戦国時代物を数冊買っていただいた年配のお客様から聞いた話。
昭和22年頃。お店のあるこのあたりに古本屋があったそうな。戦後まもなくの頃にこのあたりに古本屋が…ですか、と少し驚く。20年くらい前にこのあたりに古本屋があったのは記憶しているが、そんな昔にも同じ場所?に古本屋がねえ・・・と。
戦後すぐの時代の古本屋にはどんな本が並んでいたのか…と思いを馳せる。雑誌が多かったのかなとも思うが、どんなだったんだろう。商売も今とは違ったのかな?ネット売りも無いしね(笑)。ほんと、タイムトラベルして見に行ってみたいよ。ついでに古本買ってこよう!行ってみたらその店の主人が自分にそっくりだった・・・なんていうのはちょっと嫌かな(笑)。
戦後すぐのことで物資に事欠く時代。なんでもその年配のお客様は当時ここにあった古本屋で、なるべく厚い本を買ったそうだ。当時、新聞紙は八百屋や魚屋に流れて包み紙になっていて、小さな小売の店では包む紙が無いので古本屋で厚手の古本を買い、一枚一枚破って、三角形の包みを作ったそうだ。
帰り間際にさっき買っていただいた時代物の本に目を落としながら、この本はちゃんと読むために買ったんだよ、と笑っておられた。本がかさばったのでビニールの袋に入れて渡したが、茶色の紙袋にすればよかったな。
今日の国分寺は晴れ。昨日よりは暖かいですね。
今日流れているのは、清水靖晃。サキソフォンです。