくなるよ。もっと本を読もう!(←自分に言ってます)

 今日の国分寺は雨。久し振りに一日中雨になりそう・・・

 今日流れているのは、エレクトリック・ライト・オーケストラです。
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by yoshizo1961 | 2017-03-26 14:31 | お店あれこれ | Comments(0)

アーカイブス・ウィーク③ねじ式

 本日はアーカイブス・ウィーク3日目。ねじ式です。


「ねじ式」:2015・3・27

 つげ義春の「ねじ式」。

つげや、ガロの話は何度か書いたけど、「ねじ式」そのものには直接触れてこなかった。だっていまさら何を…という感じだし、分析しつくされているだろうし。けれどもまだ未読のお客様から尋ねられることが多いので、多少でも紹介がてら触れてみようか、と。

 「ねじ式」はいわずと知れたつげ義春の代表作。そのシュールで不条理な絵面と展開は、マンガのみならず、当時の社会にも影響を与えた。1960年代後半に発表されて以来、今も読み継がれている名作。

 メメクラゲに刺された少年が、海辺の町で医者を探してさまよう。やっと見つけた産婦人科医にシリツ(手術)をしてもらい、ボートに乗って海辺の町を去るところで終わる。あらすじらしきことはそのくらい。そこまで展開するまでの一コマ一コマがシュールで不条理に満ちている。

 いまも読み継がれてはいるけれど、現代の子どもや大人の感覚において、この「ねじ式」はどう作用するものなのかは、よくわからない。面白いのか、新しく感じるのか。それともまったくつまらないのか。昔の子どもや大人の感覚ならば共鳴できそうだが、こう世界が変わってしまった現代ではどう読まれるのか、と。若いお客様でも興味を持つ人は多いが、読んだ後の感想など聞いたことがないので、どうなのか気になる。だいたい不条理そのものに興味はあるのだろうか。シュールな絵面は面白いのか。感動とか興味のパラメーターは時代とともに変わるものなのだろうから、名作といえども時間が経てばつまらなく感ずるかもしれず、そのあたりが気になる。

 それでもお客様に尋ねられれば、面白いですよー、名作ですよー、と答える。やっぱ名作ですよね、「ねじ式」は。

 今日の国分寺は晴れ。ちょっと寒いですな。

 今日流れているのは、ベッド・ミドラーです。
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by yoshizo1961 | 2017-03-25 15:52 | お店あれこれ | Comments(0)

アーカイブ・ウィーク②自由な鳥と籠の鳥

 本日はアーカイブス・ウィーク2日目です。


「自由な鳥と籠の鳥」:2014・10・23

  
 香港はどうなっていくのか。

  香港の太子という駅から歩いて15分ほどのところに、雀鳥花園(バードガーデン)という小鳥を扱う店と小鳥好きの人々が集う場所がある。以前は別のところにあって観光地としても有名だった。現在も観光スポットとして機能しているが、以前よりは規模が小さくなっている。

 小鳥を飼っている人々が、おしゃれな鳥籠をぶら下げてここに集まってくる。そしてみな自慢の小鳥たちを見せ合っては、のどかな時間を過ごす。日本では公園でお散歩の小犬たちが飼い主に連れられて集っているけれど、その小鳥版というところ。

 小鳥自慢の人々をあてこんで小鳥を販売する業者の鳥籠も所せましと並べられていて、きれいな声で鳴く小鳥たちが優雅に鳥籠の中で遊んでいる。はた目には優雅に遊んでいるように見える・・・が。

 以前、バードガーデンを散策中にその業者の鳥籠の小鳥たちを眺めていると、どこからともなく飛んできた雀が鳥籠からこぼれ落ちた餌をついばみ始めた。それはもうすごい勢いで鳥籠の餌をかすめ取る。香港の雀は日本の雀とほぼ変わらないが、少し体が大きくて羽の色も濃くはっきりしているように見える。

 鳥籠の小鳥は、毎日餌にありつける。飢えるということはない。水も、青菜も。しかし、ずっと鳥籠の中だ。外界とを隔てる籠の等間隔の隙間からしか世界を感じることができない。かたや野生の雀は、毎日自由だ。どこにでも飛んで行ける。外界そのものがない。けれども餌にありつけない日もあれば、大きな鳥や蛇に狙われることもある。鳥籠からこぼれ落ちた餌を一心不乱についばむ雀を、籠の中から遠巻きに見ている籠の中の小鳥。

 どちらがどうだという話ではなく、自分ならどちらの雀がいいか考えてみる。考えるまでもなく、野生の雀・・・を選ぶだろう?と自問する。そうだよね、当然自由な方がいいに決まってる・・・。でもそれは現実を捉えていない?

