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泣いてたまるか

 今日は、昭和の風が吹いているよ。

 お店に「名言日替わり寅さん語録」なる日めくりカレンダーがある。正確にはカレンダー風の日めくり。「安心しな 他の人にはなくて このおじさんには有り余るもの それは暇だよ」とか、「地道な暮らしはムリだったよ さくら。」とか一ヶ月分の名言(?)が載っている。
「寂しさなんてのはな 歩いてるうちに風が吹き飛ばしてくれるわ」なんていいですねぇ。

 寅さん映画は10年くらい前、BSの映画で結構観た(リアルタイムで映画館では観ていない)。寅さん映画のいいところは、その当時の、風景や暮らしが見られることだ。あれだけ長くやっていると、日々の暮らしの移り変わりなどほとんど昭和アーカイブス。お茶の間の団欒や隣近所の人情など、いま観ると、こんなだったなぁと思えるところが満載。渥美清がまだ生きていて、いまもシリーズが続いていたら面白いだろうなぁと思う。隠居してリリーと暮らしているが、昔の虫が騒いでついふらふらと旅に出てしまうんだろうなぁ。昔と違って行く先々で、変な頑固じじいだと思われて嫌がられそう。そんな寅さんを、これまた歳をとったさくらが迎えに来るという展開だな、たぶん。さくらに手を引かれてリリーのもとへ帰っていく寅さんのシーンは、それはそれで泣いてしまいそうだ。

 ここ一週間ばかり、ほとんどブライアン・イーノばかりかけていたので、今日はずっと昭和ポップスデーにした。その中に「男はつらいよ」と「泣いてたまるか」の主題歌もある。「泣いてたまるか」は映画の「男はつらいよ」の前にテレビで放映していたシリーズだ。この主題歌の歌詞がまた泣かせる。店主の心境とシンクロするので、ついグッときてしまうのだ。お客様は引くかも知れないが、今日は寅さんネタなので、閉店までこれでいかせていただきます。

 上を向いたらキリがない
 下を向いたらあとがない
 匙を投げるはまだまだ早い
 五分の魂 泣いて 泣いてたまるかよ
 夢がある

 「泣いてたまるか」より


 今日の国分寺はおだやかな晴天(夕方突然の雨!)。いい天気の日に、こじんまりとしてかわいい一冊、入荷しました。「やがて森になる」小谷ふみ (クルミド出版)。詩のようなエッセイのような。詳しくは近々お知らせします。そして明日から「月水火木金土日/むらのまさのり」展が、はじまります。皆さん是非いらして下さい。

 本日のBGMは前述の通り、昭和のフォーク、ポップス集。中島みゆき、五輪真弓から寅さんまで。いつもとまるで違うお店になっています。

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by yoshizo1961 | 2013-11-08 16:09 | 本あれこれ | Comments(0)
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