カテゴリ:SF・ミステリ( 67 )

量子

 量子と世界。

 たとえば電子や光子って、粒だったり波だったりしてそれで観測されると収束するっていうか顕在化するっていうか、現れるっていうか。としたら、観測していないときには、波の状態、しかもフルフル漂うというか拡散しているというか、かたちを成していないというか。つまり、無いと言えば無い状態に近い?としたら観測していない時、つまり自分が認識していない時は世界は無い・・・いやあるんだけど、かたちを成さないってことだろうか。

 自分が覚醒すると世界は瞬間的に立ち上がる。眠っている時には現世は消え、ていうか拡散して実体がなくなる、っていうことか。この世はあるんだけど。意識でもって観測する、または観測をやめることがスイッチとなり拡散と収縮を繰り返す?

 色即是空、空即是色ってことだよね。違ったらごめんね。ていうか自分が認識しているこの世界はもちろん実在の世界なんだけど、妄想ともいえる。自分が感じているこの世界ってみんなと同じように感じている世界なんだろうか?共有できていると思っていることも幻かな?自分が全身と脳みそで感じている、この現実のこの世界は誰にとっても同じ世界なのかな?

 皆それぞれ、相対論的な時間のずれはあるとして(ていうか時間だと思っているけど時間なんてないかも)、空間のずれもあり、みんな少しずつブレながら重なっている世界を一つの世界だと認識して共有できていると思っているわけだけど、ひょっとして違うのかも・・・なにやらそんな気がして。

 もちろん共通のひとつの世界は確実に存在して、自分が作り上げた世界ではなく、だから自分の意識が跳んでいても世界は存在するんだと思うけど、自分の意識が跳んでいる時は自分が滅しているという事実も滅しているのかなと。無いということかな。

 あー、この世界はどうなっているんだろうか。知りたいです。

 今日の国分寺は曇りのち雨。今日は定休日明けの週の始まりなので気合いを入れて・・・と思った矢先に心が折れそうな事案が(水漏れの件です・・・)。

 今日流れているのは、押尾コータローです。
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by yoshizo1961 | 2018-01-17 14:10 | SF・ミステリ | Comments(0)

ファンタジーにみる日常

 先日、阿部智里の八咫烏シリーズ・「弥栄の烏」について書いたが、この八咫烏シリーズに限らず概ねファンタジーってものは、友情とか戦いとか姫とか王様とか剣とかが混ざり合ったようなお話しになって、もちろん異世界で、あんたそんなことあるわけないがなってことばかり起こる妙な世界。

 だからといってそのストーリーが見えさえすればいいってわけでもなく、登場人物のキャラの立ち方とか、魅力的なヒロインとかいろいろデティールにこだわりを持って、しかも文学的な言葉でもって描写しないと軽くなりすぎてしまうので、意外とその辺の純文学より文学的で、繊細な表現だったりする。

 けれどもいつも思うことだけれども、登場人物たちの心理や行動の描写は細かくても、たとえば日常的なごはんとかトイレとか買物とか銀行振り込みとかそんな普通の場面は一切ないのはなぜなんだろうか、と。

 そんな下世話な描写などいらないのだと言われても、たしかにそうだけれども、主人公がいまここで世界を救うことになる大事なシーンとその心理描写のはざまに、ああ、トイレ行きたいとか、今夜なに食べようかとか、帰りにコンビニ(さすがにないか)に寄ってコピーしてかなきゃとかそんなことが自然に描写されてもいいのではないか、と。

 ま、どうでもいいですか、ね。ファンタジーにトイレはいらないし、コンビニもいらない。ていうかそんな描写を普通に書いてる小説もあまりないか・・・。

 もっと身近な、お茶の間なファンタジ―を読んでみたいな。と、ふと思ったのでした。

 今日の国分寺は晴れ。今年もあと一週間あまり・・・。

 今日流れているのは、またまたピアノの曲です。
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by yoshizo1961 | 2017-12-23 14:22 | SF・ミステリ | Comments(0)

弥栄の烏、あと数ページ

 阿部智里の「弥栄の烏」、あと数ページを残すのみ・・・。

 最近続けてお知らせしている阿部智里の八咫烏シリーズ完結の書「弥栄の烏」。もったいないのであと数ページで完、というところでストップしている(笑)。弥栄と書いて、いやさかと読む。この八咫烏シリーズ最後の6巻目。たぶんまだ続くのであろうから、いずれまた読めるのだと思うが、そうはいってもこの弥栄の・・・が出たのが最近だから、次回は来年の終わり頃?

