古本者あらわる

 なんとなくプロっぽい人。・・・古本者?の話。
 
 たまにだけど、そのしぐさや出で立ち、古本を見る眼光の鋭さにただならぬオーラをまとったお客様がやってくるときがある。一見して、只者ではない・・・という波動をまき散らす。「これは8000円?」などと聞いてくる。高いということなのか、それとも安いということなのか。その表情から読み取ることができない。いつもより言葉数が多くなっているのが自覚できるほど説明してしまったりしながら相手の表情をさぐるが、その内面のひとかけらもうかがうことができない。うーん、プロなのか?

 棚も端から端まで丹念に見て行く。ひとつの漏れも見逃さない・・・そんな気合いに気おされて声もかけられない。たまに立ち止まって引き抜いた本を吟味する。必ず先に見るのが奥付。発行年と何刷かを確認し、ついでに値段を確認する。こりゃ高すぎるという手合いの本はすぐに棚に戻される。逆に安いものはフフッと笑われてそれも棚に戻される(気がする)。

 お店の本すべてを見納め、買うべきものがなければ無言のまま、軽く会釈して帰って行く。その後ろ姿には孤高の古本者特有の美学が漂っているように思える。古本者の美学ってなんだかよくわからないけれど・・・。古本マニアにしかわからない喜び。その快感を得るために古本屋をはしごする。実はそんな古本者らしきお客様が今、棚を見ている。

 会計のとき、「古本関係・・・ですか?」と、つい聞いてしまう。アタリなら言葉を濁して帰られるところだが、そのお客様は古本関係どころかホント近所のおじさんであった。なら、その泰然自若とした風情はなんなんだ?とツッコミたかったがやめといた。けれどもそんな孤高の古本者が脆弱な古本屋を支えているのだろう。・・・古本者の皆さん、今後ともお引き立てのほど、どうぞよろしくお願い致します。

 今日の国分寺は晴れ。こんな日にハイキングなど行けたら最高ですなー!

 今日流れているのは、デフ・レパード。「ADRENALIZE」です。25年ぶりに聴いた・・・!
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by yoshizo1961 | 2014-10-19 13:57 | お店あれこれ | Comments(0)
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