70年代の「夜更かし通り」

 竹中直人の「少々おむづかりのご様子」という本を見つけた。

 映画の話がメインだが、学生時代の話や国分寺の話も少し載っている。竹中直人は学生時代に国分寺に住んでいた(70年代半ば)。東元町に住んでいたというから、南口は彼のテリトリーだったのだろう。特にうちのお店の周り界隈の描写が興味深い。当時から、うちのお店の建物はあったので、その当時存在していたこの場所のお店らしき話も出てくる。たぶん、古着屋だったんじゃないかと思う。もしくは雑貨屋か。

 お客様の中に、当時のこの場所にあったお店で、バイトをしていたという方がいらっしゃる。当時、竹中直人はデビュー直前の頃で、ものまね番組に出まくって、話題になっていた頃だ。彼は酔ってもいないのに酔った真似をしながらお店に入って来たりして、演技の練習をしていたそうだ。
 
 この辺りのお店の話も面白い。うちのお店のすぐそばの交差点の脇に、グルマンというカレー屋があり、金が無いとき、持っているお金分のカレーを食べさせて貰っていたそうだ。今はもうそのお店も無いが、私も何度かグルマンのカレーを食べたことがある。普通のカレーしか食べたことが無く、本格的なカレーは初めてだったので、カレーの中に入っていたハーブのローリエの葉っぱも硬いと思いながらも食べていた。

 当時のこの辺りには、グルマンの他に、寺珈屋とかピンクフラミンゴなど個性的な店が多かったわけで、今以上にサブカル感に溢れた所だったんだろう。うちのお店の前の通りは、「夜更かし通り」と呼ばれていたらしく、当時としては賑やかな通りだったのかも知れない。駅ビルやマルイができて、南口と北口がつながった頃から、人の流れも変わりこの辺りの通行量も減ったのではなかろうか。
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 いまや夜更かし通りならぬシャッター通りだが、当時のサブカルDNAはこのお店の地下深くに、埋まったままではあってもまだ存在している筈だ。このDNAを掘り起こし、当時の空気感を取り戻すべく、色々仕掛けていかねばと思っている。

 今日の国分寺はずっと曇り。スカッとしませんね。今日は学生時代からの友達が来てくれました。

 本日のBGMはキース・ジャレット。久しぶりです。
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by yoshizo1961 | 2013-11-02 18:53 | お店あれこれ | Comments(0)
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