 自由であることが最優先なら、それについての覚悟が必要・・・ではないのか?頭ではそう考えても、そのリスクをまともに考えたことがないのでは?理想や思い込みで生きてきたのは悪くなくても、自由を得るためのリスクについて真正面から対峙してこなかっただろう?ならば野生の雀がいいって言ったって、説得力がない。

 最後にどうなろうとも、今ここにいる自分が、常に自由でいられるように生きるということは、そう生きるんだという覚悟の上に成り立っているということを自覚していなければどうしようもない、んだろう。自分はどうだろう。野生の雀にしては脆弱なんだろうな、たぶん。

 何でこんなこと考えてるんだろう?香港の学生デモのニュースをみたから?香港の映像を見たから?野生の雀にあこがれても、籠の小鳥でしかないのかもしれないし。お店の前の電線にも雀。自由なんだろうか。・・・もう一度バードガーデンに行ってみたくなった。

 今日の国分寺は晴れ。早く花粉終わってほしい・・・

 今日流れているのは、ジャニス・イアンです。
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by yoshizo1961 | 2017-03-24 14:37 | お店あれこれ | Comments(0)

アーカイブス・ウィーク①ちいさなお客様

 今日から1週間ほど、アーカイブス・ウィークと称して、これまでのブログの中から選んだものをお送りします。東京蚤の市出店準備と、ちびまどの諸々の進行が重なり、月末まで集中してそちらにシフトしますのでどうぞよろしくお願い致します。


「ちいさなお客様」:2013・10・26

 お店のすぐ前にあるバス停では、毎日様々な方がバス待ちをされている。学生さんや仕事帰りの女性が多いが、午後を半ば廻った頃になると子どもを連れた若いママさん(飲み屋ではなく)がちらほらいらっしゃる。   

 たいがいの子どもはバスを待つ時間がもどかしいから、何か遊べるものを探してお店の中を覗き込む。すると私が見ているので、はにかんで目をそらせたりする。それが面白いので、またじっと見ているとニコっと笑う。そんな中いつもお店の前に来ると、にゃーにゃーと猫の声真似をするお子さんがいるので、ある日そっとお店の中から窺がうと以前お店のドアに貼った写真の猫と会話しているのであった。

 そんな子どもたち向けの本を百円均一本箱に入れて店頭に置いてあるので、目ざとく見つけた子どもはママにねだる。買う買わないでやり取りしているうちにバスが来てまた今度となる事が多いが、ママの方が見つけて買って頂ける事もある。そんな時はたいがいママは子どもに百円玉を握らせ、子ども自身に買わせようとする。

 ママに背中を押された子どもは、片方に百円玉を握りしめ、もう片方の手で本を胸に押し付けながらおそるおそる入って来ると、上気した顔で、「くださいな」と言うのだ。あんまり可愛いので、はいはーいと変な受け答えをしながら百円玉を受け取ると、子どもは既にお店の踏み台に腰掛けて本を開き始める。あわてるのは外で見守っていたママの方で、バス来たよーと叫んでも子どもはもう本に夢中・・・。

 お店の中にある絵本は古いものが多いので大人のお客様が喜ばれるが、今の子どもたちが喜ぶのはノンタンだったりアンパンマンなのである。きっと大人になってノンタンを見たら、懐かしく感じることだろう。ノンタン、ありがとうね。


 今日の国分寺は晴れ。

 今日流れているのは昨日とおなじくサキソフォンの曲です。
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by yoshizo1961 | 2017-03-23 13:51 | お店あれこれ | Comments(0)

第11回東京蚤の市に出店します

 さてさてまたまた東京蚤の市。回を重ねるたびにグレードアップしていく感のある東京蚤の市。

 11回目は5月13日(土)・14日(日)の二日間。いつもの京王閣で。こちらにまたまた出店させていただけることになりました。これで連続で4回目の出店となります。

 さて今回はどんなラインナップで臨むべきか・・・。最初はどんな感じなのか皆目わからなかったのでもうめいっぱい何でもかんでも持って行ったけど、概ね傾向などわかってきたのでその傾向に沿ったものを用意すればいいんだけど、でもやっぱそれだけではダメなので、自分のとこのオリジナリティをちょっとでも出していかないと、と。