 ちょっと待てる気がしないなー。なんでか知らないけど、妙にハマるファンタジーだったなぁ、と。小野不由美の十二国記シリーズとも違うなんだか不思議なハマり方。十二国記は世界が異世界であっても整合性が感じられるんだけど、この八咫烏はそのあたりがなんだか妙で、というか作者の頭の中では整合性があるんだと思うんだけど、それに寄り添って読んでいるのでハマるのかも。ちょっとでも疑問を挟もうものなら、整合性など瓦解してしまい、何で?というところに拘泥してしまいそうで。

 でも好きです。この世界が。阿部智里さんはまだ若い(年齢がという意味)作家さんなので、今後、八咫烏シリーズはもちろん、珠玉の物語を書き連ねて、ずっーと楽しませてくれそうで。


 というわけで、八咫烏シリーズ、おすすめですよ(「烏に単は似合わない」から読むべし!)。

 今日の国分寺は晴れ。とんでもなく寒いです。

 今日流れているのは、宗次郎です(なんかNHKみたいになってます)。
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by yoshizo1961 | 2017-12-15 14:11 | SF・ミステリ | Comments(0)

「玉依姫」読了

「玉依姫」読了。

 八咫烏シリーズ5作目まで終了して、最新作を残すのみ。近所の本屋さんに速攻で買いに行ったけどなかった・・・。国分寺で一番大きな本屋さんなのに。ま、仕方ないのでよそへ。もう注文してる日数がもったいない(笑)。誰かうちのお店に売りに来てくれないかなー(笑)。

 新作はじっくり読むとして、この「玉依姫」。正直この荒唐無稽さに唸りながらも、なぜかさらに引き込まれつつ楽しんだ。読書で楽しめる作っていうのもそうそうないから、これってやっぱすごいのか?

 ただし八咫烏シリーズを最初から読んでいないと(ていうか1作目も外伝みたいなもんだから2作目の本筋から)サッパリその世界観がつかめないと思う。なんとなくごり押し気味なストーリー展開が気にはなったが、なぜか読み急ぎたくなるので不思議な魔力を持ったファンタジーなのである。

 けれどもあんまりファンタジー好きでもなくて八咫烏シリーズも読んでいなかったらちょっときついかな。だから最初から読んだ方がいい。猿が何で人を食らうようになったかとか山神の存在自体も理解できるけど八咫烏シリーズの本筋とどうつながっていくのか。もちろん整合性はあるので理解はできるが、で?という感じの読了感。

 それでもこれだけ引きつけてくれるんだから不思議な小説です。ぼくは大好きです。さてさて最新作の「弥栄の烏」、早く読みたい!しかし八咫烏シリーズを読んでいない人にはさっぱりわからない感想文でした(笑)。

 今日の国分寺は晴れ。寒いですなー。

 今日流れているのはピアノの曲です。
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by yoshizo1961 | 2017-11-22 14:58 | SF・ミステリ | Comments(0)

玉依姫で時間を忘れる

 蚤の市が終わったからといってもうのんびりできるというわけでもなく、プライベート含めて次から次へと色々あるわけで結局は終わりのない輪廻転生なのであった。

 とはいえクリアしなければならないことを優先順にこなしていけばいいだけなんだけど、かといって事務的にちゃっちゃか進むような事案ばかりでもなく、ボケ気味のこの頭をフルに使ってなんとかこなしていくしかない、と。

 そういって忙しそうにしていても読書は止めておらず、シリーズ継続読書中のあの八咫烏シリーズを慈しむように読んでおります。いまは5作目にあたる「玉依姫」。何やらこれが書かれたのは最初の方だったらしく、改稿などして5作目に持ってきたと。

 この「玉依姫」を読んでしまうと最新作まで来てしまうので、なるべくゆっくり読みたいと。ま、行き帰りの電車限定読書なのでさっさか読むほどの時間もなく、もったいないのでページを括ることすらスローモーションで。

 この八咫烏シリーズは不思議な小説で(ファンタジーだからという意味ではなく)、描写が深遠な言葉で彩られているというか、うまいなーと思える言葉選びというか、文学的だったりする反面、会話などになるといきなり世代の若い言葉使いなのでどこか青い感じがして(それもいいんだけどね)、やっぱ若い作家の感受性なんだろうなーと思いながら読んでます。

 独特な和風ファンタジーのストーリーの面白さはともかく、この小説のツボは人間関係(烏だけどね)のあやだったりするので、心理的展開の妙が特徴なんだろうなと。

 ま、忙しかろうがいい発想が湧かなかろうが、この小説を読んでいる時間だけはいろんなものから解放されております。阿部智里の八咫烏シリーズ、おすすめですよ。

 今日の国分寺は晴れ。

 今日流れているのは、サクソフォンの曲です。
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by yoshizo1961 | 2017-11-09 13:44 | SF・ミステリ | Comments(0)

