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「鉄塔 武蔵野線」完全版

 皆さん、鉄塔、好きですか?

 銀林みのるの「鉄塔 武蔵野線」を読んだのは、いつだったか。多摩から埼玉に連なる鉄塔をめぐる子どもの冒険もの。小学5年生の主人公がチャリで友達と一緒に鉄塔を制覇してゆく。

 夏の日のうだるような暑さの中を、チャリに乗って鉄塔に沿って走ってゆく姿が目に浮かぶ。小学生の頃の夏休みは、ちょっとした冒険めいたことをやりたかったよね。最後の鉄塔では原子力発電所があるらしい。鉄塔を通過したしるしに鉄塔の足元に思いでを埋める。
そんな子どもらしい興味とでっかい鉄塔が、妙に郷愁を誘うのは何故なのか。

 鉄塔ってよく見ると面白いカタチをしてるし。なんとなく太陽の塔に似てない?というか、鉄塔が全部太陽の塔だったらいやだな(笑)。鉄塔って、たいがい畑や林や、自転車道みたいなところにあるよね。上の方は電磁波バリバリなんだろうか?なんであんな高いところに電線走ってるんだろう?そんな疑問はさておいて、鉄塔そのものの存在がなんだか面白くて、このお話もグイグイと引き込まれて読んでしまう。

 当時、単行本で読んだけれど、その後の新潮文庫版と、その後のソフトバンク文庫版では結末とか写真の配置とかすべて違うらしい。ソフトバンク版が、完全版だということだ。

 まだ夏には時間がありすぎるが、夏の日の思い出がまざまざと目に浮かぶ、そんな「鉄塔 武蔵野線」、おすすめです。・・・まったくの偶然ですが、ここまで書いている途中で「鉄塔 武蔵野線」完全版、売れました。ヒョエー!

 今日の国分寺は曇り。夕方は雨ですかね?それより今のお客様にテレパシーがとどいたのですかね?普通に棚に並べてただけで、特別に面陳してたわけでもないのに・・・あー、びっくりした・・・

 今日流れているのは、ビギン。沖縄してます。
「鉄塔 武蔵野線」完全版_b0304265_14323079.jpg

by yoshizo1961 | 2015-03-29 14:32 | 本あれこれ | Comments(0)
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