きのこ萌え

 先日の晩の話。
 
 その日の晩は、用事で出かけたついでにお店に寄った副店長(妻です)と共にかたづけをして、お店を出た。二人ともそこそこ疲れており、しかも風が冷たく外は冷えきっていたので、温かいものを食べて帰ろうかということに。

 といってもブラブラして適当なところを探す力も無く、寒さも手伝って、ともかく駅ビルに避難してそのまま最上階の食堂街へ。トンカツでもと思ったがやっぱり温かいものを、ということで蕎麦屋に。寒いけどビールでのどを潤し、かつ丼セットをいただく。向かい合わせに座った副店長は梅の入ったうどんを食べていたが、箸を休めながら、「今日ね・・・」となにやら話し始めた。

 副店長が用事で行った先の近くのデパートで、たまたま草間彌生の展覧会(展覧会というより作品の即売会?)をしていたらしく、草間好きの副店長は迷わず覗いたそうだ。定番の水玉カボチャのシルクスクリーンなどが並ぶ中で、副店長が惹かれた作品はわりと地味めなエッチングだったそうで、じっと眺めていたそうだ。すると、販売員の女性が脇にスゥーと寄って来て、いかがですか?と。あの作品は先日売れたばかりなんですよーなどと、セールストークを繰り出す店員さん。副店長が惹かれたエッチングを売り込もうと色々説明してくれたそうだ。

 それでそのエッチングってどんな作品だったの?と聞くと、「・・・きのこ」と、ひとこと。何でなのかわからないけど、頬を少し赤らめながら答える副店長。「90万円ちょっとだったので・・・」「え、えっ?なに?買ったの?」「欲しかったけどね、買えるわけないじゃん」「あー、焦った・・・」。そんな会話を続けているうちに、副店長のあたまがきのこに見えてくる。

 そもそも昔から猫以外ではきのこ好きで、きのこ柄とかきのこの絵などに飛びつくように反応するのは知っていたから、食事をした後、下の階の紀伊国屋に連れて行ってきのこ女子本を見せると、あー、やっぱりこういうのあるんだーと納得していた副店長だった。だいたい、女子向けにきのこ本をメインに据える古本屋さんがあるくらいだから、きのこ萌えは不思議でもなんでもないが、そんなにきのこって惹かれるものか?と。

 かつ丼セットを食べながら、ひと月前にはサザエさんちのワカメかラップの宣伝の女の子にしか見えなかった副店長の少し伸びてきた髪型が、どうにもきのこに見えてしょうがない。そんな晩でした。

 今日の国分寺は晴れ。寒いねぇ。明日は虎の穴ですよ。

 今日流れているのは、ピンク・フロイド。「対」です。
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by yoshizo1961 | 2015-02-03 13:49 | お店あれこれ | Comments(0)
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