どこかのどかな国分寺

 昨日、用事があり神保町まで。

 陽射しだけはもう初夏のようで、照りつける太陽のまぶしさにうれしいような、それでいてうっとうしいような気持ちを持ちつつ、なるべく日陰を歩きながらの久し振りの都会の午後。九段下を過ぎて竹橋で地下鉄を降り、毎日新聞社の端っこの出口から出る。首都高の向こうに久し振りに見るあの、それらしい不二ラテックスのビルを見上げる。

 首都高の下のあの川は相変わらずドブ川のような色合いで、それでも端っこの岩場(岩場というかコンクリートの陸地)に石亀が何匹も甲羅干しをしているのを眺める。いったいこの亀たちはこのドブ色の川の何を食べて生きているのかなどと考えながら橋の上から身を乗り出すようにのぞき込んでいると、それにつられて何人かの昼休み中らしきサラリーマンたちものぞき込むのであった。

 おおっ、と声が出そうになるくらいデザイン的にかっこよくなった小学館の前を過ぎ、それでも中を覗きたくなりエントランスまでずかずか入ってみたけど、もちろんそれ以上は入ることはできないので、ホテルみたいなエスカレーターのある入り口をほほっーとため息交じりで見上げるだけであった。古本屋になる以前に、仕事でここによく通っていたという事実がほんとウソみたいなのであった。

 神保町、古本屋街のど真ん中の交差点まで来ると、なんだかもう仕事も終わったような気になってしまい、それでもいくつかの用事を済ませ、帰りは九段下に向かい、好きな古書店も覗きつつも、へいこら三多摩まで帰って来て、通行人の数が少ないこのゆるい感じに落ち着きを感じる。やっぱ都会より多摩の水に慣れてしまったのだなあとつくづく思う。

 今日の国分寺は晴れ。ちょうどいい気温。

 今日流れているのは、キース・ジャレットです。
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by yoshizo1961 | 2017-04-20 14:55 | 国分寺あれこれ | Comments(0)
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