子どもも哲学する

 月曜日(9月11日)に行われた「第2回まどそらのこどもてつがく」の報告です。当日終了後に記録したものをそのまま。


 いやはや、正直、ちからが残っていない・・・。さきほど第2回こどもてつがくが終わったところ。

 子どもたちのパワーに翻弄され、(店主は)特に何もしていないんだけれど、疲れ切りました(笑)。家で、または学校でこのパワーに毎日さらされているというのは凄いですなー、という妙なところで感心してしまいました。

 ま、それはいいとして、今回のこどもてつがく、かなり深いテーマを子どもたちが見つけ出してしまって、横で聞いていてすごいことになってきたなーと。なんと今回のテーマはジェンダー論!

 集まったメンバーは男の子5人、女の子5人、全員小学3年生。学校が終わってから来ているのにまだまだ力が有り余っている感じ。1回目に参加していた子どもは6名、今回初めての参加が4名。慣れた余裕の子もいれば、新規参加でちょっと緊張気味の子も。

 まずは自己紹介。名前と好きな食べ物を。こどもてつがくの基本でもある、まずは聞く、という体験を(ほんと大人も子どもも、聞く、ということがいちばん難しいです)。それからインタビュータイプのゲームでウォーミングアップ。“夏休み、いちばん楽しかったことは何?”で話したり質問したり。

 その後みんながそれぞれ問いを出してみる。宿題はなんでやるのか?とか「死」ってなに?など各自各様の問いが集まる。秀逸というか、おおっと思ってしまった問いも。「リンゴはなんでリンゴになったの?」には横で聞いていてウーンと唸ってしまう。リンゴという名前はリンゴを表す言葉。その本質にせまる問いなのか何なのか、横で聞いていて勝手に頭の中で深遠な答えを探してしまう。子どもたちの問いはとてもシンプルなのに、その答えは本質にまっすぐ向かっていると思われ、子どもより大人のほうが頭がいいのか?という問いには、それは逆だとつい口を挟みたくなるのであった。

 そして今回のテーマとして子どもたちが採択したのが、「どうして男と女があるの?」という問い。うーん、これはむずかしい。

 男と女を混ぜてどっちも子どもを産めるようにしたらいいとか、なぜ男と女と分けなければいけないのかとか、みんな自分が感じていることをそれぞれ述べていく。ファシリテーターの幡野さんがまずは男と女の違いをどう見極めているのかについて考える道筋を整理して示すと、髪の長さ、見た目、ひげ、女の子っぽいのにサッカーがうまくて男の子、とかことば遣いや荒っぽさ(凶暴性)、名前や化粧の有無など、即物的な見分け方がボンボンと出てくる。

 幡野さんが次に問うたのは、では名前も男っぽくて見た目も男のハタ坊(幡野さんのニックネーム)のこころが女だとしたらどう見分けるのか、というもの。一歩踏み込んだ道筋に対して、心が女であれば女として接しなければ,相手は傷つくという意見が出たりする。皆がみな、明確な答えを見つけ出していたわけではないけれど、同じ問いに同じはてなを共有して各自考え、皆で練り込んで答えに近づく・・・こどもてつがくなその在り様に、この子どもらが大人になって、自分たちが問うたことにまたひとまわり大きな視野を持って答えを見つける・・・そんなイメージが湧いてきてちょっと感動。

 今回のテーマを選択するとき対抗馬として拮抗していた問いは「どうしてあかちゃんはお母さんのお腹から産まれるの?」でした。こっちはこっちでどんな展開になったのか・・・。正直、大人のミーティングより子どもらの掛け合いのほうがリアルに楽しく、まわりくどくなく、また本質的だったりするなーと不謹慎に思いつつ、横からそのパワーに圧倒されっぱなしの第2回こどもてつがくでした。

 参加してくれた子どもたちをはじめ、送り迎えの保護者のみなさん、ファシリテーターの幡野さん、このこどもてつがくを企画運営してくださっている主催者のこさかさん、みなさんに心より感謝!です。ありがとうございました。

 うまく入っていけなくてうちにある本を読みつつ(読んでいるフリをしつつ?)、言葉を発しなくとも聞くことに徹していた子も。上手に対応できなくてもその場にとどまり、ちゃんと耳はダンボになっていた(笑)。きっと頭の中では問いと答えがグルグル回っていたことでしょう。そんなかたちでも全然オッケー!考えるかたちはいろいろですな!

 今日の国分寺は晴れ。

 今日流れているのは、クラフトワークです。
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by yoshizo1961 | 2017-09-13 13:34 | お店あれこれ | Comments(0)
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