2017年 02月 05日 ( 1 )

丕緒の鳥を読む

 小野不由美の『丕緒の鳥』を読む。

 小野不由美の十二国記シリーズ中の短編。十二国記を読んだことがある方なら、その世界にすぐ入っていけるが、まったく読んだことがないとすると、この『丕緒の鳥』は理解しにくいかも。

 それでも読み進められるのは、十二国記全般に共通する言葉の特異性のおかげ?読めばわかるけれど、とにかく難しい漢字がいっぱい出てくるわけである。難しいというかどう読むのか?という漢字がページ全体にちりばめられているので、読んでいながらビジュアル的に取り込まれていくわけである。

 最初は読みにくいけれども、慣れてくるとその文字の抑揚というか、無骨な漢字の障害物を乗り越えながら読み進む感じで、いつしかそれそのものが本質に思えてくるような不思議な物言いというか。

 もちろんストーリーは素晴らしく、そこに震えるわけなんだけども、その手段である言葉が美しいのである。カズオ・イシグロのように上品で美しい文章・・・という意味ではなく、言葉の外見が美しい。ひらがなと漢字の関係がビジュアルとして美しく感じられるという意味。

 なんだかわからないかもしれないけれど、他の作家さんでは京極夏彦もそうだけど、字面に色彩を感じるというか・・・、そんな感じなのでした。

 今日の国分寺は曇り時々雨。夜は本格的に降りますか?

 今日流れているのは、キース・ジャレットです。
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by yoshizo1961 | 2017-02-05 15:23 | 本あれこれ | Comments(0)