わずか三坪に広がる宇宙

 以前にも書いたが、うちのお店はとにかく狭い。三坪しかない。しかも、三角形なのだ。まだいらしたことの無い方にはイメージしにくいと思うので簡単に説明すると、床面が直角三角形。お店の正面右側が直角で、左側が斜めに切り込んでお店の奥が尖っている。その尖っているところの脇に帳場があり、私が座っている(帳場といっても、ひと一人でいっぱい)。天井の高さは2600cmくらいあるから圧迫感は無いけれど、まあ、狭いのである。

 外から見ると正面玄関側はフラットに見えるので普通のお店に見えるのだが、一歩踏み込むと、「ん?」となるのである。しかも開店当初よりも本が増えているので、その分床面に迫り出す形になり、ますます狭くなるという次第。

 開店中に棚の整理などを始めてしまうと、収拾がつかなくなって、にっちもさっちもいかなくなることがあり、そんな時お客様がいらっしゃると、大変。広げた本の山をあっちこっちに移動してスペースを作ろうとするけど、まあ、お客様にとっては迷惑そのものな状況となる。バックヤードがあればいいのだが、もちろん、無い。

 開店当初、この業界で有名な”古本ツアー・イン・ジャパン”で、うちのお店もとりあげていただいたことがあり、その後も”古ツア”さんの一箱古本市での、おまけちらしの中で、ちいさなお店として紹介していただいた。その中で書かれている通り最高収容人数は、5人がめいっぱい。例えばその5人のお客様が、”連れ”であればスムーズに移動出来るが、全く関係なしの5人だと、各自の足元の前にある棚から自由に移動が出来ず、固まって、同じ棚を見続けるハメになる。

 まあ、5人ものお客様が押し合いへし合いなどという状況も滅多にないので、困ることもないが、本当を言えば、お客様が入りすぎて困ってみたいし、入りすぎて立錐の余地も無い、などと言ってみたい。

 ともかく空間は狭くとも、そこにある本たちは広くあって欲しい。有限の、わずか三坪でも、広がる宇宙は無限なのである。極セマ古本屋の店主としては、その気概を忘れず精進しますので、今後ともどうぞよろしく!

 今日の国分寺は晴れ。いい天気のせいか、いつもよりお客様も多い。有難うございます。

 本日のBGMは、KLIMPEREI。フランスの現代音楽系?(ポップな現代音楽というべきか?)。うちのお店のメインミュージックとして、開店当初からよくかけていますが、
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その雰囲気からポコポコミュージックと呼んでいます。

 

 

 
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by yoshizo1961 | 2013-10-07 16:47 | お店あれこれ | Comments(0)
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