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高校生がやってきた!

 昨日のことだが、近所の高校に通っている学生さん3人がご来店。にぎやかに、この本はあーだこーだ、これ読んだ、あれ読んでないなどと盛り上がってくれて、昼過ぎのけだるい時間が妙にハイテンションな空間に変わった。

最初は大人しく彼らの会話を聞いていたが、いろいろ説明してあげたい欲求がうずうずしてきて、つい口をはさみたくなる。このあいだその高校の国語の先生と話をしたばかりだったので、いまどきの高校生の読書欲はどんなものかと、彼らの会話の合間にさりげなく入り込んでいろいろ聞いてみた。

いわゆる近代文学、たとえば漱石なんて、読まない!と断言されてしまった。漱石が特別なわけではないけれど、いわば象徴的作家だからある種、神格化されてる部分やリスペクトされたりする部分があったりするのかな、と思っていたが、そんなところはまるで無いそうである。漱石さーん、だそうですよー。

みんなが抵抗感なく読めるのは、東野圭吾なんだそうである。東野圭吾・・・。デビューした頃の作品は好きだったけどね。「放課後」とか。でもあれだけ流行作家になっちゃうとね・・・。村上春樹もくそみそですな、いまどきの高校生にかかると。

じゃあ、何読むの?と聞けば夢野久作の「ドグラ・マグラ」を読んだというではないか。あのドグラ・マグラを?全部?最後まで読んだの?と聞けば、完読したという。す、すごい・・・。よく最後まで読めたね、としか言えなかったもんね。

昭和40年代の本を引っぱり出しては、これは親が生まれた頃の本だー、って盛り上がってるし。親が生まれたころ、かよ・・・。君らはこの世に、かけらもなかったわけだね。そんな昔の本に感動している姿は、それはそれで微笑ましくて、いっしょになって笑い転げましたな。遠慮することなく作家を批評する言葉に深みは感じられなくても、その熱情は激しくて、若さ溢れる高校生!という感じで好感持てました。

 こんな会話は楽しいのでまた来てほしい。「いまどきの」とはよく言われますが、本好きの高校生も結構います。いいことですな。

 今日の国分寺は晴れ。遊びに行くにはもってこいですな。

 今日流れているのは、エコベリー。90年代後半、よく聴いてたなー(^^)/
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by yoshizo1961 | 2014-09-30 14:36 | お店あれこれ | Comments(0)
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