 ではうちのオリジナリティとは?と考えだすとこれが眠れなくなる(笑)。要は古本なのでそのカテゴリはどこも変わるわけでもなく、それでもなお独自の視点で提示できる何かを見つけなければならない、と。

 そうはいっても、よほど奥の手の何かを持っているわけでもなく、でも普通ではいやだし・・・。その辺どうしたらいいかなーと、頭を悩ましております。レイアウトも・・・。

 これまた怒られる話ですが、どこからか、わー!と言いたくなるような本がドサドサ落ちてこないかな~と思ったり(笑)、バックヤードを発掘して、おお、こんなもんがあったじゃないか!なんてことがあればいいなとか、ほぼ他力な考えに支配され気味なので、ま、そこは奮起してちゃんと手を講じようと思います(笑)。みなさん、5月の東京蚤の市、来てください!

 今日の国分寺は晴れ。花粉最強に飛んでます!

 今日流れているのは、赤い鳥などなど。
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by yoshizo1961 | 2017-03-18 14:34 | お店あれこれ | Comments(0)

静かな月曜日

 ああ、またまた一週間が始まる。

 といっても明日は定休日なので今日、月曜日は週末なのである(笑)。はじまりのおわり、おわりのはじまり・・・どっちですかね。

 お店は明日休みだけど、みなさんは仕事や学校だもんね、ふつう。一週間はじまったばかり、頑張ってね(笑)。ともかく今日の月曜日は何とかやり過ごし・・・ではなくちゃんと働き(笑)、明日の定休日を迎えるという・・・。

 お店を始める前は完全週休二日だったのに・・・二日続きで休みなんて盆と正月くらいになってしまったのでことさら定休日がうれしいのでした。最近は定休日でも出てきてやらなきゃいけないことをやっていたりして、まともな休みという概念が消え去っていて、結局段取りが悪かったりで休めないだけなんだけど、もうちっとボケーとできるようになりたいと。もちろんいつもボケーとしているんですが、生産的なというか充足感のあるボケーがしたいなと。

 ま、若い頃からモタモタのんびりし過ぎていたそのツケががいま来ているのだと思うので、結局おんなじで、モタモタしていた分をいま働かされていると。自分のしてきたことはやっぱ自分に返って来るわけなんですな。

 なんにせよ、明日はお休み。今日は寒いのでドアを閉めて営業中。そのためエアーカーテンもつけずに済んでいるから、その騒音もなく、しずかな店内となっています。渋くサキソフォンのソロを聴いていると、ほんと静かな月曜日となっているわけでした。

 今日の国分寺は曇り。明日はお休み。また水曜日に。

 今日流れているのは、サキソフォンの曲です(実は誰もいない時に真逆なサタデーナイトフィーバーをかけていました)。
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by yoshizo1961 | 2017-03-13 16:47 | お店あれこれ | Comments(0)

ただいま乾燥中!

 毎日乾燥気味で、本を触っていると手の油分も取られてカラカラ状態なので、ツルっと落としそうになる。皮膚も乾燥すると痒くなり、なんだか年配の人みたい・・・ってそうだけどね(笑)。

 こないだ学生らしき若いお兄さんが本を買ってくれた時、買取もしてくれるのかと言うので、もちろんするよというと、ごくごく自然な言い方で、「おじさんの好きそうな本、いっぱいありますよ」と。 それはうれしいが、ちょっとまって!いま、おじさんって言った?・・・と口をポカーンとあけて声を失ってしまったのだった。

 そりゃあたしかにおじさん以外の何物でもないですよ、ほんと。でもな~、面と向かっておじさんと言われるとなんかなーと。皮膚も乾燥、背筋も曲がり気味、歩くの遅い・・・そりゃおじさんだわな。でもでもまだおじさんと言われたくない!そうですよね、みなさん。

 そりゃ子どものとき、親世代はみんなおじさんおばさんで一括りだったけど、このご時世、世代の違いはあれども昔よりは近しい間柄じゃないですか?そんなことない?大人びた子どもも多いし,気持ちは若い年配も多いし。

 ですから、べつにお兄さんと言ってくれとは言いませんが、おじさんは控えてくださいますようお願い申し上げます。たしかに乾燥してますけどね(笑)。

 今日の国分寺は晴れ。今朝から持病のめまいが・・・

 今日流れているのは、ライ・クーダーです。
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by yoshizo1961 | 2017-03-10 15:36 | お店あれこれ | Comments(0)