おぼろな月が頭の上に

 半欠けのおぼろな月が頭の上に浮かんでいる。生ぬるい風が吹く自転車道を歩いて帰る。夜も1時をまわって人っ子ひとりいない。月明かりと街灯のオレンジ色。

 そもそも帰りが遅くなって、しかも電車を一駅乗り過ごし、そして上り電車ももう終わっているとなれば、タクシーで帰るか、歩いて帰るかのどちらかしかない。こんな田舎の駅のこんな時間にタクシーなんて1台もいないし、歩くのは必然。

 しかし若いときならいざしらず、この歳になってもあいかわらず小心者で、ひとりで夜道を歩くのがコワイから、弁当箱の箸入れを小さな警棒に見立てて左手でしかっと握りながら歩く。幅がそれほど無い自転車道は、両脇の植え込みが雑草その他でモシャモシャで、背の高さまで暗がりと化しているから、のそっと誰かが出てきても急に対応できないな、だったら一応この箸入れで威嚇して、投げつけて逃げる算段だなと、あたまの中でシュミレーションして歩く。

 それでもだあれもいない自転車道からいくらかでも人の気配がする大通りに出ようとして、大通りと交錯している川っぷちに出る。大通りまでの数百メートルを、これまたモシャモシャ草の生える植え込みが不気味に揺れている。不気味ながら大通りまであと少しだし、だれもいないから大丈夫と思っていたら、川の暗がりからグオーという不気味な鳴き声が。

 なつかしい食用ガエルの雄叫びを聞きながら、天を見上げるとますますおぼろになった半欠けの月がこちらを見ている。ああ、こんな状況であっても夏の夜はいつもの夏の夜で、すこしうれしくなる。ただただ歩く夏の夜。

 先日の(といってももう数週間前)ほろ酔い夜話の晩の話。印象深い月夜の晩だったので今年の夏の思い出に書き留めておいた。もう夏も終わりだね。朝晩の風が変わってきたし。

 それにしてもパソコン治っちゃったみたい♡これは夢?

 今日の国分寺は晴れ。それでもセミは鳴いています。明日は木曜日なのでお休みします。また金曜日に。

 今日流れているのは、シタールのCD。なぜかインドです・・・
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by yoshizo1961 | 2015-08-19 13:30 | お店あれこれ | Comments(0)
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