月に空洞

 先日、JAXAが、月に空洞があると発表したそうだが、これでまたムー系好きの人は大喜びだろう。きっとUFOの基地があるに違いない。エイリアンもいっぱいいるぞー(笑)。50mくらいの竪穴がありその下に空洞が何十キロと広がっているらしい。宇宙線を浴びなくて済むし、地表よりは暖かそうだ。

 今後宇宙探査をする際に、地球からよりも月の方がその前線基地には都合がいいらしいので、たぶんその空洞を利用して基地をつくったりするんだろうな、と。将来的な話だけども。

 そこで考えたんだけど、もし地球が爆発しそうとか、太陽系が危ないとかそんなことになったら、逃げだす方法として、月を宇宙船に改造して(スターウォーズのデス・スターみたいに)、宇宙の安全地域に移動すりゃあいいんじゃないかと。どうやったらいいかは科学者におまかせだけど、ちょうど空洞もあることだし、なんとか月を飛ばして宇宙に!

 冗談じゃなくて、いずれは太陽は燃え尽きるわけだし、そうしたら地球も巻き込まれて蒸発してしまうから、そうなる前に月に乗って脱出しよう。何十億年後か知らないけど、かならず太陽は燃え尽きる。その前に生き延びるのだ。

 ってそんなこと今から心配しなくても、とか何十億年なんて知らないよって言っても、その直前に生まれ変わって地球が無くなるそのリアルタイムに脂がのった働き盛りだったり、青春まっただ中かもしれないじゃないか(笑)。何十億年なんてあっという間だよ?なんてね。

 宇宙の果てとか時間とかどうなっているのか知りたいよね。そんな深い疑問を解くよりも月を改造して宇宙船にする方が簡単そう。ホンダとかできないかな(笑)。

 今日の国分寺は雨。また雨・・・

 今日流れているのは10ccです。
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by yoshizo1961 | 2017-10-25 13:57 | SF・ミステリ | Comments(0)

今頃になってハマった八咫烏

 ただいま阿部智里(あべちさと)の『烏に単は似合わない』を読書中。

 人気の八咫烏シリーズの1作目。もう数年前の作で、しかもみんな読んでいるファンタジーなのでなにをいまさら・・・といわれそうだが、実は最近知って読み始めた(笑)。

 小野不由美や上橋菜穂子的なファンタジーの系譜に新たなる作家が現われていたとは!ま、今頃そんなこと言ってるのは遅すぎるんだけど、許してください(笑)。ファンタジー好きの知り合いに、いまこれ読んでるんだけど・・・って見せたら、ああ、もう読んだわよもちろん・・・と一蹴されて、ああ遅れてるんだーと。世の中的には新作の6作目までのスペクタクルをみんな心をときめかせて読んでいたらしいと知れば、なんで気が付かなかったのかと。

 でもいま読み始めたわけで、ということはこれから6作ぶっ続けで読めるわけだから、こりゃあ楽しめるぞ、と。自分の今年の夏の読書はこれで決まりですな。

 内容は、八咫烏の一族(ふだんは人間)が支配するいわゆる異世界ファンタジー。異世界?ああこりゃだめだと思われた方、それは読まず嫌いかもしれませんよ。泉鏡花や芥川龍之介にも通ずる世界ですし、小野不由美にしろ上橋菜穂子にしろこの阿部智里にしろみんなアジア系ファンタジーで阿部智里は和風なので、ディズニーとかハリーポッターとかのファンタジーぽさでもなく、キラキラ感もないですし。

 それに著者の阿部智里さんはまだ若く、大学の博士課程で学んでいる学生さんなのである。若き感性と想像力で物語をどんどん膨らませていくんでしょうなー。いいですね、そういうの。沸々と湧いてきちゃうんでしょうね。年取ると想像力も平坦になりがちですから、うらやましいですな。

 というわけで、八咫烏シリーズ、おすすめです。続編読みまくるぞー。

 今日の国分寺は晴れ。夕方は雨?明日は火曜日なので定休日です。また水曜日に。

 今日流れているのは、「オ人形ダイナ」です。
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by yoshizo1961 | 2017-07-31 13:34 | SF・ミステリ | Comments(0)

”SF漬け”いかがですか

帳場手前の小ぶりの本棚には、SF文庫が並んでいる。

 上の棚からSFサンリオ文庫、創元SF文庫、ハヤカワ文庫の順。途中に他の出版社(新潮社、講談社など)のSF文庫も。秋元文庫は別棚。

 さて、ハヤカワ文庫に代表されるように、SFといえば文庫サイズが定番。もちろん新刊などは単行本サイズで出る場合も多いが。ハヤカワは文庫のサイズをちょっぴり大きくしたので、最近の版は少し出っ張ってしまう。

