女子高生は見ていた

 一昨日くらいの話。
 
 陽も傾いて、でもまだ西日が明るいこの時間、椅子に斜め座りしてドアの窓越しに外を何気に見ていると、バスの乗客と目が合ってしまうことがたまにある。

 車体真ん中の乗降口の少し後ろの座席、やや座高が高い座席に座っているためか車内からは外を上から眺めるかたちになるわけだが、お店の前のバス停で停車しているわずかな時間、たいがいの人は店内を何とはなしに見ている。

夕刻ともなれば外より店内の照明のほうが明るさを増して、外からは店内が良く見えるらしい。ちょうど私が座っている場所からドアの窓ガラスを経てバスの乗客の顔が良く見えるラインがあり、ちょうど目が合ってしまうわけだ。

 その日はお客様もおらず、いただきものの煎餅をほとんど無の境地でポリポリ食べていた。レジ寄りに体を向けて少し斜め上のドア側の方向に視線をおきながら、しかし無の境地なので何も見ていない状態のまま、煎餅ポリポリ。・・・ふと、ゆるい視線を感じてガラスの向こうに視線のスイッチを入れ焦点を合わせると、停車中のバスの乗降口後ろの席に座っている女子高生がじいっと私を見ていた。

 一瞬、思考停止状態でそれでも煎餅はポリポリ食べ続けていた。女子高生の視線に気づいてからもしばらくその状態が続いていたが緩く血流がめぐりだしたのか、ふと我に返り、視線を外すとゆっくり体を引いて顔が見えない位置までずれた。

 時間としてはほんの1秒くらいだが、ずれてからそぉっと元に戻って視線をのばすと、再び女子校生と目が合った。彼女も無の境地だったのか、私を見てはいても見てはいないようでもあった。・・・こんな時どんな表情をすればよいのだろうか、といった感情が一瞬湧いた。ニコッとすればいいのか、そんなことしたら気持ち悪がられるか・・・などと考えた。

 どうもしないままバスは行ってしまったが、妙に固まった時間が可笑しかった。

 今日の国分寺は晴れ。暖かいですな。バスの中から見るまどそら堂はどんなかな?

 今日流れているのは、ビートルズ。「アビィ・ロード」です。
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※画像は本文に出てくる当日のものではありません。
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by yoshizo1961 | 2015-01-16 13:35 | お店あれこれ | Comments(0)
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