蚤の市が終わったからといってもうのんびりできるというわけでもなく、プライベート含めて次から次へと色々あるわけで結局は終わりのない輪廻転生なのであった。
とはいえクリアしなければならないことを優先順にこなしていけばいいだけなんだけど、かといって事務的にちゃっちゃか進むような事案ばかりでもなく、ボケ気味のこの頭をフルに使ってなんとかこなしていくしかない、と。
そういって忙しそうにしていても読書は止めておらず、シリーズ継続読書中のあの八咫烏シリーズを慈しむように読んでおります。いまは5作目にあたる「玉依姫」。何やらこれが書かれたのは最初の方だったらしく、改稿などして5作目に持ってきたと。
この「玉依姫」を読んでしまうと最新作まで来てしまうので、なるべくゆっくり読みたいと。ま、行き帰りの電車限定読書なのでさっさか読むほどの時間もなく、もったいないのでページを括ることすらスローモーションで。
この八咫烏シリーズは不思議な小説で(ファンタジーだからという意味ではなく)、描写が深遠な言葉で彩られているというか、うまいなーと思える言葉選びというか、文学的だったりする反面、会話などになるといきなり世代の若い言葉使いなのでどこか青い感じがして(それもいいんだけどね)、やっぱ若い作家の感受性なんだろうなーと思いながら読んでます。
独特な和風ファンタジーのストーリーの面白さはともかく、この小説のツボは人間関係(烏だけどね)のあやだったりするので、心理的展開の妙が特徴なんだろうなと。
ま、忙しかろうがいい発想が湧かなかろうが、この小説を読んでいる時間だけはいろんなものから解放されております。阿部智里の八咫烏シリーズ、おすすめですよ。
今日の国分寺は晴れ。
今日流れているのは、サクソフォンの曲です。