午後九時の女神

 最近、何回か同じことがあったのだが、閉店時間を過ぎてかたずけをしているところで来店されるお客様が。ああっ、もう少しかたずけるのを遅くしていれば・・・と思っても、店内を見まわして閉店作業に気づかれて帰られてしまったりと、申し訳ないことをしてしまっている。雨・風でお客様の少ない時など特に残念になる。

 普段は7時をまわると人出も少なくなるのでそうでもないが、たまにそんなことがあると、もう少し遅くまで開けていたほうがいいのかなぁとも思う。北口のらぶかにすとさんなどは普段から遅くまで開けているし、うちのお店もそういうわけで、たまには遅い時間まで開けてみようかなと試したことが何回かある。

 ハナ金(古っ!)に時間を延長して9時過ぎくらいまで開けてみた。夜のお客様はやはり仕事帰りのお客様がほとんどで、いつもお店の前を通りはするが、いつもは閉まっているので開いているのが珍しくて寄ってくれた、というお客様もちらほらと。だが、やはりほんのちらほらなので、深夜営業(全然、深夜じゃないけど)の意味もあまり無いかと思われはするが、それでもなんだかなぁと、たびたび遅くまで開けてみている。

 これは去年の話だが、ハナ金に延長して開けていた。けれどもお客様はやって来ない。そこへ妻が様子を見にやって来て、お客様ゼロ、従業員2名という不採算な店内に。あー、もう閉めようかと思った頃合いにひとりのお客様が!若い女子のお客様で、店内を丹念に見ていらっしゃる。そして1970年代のレアなミニミニ絵本を見つけられて買っていただけた。その日は売上も芳しくなかったのでとても嬉しく、そのお客様が女神に見えたのであった。それがちょうど9時過ぎくらいの時間であった。

 これは別のハナ金。いつもどおりお客様も来ず、読書で時間をやり過ごしていた。読んでいたのは藤枝静男の「空気頭」。夜の深みと「空気頭」の重みが重なって、少し気が滅入ってきた頃、ひとりのお客様が。と思ったら、妻だった。なーんだ、と言うか言わないかのうちに、またひとりのお客様が。こんどは正真正銘のお客様だった。話を聞けば、バイト帰りだという。このときも若い女子のお客様で、コミックスを買って行かれた。その時も9時をまわった頃合いであった。それから、「九時の女神」伝説がうまれたのであった。

 さて、今日も金曜日。久し振りに時間延長で、9時くらいまで開けていようかな、と。夜は雨が降るという予報だったし、少し寒そうだからお客様も出張ってはくれそうもない。そんな夜にまた女神は現れてくれるだろうか?・・・楽しみです。

 今日の国分寺は曇り。雨降りそう。ドア開けてるけどちょっと寒いかな。

 今日流れているのは、いつものバッハ。サキソフォンです。
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by yoshizo1961 | 2014-03-14 15:39 | お店あれこれ | Comments(0)
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