今回のノーベル文学賞、カズオ・イシグロさんと聞いておおーっと。
村上春樹さんだったら、3回転くらいできそうな在庫はあるけど、カズオ・イシグロさん、あったっけなー?と。最新長編と、夜想曲集は数冊あったと思うけど、「日の名残り」とか「私を離さないで」とかはもう売れちゃって在庫無かったなーと。
今朝お店のバックヤードをゴソゴソしてたら、「日の名残り」の原書(といってもペーパーバックですが)が!通なお方ならこちらも売れるな(へへへ・・・)と下卑た笑いを。いやー、素直にノーベル賞受賞を喜ぶだけにとどまらず、どうしても古本屋的な視点になってしまうのでした。
それにしても、まったく予想だにしていなかったので、少しでも想像してたらちゃんと在庫していただろうなーと。もうかなり前になるけど、カズオ・イシグロファンのお嬢さんが、お店にある本をまとめて大人買いされていったことがあり、それ以来ちょぼちょぼと並べているくらいだったので、いい本はちゃんと在庫しておかなければならんものだと勉強させていただきました。
実際カズオ・イシグロの小説って以前にも書いたけど、丁寧で上品な言葉遣いっていうか、無骨さが無いんですよね。だから小説が美しいなーという印象。日本の作家なら川端康成みたいというか(ま、私的な印象です)とにかく上品です。小説の王道というか。それと、村上春樹さんの小説にも通じるところもあるかも。
そんなわけでカズオ・イシグロさん、ノーベル文学賞受賞おめでとうございます。
今日の国分寺は曇り。夕方から雨だそうです。
今日流れているのは、タケオ・トーヤマです。