料理古本、むかしのレシピ

 昔の料理実用本の世界はかなり面白い。画像にある本は、主婦の友社から昭和32年に発行されたもので料理文庫というシリーズの一冊。本文の料理写真は白黒だが、広告ページはスミとあかでイラストもレトロ!

 基本的に現在の料理本と内容は変わらないものの、「麺類は、なにげなく茹でたものと、こつをよく知つていて茹でたものとでは、大そう味が違うものです。習慣上、中華そばといつていますが、日本のそばのように、そば粉を使用するわけではなく、むしろうどんに近いもので、うどんとの違いは小麦粉に卵とアルカリの薬品を入れ、打粉には必ず片栗粉を使うことです。」とか、「御飯を油で炒めた炒飯は、手軽なうえにおいしく、一般に親しまれています。具に、海山のものをいろいろとりそろえれば、豪華な宴会にも出されますし、冷御飯を蒸し返すなどの手数もなく・・・」など表現が上品かつ古色仕上げで、昭和な味が染みてきそう。
b0304265_1736137.jpg
b0304265_17363878.jpg


 レシピもかなり親切だ。今の料理本は客観的かつ明晰・シンプルな表現重視だと思うが、この本に出てくるレシピは少しまわりくどいけれど(こうしたらこうやってコツはここがこうでこうすれば・・・などと説明が細かい)、手取り足取り感が溢れている。昭和30年代の調味バランスは今日の味とどう違いがあるか?(実際作ってみれば判るけれど、すみません、やってません)

 料理関係の古い本はレシピ本以外にもめっけ物が結構ある。子母澤寛の「味覚極楽」や獅子文六の「飲み食ひの話」など。普段気にかけないジャンルかも知れないけれど、機会があったらチェツクしてみると意外な出会いがあるかも知れないよ。

 ちなみに私の得意料理はマーボードーフとお粥(香港スタイル)。自炊していた頃はキャベツの千切りと豚汁ばかり食べていたけれど、少しレパートリーが増えた。洗い物も私の仕事です。

 今日の国分寺は曇り。あまり人出がない静かな日です。

 本日のBGMはピンク・フロイドの「原子心母」。一日中、原子心母です。

  
[PR]
by yoshizo1961 | 2013-10-22 17:36 | 本あれこれ | Comments(0)
<< 古本屋で絵を描こう 古本屋、レオンに泣く >>