この国の家はいつも流されてゆく

 台風が来ると、雨風をやり過ごすために窓にトタンを打ち付ける父親の姿が思い出される。もう何十年も前の子どもの頃の話だが。

 子どもの頃住んでいた家は、土地が低いところに建っていたので、台風が来るといつも冠水して床下まで水に浸かった。町じゅうの雨水がうちの床下に集まってきているのかと思った。田舎の昔の家だから玄関口の土間が6畳間くらいあり、土間口の畳に寝転がって見ていると、水位がみるみる上がってきて、それはそれでウキウキして見ていた。信じてもらえないと思うが、たまにフナやドジョウが迷い込んできて、土間を泳ぐのだった。

 汚い話で申し訳ないが、当時はどこも”ぼっとん”で、こちらにも雨水は容赦なく注ぎ込むので、ある水位まで上がって来るのであった。こちらはその後が大変で、つまり清掃車が来て吸い出すまではなみなみとその水位が保たれているので、困った。〇〇〇をするとき、こうすればよいというノウハウがあるのだが、ここでは・・・やめておきます(笑)。

 ギリギリ床上までは無かったが、台風が来るたびにこんななので、家は痛み、ぼろぼろになる。子ども心にどうにかならないもんかとは思ったもんだった。子どもだからそんなことを思ってもすぐ忘れて、父親がトタンを打ち付けていくと、どんどん家の中が真暗になっていくので、その非日常感に興奮していた。

 今回の台風の影響で、川が決壊して水浸しになった土地に住む人たちのことを思えば、軽々しいことは言えないが、こういった災害がかならず起きるのなら、50年だろうが、100年だろうがその期間に一回しかない災害であっても、未然に防ぐことをやるべきなんじゃないんだろうか。川底をさらって深くしとけばいいんじゃないのか。もちろん、そんな単純な話ではないかもしれないが、いつもこうした自然災害が起きるたびに、この国の家は流されてゆく。そんな映像をみているのはきついね・・・。

 子どもの頃住んでいた家はもうないし、もうどこでも下水はあるから昔とは違うだろうけど、いまも水はたまったりしているのだろうか。低い土地はつらいね。

 今日の国分寺は晴れ。今日は9時前後まで開けてます。

 今日流れているのは押尾コータロー。いろいろやらなきゃいけないのに動けない・・・
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by yoshizo1961 | 2015-09-11 16:40 | お店あれこれ | Comments(0)
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