 古本屋で青い文庫の背の棚を見つけると、タタターと行ってハヤカワであることを確認し、見慣れないアイテムを探すという習性をSF者は持っているので(自分もそう)、もー、すぐそんなお客様はわかるのだった。

 そんなSF者のお客様は、たいがい自分のお気に入りの作家の作品は持っているから、SF的知的スノッブを満足させたのちに、うーん、これ持ってるけどとか、これまだ読んでないとかひとりごちるわけであった。

 そこで合いの手をすかさず入れると、乗ってしまってSF談義となり、たいがい詳しい人が多いので、下手なことも言えず、それでも盛り上げてこれなんかどうですかなんてオススメするもそう簡単にはいかないSF者たち。

 もーバシバシSF本買いまくって、ひたすら読みまくるなんて体験もなかなかいいですよ。頭の中がSFになっちゃっていい感じで生きられます(笑)。こころが揺さぶられるようなSF本を読みたいなー。こないだ駅ビルの中の本屋さんに行ったら、速攻で読みたくなるSF本がありました。はー、でもはまりそうだし・・・。

 というわけで梅雨明けまでSF漬けなんてのもいいですな。

 今日の国分寺は晴れ。

 今日流れているのは、ブライアン・イーノです。
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by yoshizo1961 | 2017-07-07 14:32 | SF・ミステリ | Comments(0)

「時をとめた少女」読んでみた

 ロバート・F・ヤングの「時をとめた少女」を読んでみた。

 ヤングといえば、あの『たんぽぽ娘』。大好きなSF短篇。でも本国のアメリカSF界ではそんなに人気があるわけではないらしい。それなのに日本での人気が抜群なのはなぜでしょう。ベンチャーズやクィ―ンみたいな感じでしょうか(笑)。

 それにしてもこの「時を・・・」に出てくる女の子たちの言うことは荒唐無稽すぎて、妄想の彼方なんだけれど、その物語を書いているヤングの頭の中も荒唐無稽すぎて、妄想の彼岸となっている(笑)。
もちろんそんなSFなので、荒唐無稽と思われる会話も宇宙人なら当たり前というわけで、ま、最後のオチに期待するよりもヤングのいつもの恋愛物にどっぷりとつかりましょうか、って感じかな。

 相対性理論の小ネタSFであっても、ヤングの真骨頂は生活感を跳躍した恋愛物語なので、そこを楽しもうとしなければな、と。まだこの表題作しか読んでいないので、他の収録されている短篇も読んでみなければ何とも言えないけど、基本的にはヤングは好きな作家。

 そして、売れて久しいコバルト文庫の『たんぽぽ娘』がまたお店に戻ってくるよう祈りつつ、ヤングを読むのでした。

 今日の国分寺は晴れ。

 今日流れているのは、エラ・フィッツジェラルドです。
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by yoshizo1961 | 2017-06-16 14:45 | SF・ミステリ | Comments(0)

独房ファンタジア

 ジャック・フィニイの『独房ファンタジア』を読む。

 この作品は、フィニイの短編集『ゲイルズバーグの春を愛す』の中の一編。ゲイルズバーグ・・・的な作品が大好きなので、似たような話を書いてみたこともある(今読むとへたくそすぎて笑える)。フィニイの作品がいい感じなのは、描写が素敵だから。映像が浮かんでくる文章で、行ったこともないゲイルズバーグの古びた街の中にいるような・・・。福島正実の訳もいいのだと思うが。

 『独房ファンタジア』の場合は、なにかとんでもないことが起こりそうなあの感じが好き。絵も絡んでいるのがいいところ。自分で描いているように、なんとなく追体験(頭の中で)してしまう。(オチというか)落としどころは想像したのと遠からずだったので、ま、そんな感じだわな、というか。筋を書いてしまうと面白くないので書けないんですが、アメリカのテレビドラマの「アメージング・ストーリー」に出てきそうなお話。

 うちのお店にある本は昭和62年発行の7刷で、中身はかなりヤケていて、時間を感じてしまうんだけれど、フィ二イの場合、そこが作風にぴったりでなまじっか新品の紙よりこのくらいヤケがきていた方がいい感じがする。

 フィ二イはSFとかファンタジーとかで括るより、素敵な言葉を紡げる愛すべき作家という感じかな。好きな人には絶大なる人気のジャック・フィニイ、おすすめです。

 今日の国分寺は晴れ。暖かめ・・・

 今日流れているのは、エラ・フィッツジェラルドです。
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by yoshizo1961 | 2017-01-26 14:01 | SF・ミステリ | Comments(0)